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ヴァニタスの手記 2クール
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | bones |
19世紀のパリ。若き吸血鬼ノエは「ヴァニタスの書」を探している。狂気に陥った吸血鬼に襲われたノエは、人間の医師ヴァニタスと出会う。ヴァニタスは吸血鬼全種族を「治す」という危険な計画を持ちかける。その矢先、かつての怪物ジェヴォーダンの獣が復活したという知らせが入り、ノエはその調査へ向かうことになる。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
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| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
作品概要・あらすじ
あらすじ
19世紀のパリを舞台に、人間の医師ヴァニタスと若き吸血鬼ノエの奇妙な相棒関係を描くダークファンタジー。2クールでは、かつて人々を恐怖に陥れた伝説の怪物「ジェヴォーダンの獣」の復活という新たな脅威が浮上。ノエとヴァニタスはこの謎を追う中で、吸血鬼と人間の世界を揺るがす陰謀の核心へと迫っていく。「ヴァニタスの書」が持つ真の意味と、ヴァニタスが抱える過去の闇も少しずつ明かされていく。みどころ・魅力
① 謎が深まる「ジェヴォーダンの獣」編の緊張感
2クールの核となるのが、歴史的怪物伝説と吸血鬼世界を絡めた「ジェヴォーダン」編。超自然的な恐怖とミステリーが絡み合い、1クールから続く謎がさらに複雑な様相を見せる。敵味方の境界が曖昧になる展開は最後まで目が離せない。② ヴァニタスとノエの関係性の変化と深化
1クールで始まった二人の凸凹バディ関係が、2クールでは互いの本音や傷に踏み込む場面が増える。軽口と本気が入り混じる会話劇と、ここぞという場面での感情の爆発が見どころ。キャラクター同士の化学反応がこの作品最大の魅力のひとつ。③ 19世紀パリの美麗な世界観と骨太な作画
ボンドルドが手がける原作の耽美な雰囲気を、アニメーション制作会社が丁寧に映像化。華やかなベル・エポック期のパリを背景に、激しいアクションシーンと繊細な心理描写が共存する。OPとEDも含め、映像体験としての完成度が高い。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 板村智幸 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 三重野瞳 |
| キャラクターデザイン | 伊藤嘉之 |
| 音楽 | 梶浦由記 |
| 美術監督 | 金井眞悟 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
| OP | Little Glee Monster「Your Name」 |
| ED | Mononkul「salvation」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
1クールをリアルタイムで追っていて、2クールが始まったのも知っていたのに、なんとなく後回しにしてそのままになっていた。よくある。気力が要るタイプだと直感していたのかもしれない。19世紀パリ、吸血鬼、謎の書——設定を並べると重厚そうなのに、1話目から花江夏樹のヴァニタスがひたすらうるさいという肩透かし。それが最初の印象で、「こういうテンションでいくのか」と思いながら見ていた。
2クールをまとめて見直して気づいたのは、そのうるささが防衛機制として機能しているということだった。静かなシーンになったとき、ヴァニタスが急に別人に見える。1回目は展開を追うだけで手一杯だったが、2回目は声の緩急が全然違って聞こえた。
呪いを「治す」とはどういうことか——救済者を名乗る男の欺瞞と誠実
この作品の中心にあるのは、「呪い」を病気として扱う男の話だ。ヴァニタスは呪いによって本性を失い狂気に陥った吸血鬼たちを「ヴァニタスの書」で治す。正義の行為に見えるが、2クールを通じて、この「治す」という行為の意味が何度も問い直される。
ジェヴォーダンの獣の復活という縦軸が2クールの核になっているが、この怪物の物語が単なるアクションに終わらないのは、怪物になった存在の「それ以前」が丁寧に描かれるからだ。呪いを背負って生きてきた時間、それを失うことの意味。ヴァニタスが差し出す「救済」は、当人にとって救いなのか消去なのか——その問いが、釘宮理恵演じるクロエというキャラクターを通じてはっきり輪郭を持つ。
釘宮理恵はキャリアの長さゆえに、演じただけで役に重みが乗る。クロエの台詞が少ないシーンでも、沈黙の間に何かが漂う。演出の計算と声優の経験値が合わさった効果で、テキストだけでは出ない質感だ。
石田彰の「先生」は意図的に情報量を絞られた役で、存在するだけで場の温度が下がる。石田彰の静かな狂気というのは様式美に近いが、この作品ではそれが様式として機能することを理解した上で配置されている印象があって、「わかってやってる」感が心地いい。
呪いとは何か。この作品の答えは単純ではない。治せと言う者、治されることを拒む者、治すことに疑問を持たない者。ヴァニタスは結局、自分が信じたいものを信じるために動いている——それが2クールで少しずつ見えてくる。救済者の欺瞞と誠実が同居する、厄介な男の話だ。
特に刺さったシーン
クロエの過去が明かされる一連の流れが、見返すたびに解像度が上がる。初見は展開を追うのに精一杯だったが、2回目で気づいたのは、釘宮理恵の声がそれまでとほんの少し違うトーンになっている瞬間があること。何かを諦めた声、という言い方が正確かどうかわからないが、力が抜けた部分に一番人間らしさが宿っていた。
森川智之のルスヴンも、序盤の軽薄な振る舞いと中盤以降の落差が面白い。あの声質でコメディをやると何でも嘘くさくなりそうなものだが、嘘っぽいのが正解というキャラクター設計になっていて、どちらにも本気を出している感じがした。
日笠陽子のヴェロニカは、出てくるたびに画面が締まる役だった。強さを演じるときの日笠陽子は「ちゃんと怖い」ので、ヴェロニカがいるシーンは緊張感の質が変わる。コメディと緊張が混在するこの作品の空気を、キャスト全体で支えている。
読んで見たくなったら——『ヴァニタスの手記 2クール』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 19世紀ヨーロッパの美術的な密度が好きな人。美術班への信頼だけで見続けられる
- キャラクター同士の関係性のグラデーションを楽しめる人。ノエとヴァニタスの距離感の変化が主軸
- 声優のキャスティングを「読む」楽しさがわかる人。このキャストの組み方は意図が濃い
- テンポが独特でも待てる人。盛り上がりが唐突に来るタイプではない
合わない人
- 吸血鬼設定のわりにバトルを期待している人。戦闘よりも関係性の変化を描く尺のほうが長い
- 1クール未視聴のまま見ようとしている人。2クールから入ると人間関係の前提がほぼ飛ぶ
- 伏線を全部きれいに回収してほしい人。この作者は引き延ばしと余白が好きなので、スッキリしない部分が残る
次に見るなら
パンドラハーツ(2009年)——同じ作者・望月淳の前作。ゴシックな美術、謎めいた書物にまつわる呪い、記憶と存在の問い直し。ヴァニタスが好きなら構造的に同じ場所を刺してくる。アニメは原作の序盤しか描いていないが、この世界観の密度が好きなら原作マンガごと追う価値がある。
文豪ストレイドッグス——舞台は近代横浜に変わるが、謎の組織・複数の勢力・陰謀と個人の物語が絡まる構造が近い。コメディと緊張のバランス感覚も似ていて、「うるさい主人公が実は深刻」という設定が好きな人には刺さりやすい。
黒執事——19世紀イギリスという舞台、貴族・悪魔・契約という要素、様式美としてのダークファンタジー。主従関係の縦軸が強い点は異なるが、「時代の密度のある画面で見る非日常」という楽しみ方は重なる。
よくある質問
まとめ
『ヴァニタスの手記 2クール』はdアニメストアで視聴可能です。1クールから続けて一気に観られるので、まだ途中の方もこの機会に追いついておくのがおすすめです。


