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レビウス
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | POLYGON PICTURES |
19世紀の戦後帝国で、身体を機械に改造された者たちによる「機械ボクシング」が隆盛を極めた。戦争で父を失い、母は昏睡状態にある孤独な少年レビウスは、叔父の指導のもと、この機械ボクシングの世界へ足を踏み入れる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
19世紀の戦後世界を舞台に、身体の一部を機械義肢に換装した選手たちが戦う「機械ボクシング」が隆盛を迎えていた。戦争で父を亡くし、母が昏睡状態という孤独な境遇に置かれた少年レビウスは、叔父アムダのもとでボクシングを学び始める。傷つきながらも拳を磨き、過酷なリングへと踏み出す少年の姿を描いた、スチームパンク×格闘スポーツのNetflixオリジナルアニメ。みどころ・魅力
① 19世紀スチームパンク×機械ボクシングという唯一無二の世界観
蒸気と機械が支配する架空の帝国という舞台設定が徹底して作り込まれており、義肢を持つ選手たちが繰り広げる試合は通常のスポーツアニメとは一線を画す重厚な迫力がある。世界観だけで引き込まれる濃密なビジュアルが最大の武器。② 孤独な少年の内面を丁寧に映す人間ドラマ
肉体的な強さを追い求める裏に、父の死と母の昏睡という深い喪失感が横たわっている。試合シーンの激しさと対照的に、レビウスの感情が静かに積み上げられる演出が印象的で、スポーツ作品としてだけでなく人間ドラマとしても見応えがある。③ Netflixの潤沢な制作リソースを活かした映像クオリティ
Eightbit制作によるアニメーションは、機械義肢の金属質感や試合中の動きの緩急をていねいに表現している。特にボクシングシーンの作画密度は高く、Netflixオリジナルとしての映像面の完成度を実感できる仕上がりとなっている。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 井手恵介 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 瀬古浩司 |
| キャラクターデザイン | 森山佑樹 |
| 音楽 | 菅野祐悟 |
| 美術監督 | 畠山佑貴 |
| 音響監督 | 岩浪美和 |
| OP | 謎女「wit and love」 |
| OP | 水樹奈々「Link or Chains」 |
| ED | 謎女「child dancer」 |
| ED | 宮野真守「Beautiful Doll」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
機械ボクシングって何だ、と思ったのが入り口だった。19世紀・帝国・義手でボクシング、というキーワードが並んでいて、正直「スチームパンクのガワを借りた格闘ものでしょ」と半分なめながら再生した。Netflixオリジナルというだけでどこか斜めに構えてしまうのは職業病みたいなものだ。
ところが冒頭数分で、その構えを少し解くことになる。戦後帝国という設定をセリフで説明しすぎず、廃墟と機械と人々の目線で見せる演出の手堅さが、想像より上だった。機械の腕を持つ選手が鉄拳を打ち合う映像は単純にカッコいいし、その背後にある「この国の人間はなぜここまで身体を差し出すのか」という問いが、最初の試合シーンから静かに漂っている。2回目に見たとき気づいたのは、序盤の何気ない会話に後半の展開が丁寧に仕込まれていることで、それはコンテンツを垂れ流すだけの配信アニメには出せない密度だった。
戦争で壊れた身体を「武器」に変えることでしか前に進めない、という話
この作品を「機械ボクシングのスポーツアニメ」として見ると、少しもったいない見方になる。レビウスというタイトルの少年が戦う理由は、勝ちたいからでも強くなりたいからでもなく、昏睡状態の母を取り戻すため——という時点で、これはすでに普通のスポーツものとは構造が違う。
この世界の機械化は、戦争の産物だ。腕を失った者、脚を失った者が、技術によって「戦える身体」を手に入れる。そしてその身体で殴り合う競技が帝国中に広まっている。つまり機械ボクシングとは、国家が戦争で人間に与えた傷を、そのまま娯楽として消費するシステムでもある。この設定の皮肉を、作品は正面から批判するのではなく、キャラクターの生き様を通して静かに照らし出す。
レビウスが機械の腕で殴るたびに、「これは戦争の続きなのか、戦争からの脱出なのか」という問いが残る。父を戦争で失い、母を戦争の後遺症で失い、それでも戦い続けるしかない少年の話として読むと、リングの上のすべての打撃が別の重さを帯びてくる。初見では純粋にアクションとして見ていたシーンが、2周目には全部違う意味に見えた。そういう構造の二重性を、スポーツアニメという形式に埋め込んであるのが、この作品の一番手の込んでいるところだと思う。
配信オリジナルとして映像品質にも一定の手間がかかっており、特に機械腕の金属質感の描き込みや、試合中の動きの崩れない作画は、TVアニメの週次制作とは違う余裕を感じさせる。ただし全体の尺が短いために、世界観の掘り下げが「これから」で終わってしまう印象も残る。続きへの渇望も含めて、この作品の評価だとは思うが。
特に刺さったシーン
序盤、レビウスが初めて本格的な試合に臨む前の、叔父との短いやりとりのシーン。セリフの量は少ないのに、ふたりの関係性と、この世界の過酷さが一気に伝わってくる。小野大輔さんが演じるヒューゴ・ストラタスは、後半に差し掛かるにつれて声のトーンが変化していくのがわかって、それだけで「このキャラの内側で何かが起きている」と感じさせる。316本のキャリアがある声優は、セリフを読むのではなくキャラクターを生きているのがわかる、というのが改めて伝わってきた。
諏訪部順一さん演じるザックス・クロムウェルが登場するシーンも、空気が変わる瞬間がはっきりある。低く通る声が「この人物は危険だ」を説明なしで成立させていて、ああこういう使い方をするのかと思った。対して早見沙織さんのA.J.ラングドンは、強さと脆さが同居している感じを声色一本でコントロールしていて、クールな見た目と内面のずれが、終盤の展開への伏線になっている。
機械の腕が金属音を立てながら打ち合うSEの設計も、単なる迫力演出に終わっていない。あの音は少し痛い。肉体の代わりに金属が鳴っているという事実を、耳から刻んでくる。
読んで見たくなったら——『レビウス』はDMM TVで視聴できる(14日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- スポーツアニメの裏側に「なぜ人はこれをするのか」という問いを求めている人
- スチームパンク・機械義肢の設定を世界観として真剣に受け取れる人
- 試合シーンよりもキャラクターの内面の揺れを追うのが好きな人
- 豪華声優陣の演技の細部を拾いながら見る視聴スタイルの人
- 短い尺でも濃い設定を出し惜しみなく詰め込んだ作品が好きな人
合わない人
- 試合の駆け引きや戦術描写に重きを置く、正統スポーツアニメを期待している人
- 続きが気になるところで終わるのが耐えられない人(全体の尺は短い)
- 世界観の説明をしっかり積み上げてから本題に入るタイプの作品が好きな人
- NetflixとDMM TV以外では見られないため、加入していない人はそこが壁になる
次に見るなら
メガロボクスは同じ「機械×ボクシング」の軸を持ちながら、より泥臭く人間ドラマに振り切った作品。社会の底辺から這い上がる話なので、レビウスの帝国的な重厚さとは雰囲気が違うが、「リングの上での戦いが人生そのものになっている人間の話」として見ると、かなり近い体験ができる。
ヴィンランド・サガは時代設定こそ違うが、「暴力の中に生きるしかなかった少年が、それでも別の道を探す」という構造が重なる。こちらはボクシングではなく北欧の戦士の話だが、父を失い、復讐と戦いの中で育つ主人公の軌跡は、レビウスと読み比べると面白い対になっている。
キングダムは機械も格闘技もないが、戦争という巨大な暴力装置の中で個人がどう生き残り意味を見出すかという問いにおいて、レビウスと地続きの主題を扱っている。スケールと文脈は全く異なるが、戦場と帝国の空気感が好きなら引っかかる要素がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『レビウス』はDMM TVおよびNetflixで現在配信中です。どちらのサービスにも加入していれば、すぐに視聴を始めることができます。スチームパンクと格闘スポーツを融合した独自の世界観を、ぜひその目で確かめてみてください。
