ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

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2021ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

★ 3.5 / 5.0ドラマラブコメ日常系
放送年2021年
フォーマットTVアニメ
話数13話
原作ライトノベル
制作project No.9

26歳の会社員・吉田は、片思いの人に振られ酔っ払って帰宅途中、道端に座っている高校生・小夜を見つける。酔いつぶれた吉田は彼女を家に泊める。家出した小夜を外に出す気になれず、吉田は彼女を家に置くことにする。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

26歳の会社員・吉田は、憧れの先輩への告白に失敗し、酔っぱらったまま帰宅途中に道端に座り込んでいる女子高生・小夜と出会う。成り行きで一夜を明かした翌朝、家出中だという小夜を追い出せず、吉田は彼女を居候させることに。二人はルールを決めて同居生活をはじめるが、それぞれが抱える孤独や傷と向き合いながら、奇妙な共同生活の中で少しずつ変わっていく。

みどころ・魅力

① 「拾う」だけじゃない——二人が互いに支え合う関係性の変化

吉田は小夜を「保護」しているようでいて、失恋の痛みを抱えた自分自身も救われていく。小夜もまた、家出の理由を少しずつ明かしながら心を開いていく。一方通行でない、双方向の成長と変化が丁寧に描かれる点が本作最大の魅力だ。

② 踏み込まない誠実さ——吉田という大人キャラクターの造形

同居しながら決して一線を越えようとしない吉田の姿勢は、ラブコメとして異色の誠実さを持つ。感情に流されず、でも無関心でもないその距離感が視聴者からの共感を集め、作品全体の倫理的な軸となっている。

③ 重いテーマを日常の温度で包む演出

家出・性被害・孤独といったデリケートなテーマを扱いながら、日常の食卓や他愛ない会話でそれを包み込む演出が光る。重さと温かさのバランスが絶妙で、シリアスになりすぎず、しかし軽くもない独自のトーンが最後まで維持されている。

キャスト・声優一覧

荻原沙優
荻原沙優
メイン
›
市ノ瀬加那
吉田
吉田
メイン
›
興津和幸
結城あさみ
結城あさみ
サブ
›
川井田夏海
荻原一茶
荻原一茶
サブ
›
鳥海浩輔
三鳥柚葉
三鳥柚葉
サブ
›
石原夏織
沙優の母
沙優の母
サブ
›
柚木涼香
後藤愛依梨
後藤愛依梨
サブ
›
金元寿子
橋本
橋本
サブ
›
小林裕介
矢口恭弥
矢口恭弥
サブ
›
逢坂良太
遠藤
遠藤
サブ
›
河西健吾
真坂結子
真坂結子
›
石見舞菜香

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スタッフ

監督上北学
シリーズ構成三重野瞳
原作しめさば
原案キャラデザぶーた
キャラクターデザイン野口孝行
音楽菊谷知樹
美術監督葛琳
音響監督明田川仁
OPDIALOGUE+「おもいでしりとり」
EDDIALOGUE+「おもいでしりとり」
ED石原夏織「Plastic Smile」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルを見て一度スルーした。「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」——語呂は妙にいい、でも「はいはい」ってなって放置していた。実際に見始めたのは、オタク仲間が「思ってたのと全然違う」と言っていたから。それだけの理由。

見始めて5分でわかった。これは想定していたやつじゃない。吉田が酔っ払って帰宅途中に高校生・小夜を拾う話なんだけど、「拾った女の子が好意を寄せてくる」みたいな方向に全然行かない。行きそうになる瞬間があるのに、吉田がちゃんとブレーキを踏む。それが最初の驚きだった。

2周目で気づいたのは、小夜の表情の細かさ。序盤の食事シーンで見せる、警戒しながらも少し安堵したような顔。あれを金元寿子が声だけで作り出している。最初は流して見ていた部分が、2回目で一気に効いてくる。

傷ついた人間が、他人の善意をどう受け取るかの話

「家出少女と純朴な社会人」という設定で、実際に描かれているのは「居場所を失った人間が、人を信じ直すまでの時間」だと思う。

小夜は逃げ出してきた子ではない——正確には、「逃げ場がなくなって出てきた」側の逃げ方をしている。吉田の家に転がり込んで、飯を食って、風呂に入る。それだけのことに、彼女はどこかびくびくしている。当たり前のことが当たり前にある場所に慣れていない人間の動き。金元寿子の芝居がここを丁寧に積み上げていて、序盤の小夜はとにかく「もらっていいのかわからない」顔をしている。

吉田(興津和幸)は善人だが聖人ではない。片思いの女に振られた夜に小夜を拾っているし、彼女に対して完全に無感情なわけでもない。でも一線を引く。この「ちゃんとした大人の振る舞い」が、この作品の背骨だ。吉田が吉田であることで、小夜が少しずつ人を信じていける。

対比として機能しているのが、逢坂良太演じる矢口という人物。吉田と似た立場でありながら、動機の純度が違う。2周目で矢口のシーンを見直すと、彼が決して悪人ではないのに小夜を傷つける側に回る理由がわかる。善意と善意の形が違う、という話をこの作品はかなり意識的にやっている。

「家出少女を拾う」というだけなら消費されて終わる設定だが、この作品は小夜の回復の過程を時間をかけて描く。何かが劇的に変わるわけじゃない。ただ、表情が少しずつ柔らかくなっていく。それだけの話なのに、終盤になると「そうか、ここまで来たか」と思う。その積み重ねが効いてくる構造になっている。

特に刺さったシーン

序盤、小夜が初めて吉田の家で朝食を食べるシーン。金元寿子の芝居が、ここで一気に引き込んでくる。普通に食べているだけなんだけど、その「普通」の重さが声に乗っている。何も起きていない日常の重さを声だけで表現するのは難しいと思うが、金元寿子はそれをやってのける。思わず巻き戻した。

終盤の、小夜が過去を語る場面。それまで断片的にしか見えていなかったものが繋がる瞬間で、2周目は「ああ、ここの伏線だったか」と気づく部分が複数あった。逢坂良太演じる矢口との対比がここで最もよく機能している。

全編通して効いているのが、吉田を演じる興津和幸の感情を抑えた芝居。激情しない人物を演じるのは地味に難しくて、それでいて「感情がないわけじゃない」という部分をちゃんと残している。小林裕介演じる橋本が絡む職場シーンでは、吉田の抑制が逆に際立って見えてくる。

読んで見たくなったら——『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人:

  • ドラマとして真面目に見られる視聴者
  • 「大人がちゃんと大人として振る舞う」場面に安心感を覚える人
  • 声優の芝居を楽しんで見る習慣がある人
  • タイトルで判断せず最終話まで付き合える人
  • 日常の積み重ねでじわじわ来る作品が好きな人

合わない人:

  • タイトルから想像するジャンルを期待して見る人(方向が全然違う)
  • ラブコメとして軽く流したい人(テンポがゆっくりで重い)
  • 主要人物の過去が序盤で明かされないとストレスになる人
  • 「スッキリした解決」が来ないと満足できない人(この作品は解決より積み重ねの話)

次に見るなら

うさぎドロップ——独身の大人が、突然子どもと暮らすことになるという設定の近さがある。こちらも「保護する側の人間がじわじわ変わっていく」構造で、日常の積み重ねで感情を動かす系が好きなら外れない。

3月のライオン——居場所を失った主人公が、他人の善意に少しずつ溶けていく話。「傷ついた人間の回復を丁寧に描く」という点でかなり近い。こちらは将棋という軸があるぶん、テーマが重さを帯びる。

昨日何食べた?——日常の食事と会話で関係性を積み上げる構造が似ている。派手な展開はなく、ただ日々が続いていくことの重さを見せる作品が好きなら、こちらも合う。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』は、ABEMAおよびdアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluで配信中です。月額サービスを利用していれば追加料金なしで視聴できる環境が揃っており、気軽に全話一気見が可能です。複数サービスで展開されているため、すでに加入しているサービスからすぐにチェックできます。

よくある質問

Q. 恋愛要素はありますか?
A. 淡い感情の動きはありますが、純粋なラブコメというより「人と人の関係が育まれる物語」に近いです。恋愛よりも心の回復や信頼の構築が中心で、重くなりすぎない温度感で描かれています。
Q. 原作は何ですか?
A. 鉄塔氏によるライトノベル(ガガガ文庫)が原作です。2019年から刊行が始まり、漫画版もKADOKAWA系列で展開されています。アニメは2021年春クールに放送されました。
Q. 全何話ですか?一気見できますか?
A. 全13話です。1話あたり約24分なので、合計約5時間で完走できます。週末の一気見にちょうどよいボリュームで、テンポよく進むため飽きにくい構成になっています。
Q. 続編や2期の予定はありますか?
A. 2026年5月時点でアニメ2期の公式発表はありません。ただし原作小説は完結しており、アニメの続きは書籍で読むことができます。

まとめ

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』は、ABEMAおよびdアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluで配信中です。月額サービスを利用していれば追加料金なしで視聴できる環境が揃っており、気軽に全話一気見が可能です。複数サービスで展開されているため、すでに加入しているサービスからすぐにチェックできます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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