パンドラハーツ

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2009パンドラハーツ

パンドラハーツ

★ 3.6 / 5.0冒険ファンタジー超自然
放送年2009年
フォーマットTVアニメ
話数25話
原作漫画
制作Xebec

オズ・ベッサリウスは公爵家の跡取りで、15歳になったばかり。父親の不在を除けば、裕福で気ままな生活を送っていた。しかし成人式で一変する。理由不明のまま獄獄「アビス」に投獄されるが、血塗られた黒ウサギ「チェーン」のアリスに救われる。なぜ彼が投獄されたのか、その謎は解き明かされていない。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

名門ベッサリウス公爵家の跡取り息子・オズは、15歳の成人式を迎えた日に突如として謎の罪を告げられ、深淵の監獄「アビス」へと投獄されてしまう。絶望の底で出会ったのは、血に染まった黒ウサギの姿をした「チェーン」と呼ばれる存在・アリス。彼女との契約によってアビスを脱出したオズだが、外の世界では10年もの時が流れていた。自分が投獄された理由、アビスの謎、そしてアリスの正体——絡み合う謎を解き明かすため、オズは調査機関「パンドラ」とともに真実へと歩み始める。

みどころ・魅力

① 重層的に絡み合うミステリーと伏線

物語は「なぜオズは投獄されたのか」という核心的な謎を軸に、アビスの正体、100年前の事件、各キャラクターの隠された過去が複雑に絡み合う構成になっている。序盤から散りばめられた伏線が後半で回収されていく快感は、一度見始めると止まらない中毒性を持つ。

② ダークファンタジーと美麗な世界観

不思議の国のアリスをモチーフにした独特の世界観と、ゴシック調の美術設計が本作の大きな魅力。チェーンと呼ばれる異形の存在たちや、歪んだ現実と幻想が入り混じるアビスの描写は、どこか懐かしくも不穏な雰囲気を醸し出しており、ダークファンタジーとして完成度が高い。

③ キャラクターの関係性と感情の深み

軽薄に見えて傷を抱えるオズ、記憶を失いながらも強く生きようとするアリス、複雑な忠誠心を持つギルバートなど、主要キャラクターはそれぞれ深い内面を持つ。関係性が変化していく過程で見せる感情表現が丁寧に描かれており、キャラクターへの感情移入を強く促す作りになっている。

キャスト・声優一覧

アリス
アリス
メイン
›
川澄綾子
ギルバート・ナイトレイ
ギルバート・ナイトレイ
メイン
›
鳥海浩輔
ザークシーズ・ブレイク
ザークシーズ・ブレイク
メイン
›
石田彰
オズ・ベザリウス
オズ・ベザリウス
メイン
›
皆川純子
シャロン・レインズワース
シャロン・レインズワース
メイン
›
花澤香菜
アヴィスの意志
アヴィスの意志
サブ
›
川澄綾子
リーオ
リーオ
サブ
›
渡辺明乃
ベザリウス・ザイ
ベザリウス・ザイ
サブ
›
大川透
レイム=ルネット
レイム=ルネット
サブ
›
諏訪部順一
エリオット・ナイトレイ
エリオット・ナイトレイ
サブ
›
野島裕史
サブ
›
石田彰
フィリップ
フィリップ
サブ
›
比嘉久美子

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スタッフ

監督加戸誉夫
シリーズ構成関島眞頼
音楽梶浦由記、伊東恵里、貝田由里子
美術監督渡辺佳人
OPフィクション・ジュクション「Parallel Hearts」
EDサヴィッジ・ジーニアス「Maze」
EDサベージ・ジーニアス「私を見つけて。」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルだけは10年以上前から知っていた。なんとなく「ゴシック系のやつ」という印象だけがあって、ずっと手が伸びなかった。見るきっかけがなかったというより、「見なくても困らない」という棚の一番上に置いたまま放置していたタイプの作品だ。

実際に再生してみると、冒頭から様子がおかしい。裕福な貴族の子どもが、理由もわからないまま異界に落とされる。不条理さに根拠がなく、説明もない。この「なぜ」を引っ張ったまま話が進むのが、思ったより肌に合った。ゴシックというより、ルイス・キャロルを暗室で現像したような感触。2回目を見たとき、序盤に散りばめられていた記号がすでに伏線として機能していることに気づいて、少し悔しくなった。

「なぜ」を知ることが救いになるとは限らない——記憶と罪の話

この作品を単なるダークファンタジーだと思って見始めると、途中で足をすくわれる。表面は「不思議の国のアリス」をモチーフにした異世界冒険譚なのだが、話の芯にあるのは記憶と罪の関係性だ。オズが問い続ける「なぜ自分がアビスに落とされたのか」という疑問は、物語が進むにつれて「自分とは何か」という問いに変質していく。

アビスという設定が面白いのは、単なる監獄や異世界ではなく、存在の歪みを飲み込む装置として機能しているところだ。罪を犯した者、あるいは罪を犯したと判定された者が落とされる場所。しかし「誰が、何をもって罪と定めるか」が作品を通じて問い返される。ここがこの作品の本質だと思う。秩序を守る側が必ずしも正義ではなく、異端に見える者が必ずしも悪ではない。その曖昧さを、2009年の深夜アニメとしてはかなり丁寧に積み上げている。

石田彰が演じるブレイクというキャラクターが、この主題を体現している。道化師のような軽さと、その下に埋めた重さのバランスが、石田彰の声でなければここまで成立しなかったと思う。飄々としたセリフ回しの中に、何かを諦めた人間の乾きが滲む。彼の過去が明かされるくだりで、作品のテーマが一気に凝縮される感覚があった。

特に刺さったシーン

川澄綾子のアリスが、序盤のバトルシーンで「血染めの黒ウサギ」として力を解放する場面。怪物としての側面と、記憶を失った少女としての側面が同一人物の中に同居していて、川澄綾子の演技がその落差を声だけで処理している。荒々しさと脆さが数秒の間に切り替わる瞬間があって、2回目に見たときそこで止めた。

それから花澤香菜のシャロン。彼女が登場するシーンは全体的に空気が柔らかくなるのだが、その柔らかさが純粋な善意からではなく、何かを知っている人間の余裕から来ていることが後からわかる。花澤香菜がこの役を演じているというのは、最初はミスキャストに見えて、実はかなり計算されたキャスティングだったと思う。

読んで見たくなったら——『パンドラハーツ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人:

  • 伏線回収に時間をかけるタイプの物語が好き
  • ゴシック・ビクトリアン調の美術・衣装に耐性がある
  • 石田彰・川澄綾子の演技を目当てに見られる
  • 「謎を解かないまま引っ張る」展開を許容できる
  • 少年マンガの文法より、少女マンガ的な感情の描き方が好み

合わない人:

  • 1クールで綺麗に完結する作品が好き(これは原作途中で終わる)
  • アクションや戦闘の爽快感を求めている
  • ゴシックな画面設計が「くどい」と感じるタイプ
  • 2009年の作画クオリティに対して厳しい目を持っている

次に見るなら

同じゴシック×契約×主従関係の構図なら黒執事。ヴィクトリア朝の英国貴族と悪魔の取引という設定で、こちらも「人間とは何か」を意外と真面目に問い返してくる。パンドラハーツと同時期に人気があった理由がわかる。

記憶と喪失を軸にした超自然ファンタジーなら魔法使いの嫁。世界観の美術設計と、力を持つ者が抱える孤独という主題がよく似ている。こちらはアニメとして完走できる構成になっているので、パンドラハーツで消化不良を感じたなら続けて見るといい。

組織と個人・真実の隠蔽というテーマで引っ張るなら文豪ストレイドッグス。超能力という設定を使いながら、実は人間の内面と集団の論理を描いている点が近い。諏訪部順一もいる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『パンドラハーツ』はdアニメストアで視聴することができます。謎と伏線が緻密に張り巡らされたダークファンタジーを、手軽にスマホやテレビで楽しめます。まだ見たことがない方も、続きが気になって止まらなくなるこの機会にぜひチェックしてみてください。

よくある質問

Q. パンドラハーツは何話ありますか?
A. 全25話です。2009年4月から9月にかけて放送されました。1クールで完結せず2クール構成となっており、原作マンガの序盤〜中盤を映像化した内容になっています。
Q. アニメは原作マンガの最後まで描かれていますか?
A. いいえ、アニメは原作途中までの映像化となっており、アニメオリジナルの結末で締めくくられています。物語の核心的な謎の全貌は原作マンガで明かされるため、続きが気になる方は原作もあわせて読むことをおすすめします。
Q. 不思議の国のアリスを知らなくても楽しめますか?
A. はい、問題なく楽しめます。アリスの世界観はあくまでモチーフとして用いられており、原作の知識がなくてもストーリーは完結して理解できます。むしろ元ネタを知っていると随所に仕掛けられたオマージュをより深く味わえます。
Q. どんな視聴者に向いていますか?
A. 伏線や謎解きが好きな方、ゴシック・ダークファンタジーが好きな方に特におすすめです。また、キャラクター同士の関係性や感情の変化を丁寧に追いたい方にも刺さる作品です。グロ・暴力描写は控えめで、幅広い層が楽しめます。

まとめ

『パンドラハーツ』はdアニメストアで視聴することができます。謎と伏線が緻密に張り巡らされたダークファンタジーを、手軽にスマホやテレビで楽しめます。まだ見たことがない方も、続きが気になって止まらなくなるこの機会にぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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