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2017

BLAME!
★ 3.4 / 5.0アクションドラマホラーサイコロジカルSF
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | POLYGON PICTURES |
遠い未来、文明はネット技術の最高形態に達していた。過去の「感染」により自動システムが暴走し、無限に複製される多層都市構造が生まれた。人類は都市の制御機能を失い、防衛システム「セーフガード」に狩られ、抹殺されるようになった。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
遠い未来、ネット技術の暴走によって都市構造は無限に自己増殖を続け、人類は巨大な階層都市の片隅で細々と生き延びていた。都市の制御権を失った人々は、防衛システム「セーフガード」に人間と認識されるや否や容赦なく駆除される存在となっていた。そんな世界を、ネット端末遺伝子を求めて孤独に放浪する男・霧亥(キリイ)が歩き続ける。彼はある日、食料を求めて危険地帯に出た電基漁師たちの集落と出会い、彼らの存亡を懸けた戦いに巻き込まれていく。圧倒的な火力を持つ「重力子放射線射出装置」を手に、霧亥は人類存続のわずかな希望を探す。みどころ・魅力
① 弐瓶勉が描くハードSFの世界観を映像化
原作者・弐瓶勉による寡黙で緻密なサイバーパンク世界が、フル3DCGで立体的に再構築されています。無限に広がる階層都市の閉塞感と荘厳さ、説明を排した独特の空気感は唯一無二。原作ファンも初見の人も、この異質な世界に一気に引き込まれます。② ポリゴン・ピクチュアズによる重厚な3DCG映像
「シドニアの騎士」も手掛けたポリゴン・ピクチュアズが制作を担当。無機質な巨大建造物、重力子放射線射出装置の破壊力、セーフガードの不気味な造形まで、ディテールへのこだわりが光ります。暗く沈んだ色調が世界の絶望感を見事に演出しています。③ 寡黙な主人公・霧亥の孤高のかっこよさ
ほとんど言葉を発さず、ただ目的のために歩き続ける霧亥の姿はストイックそのもの。圧倒的な強さと無感情さの裏に滲む人間性が、物語が進むにつれて少しずつ見えてきます。電基漁師たちとの交流を通して描かれる静かなドラマも見どころです。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 瀬下寛之 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 森山佑樹 |
| 音楽 | 菅野祐悟 |
| 美術監督 | 滝口比呂志 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| ED | アンジェラ「Calling you」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
弐瓶勉の名前だけは、ずっと前から知っていた。本棚のどこかに単行本があるのに、あの黒くて細い線の密度に気圧されて、最後まで読み切れないまま積んであった。世界観は好きなのに、ちゃんと向き合えていない作品。それが正直なところだった。だから劇場アニメ化と聞いたとき、これはもう逃げ道がないなと思って、暗い映画館に座った。最初の数分で、自分が今まで何を読み逃していたのか分かった。画面のスケールが、想像していたものより一桁大きい。人間がどこにいるのか目で探さないと見つからないくらい、構造物がでかい。低い足場からカメラがゆっくり上を向いていく、あの一連の動きだけで、もう来てよかったと思った。増え続ける建造物の中で、人間がどんどん点になっていく話
BLAME!は「雰囲気だけで話がない作品」と言われがちで、たしかにセリフは少ないし、説明もほとんど投げてこない。でも何度か頭の中で反芻していると、これは単なる無口なSFアクションではなく、「規模」そのものを敵に置いた話なんだと思えてくる。誰も止める者がいなくなった自動システムが、ただ命令を遂行し続けた結果、都市は無限に自己増殖を始めた。人間はもう、その巨大な設計図のどこにも組み込まれていない。むしろ削除対象のエラーとして扱われる。怖いのは襲ってくるセーフガードそのものではなく、世界がこちらにまったく関心を持っていない、という構造のほうだ。キリーが探しているのは、暴走を止められる「ネット端末遺伝子」を持つたった一人の人間。確率としてはほぼゼロに近い針を、無限の干し草の山から探している。普通なら絶望の話になる。でもこの作品が静かに踏ん張っているのは、それでもキリーが歩くのをやめない、という一点に尽きる。希望が薄いから動かないのではなく、薄いまま、ただ歩幅を刻む。電基漁師たちの集落が、ほんの数日分の食料のために命を賭けて電気を獲りにいくのも同じ構造で、世界が大きすぎて意味を失いそうになっても、生き延びるという行為だけはサイズに関係なく成立する。巨大さの前で人間が点になっていくのに、その点はちゃんと光っている。そこに弐瓶勉の冷たさと、ほんの少しの体温の両方が見えた気がした。特に刺さったシーン
集落がセーフガードに襲われる、中盤の一連の攻防。あれは映画館の音響でこそ効くシーンだと思う。静かな低音がずっと床から這い上がってくるなかで、キリーが重力子放射線射出装置を撃った瞬間、構造物が何層もまとめて貫通して向こう側に穴が開く。あの「ドン」が来たとき、座席ごと押された。櫻井孝宏のキリーは、とにかく言葉を削ってくる。感情をほぼ乗せない低い声なのに、要所のひと言だけが妙に残る。逆にシボの花澤香菜は、機械化された存在のはずなのにどこか生っぽくて、二人のテンションの差が画面の温度を作っていた。そして早見沙織のサナカン。あの無機質さと、ふとした瞬間に滲む別の何かの混ざり具合が良くて、敵なのに目で追ってしまった。梶裕貴や宮野真守が演じる集落の住人たちの、生活の手触りがある声も効いている。誰も大げさに叫ばないからこそ、世界の巨大さが際立っていた。読んで見たくなったら——『BLAME!』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 説明されないまま放り込まれる、密度の高い世界観に潜るのが好きな人
- 巨大建造物・廃墟・無機質なメカ描写にロマンを感じる人
- セリフより画面と音で語る、静かなSFを求めている人
- 弐瓶勉の原作が気になっていたけど、絵の密度で躊躇していた人
合わない人
- 明快なストーリーラインと、丁寧な設定説明がほしい人
- キャラの心情をセリフでしっかり描いてほしい人
- テンポよく進む娯楽アクションを期待している人
次に見るなら
シドニアの騎士は同じ弐瓶勉が原作で、BLAME!よりも物語の輪郭がはっきりしている。あの硬質なメカと巨大構造の手触りが好きなら、こっちは群像劇として入りやすい入口になる。世界観のひんやりした質感をもっと味わいたい人向け。攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXは、ネットと身体の境界が溶けた未来を描く点で地続き。BLAME!の「ネット端末遺伝子」がなぜそこまで重いのか、こちらを通すと腑に落ちる部分がある。哲学的な余白を楽しみたいなら。
テクノライズは、薄暗くて寡黙で、人間がじわじわ追い詰められていく空気が近い。説明を投げてくる不親切さも含めて、BLAME!の沈黙が肌に合った人なら間違いなく沼にハマる一本。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
劇場版「BLAME!」は、現在U-NEXTで配信されており、見放題で視聴することができます。弐瓶勉の唯一無二のSF世界をフル3DCGで堪能できる作品なので、ハードなサイバーパンクが好きな方はぜひこの機会にチェックしてみてください。U-NEXTなら高画質で集中して鑑賞できます。
