ヴァニタスの手記

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2021ヴァニタスの手記

ヴァニタスの手記

★ 3.9 / 5.0アクションドラマファンタジーミステリー超自然
放送年2021年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作bones

19世紀のパリ。吸血鬼ノエは「ヴァニタスの書」を探していた。狂った吸血鬼に襲われたノエを救ったのは、人間の医者ヴァニタス。彼は魔道書を操り、吸血鬼全種族を「治す」という狂気的な計画にノエを誘う。危険な力を持つ者との同盟だが、ノエに選択肢はあるのか。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

19世紀のパリを舞台に、吸血鬼の青年ノエと謎めいた人間の医師ヴァニタスの奇妙な旅が始まる。ノエは伝説の魔道書「ヴァニタスの書」を求めてパリを訪れるが、呪われた吸血鬼に命を狙われたところをヴァニタスに救われる。彼は禁断の魔道書を手に、同族を「呪い」から解放すると豪語するが、その正体は謎に包まれている。人間でありながら吸血鬼の世界に深く関わるヴァニタスとともに、ノエは光と影が交差するパリの裏社会へと踏み込んでいく。

みどころ・魅力

① ゴシックなパリの世界観と息をのむ美術

19世紀パリのスチームパンク的な異世界観を、WIT STUDIOが精緻なアニメーションで描き出す。ベル・エポック期のヨーロッパ建築や衣装を忠実に再現しつつ、吸血鬼たちの「呪い」が絡む超自然的な演出が幻想的な雰囲気を高める。美麗な背景と繊細なキャラクター作画が視覚的な没入感を生み出している。

② 対照的な二人の主人公が織りなすバディの妙

飄々としていて掴みどころのないヴァニタスと、真っ直ぐで純粋なノエ。正反対の性格と立場を持つ二人のかけ合いが物語の核となる。互いへの信頼と不信が入り混じりながら深まっていく関係性は、コミカルな場面にも緊迫した場面にも豊かな感情を添えている。

③ ミステリーとアクションが融合した重層的なストーリー

吸血鬼社会の政治的陰謀、ヴァニタスの出自にまつわる謎、そして「呪い」の真相など、複数の伏線が丁寧に積み重ねられていく。スタイリッシュな戦闘シーンとミステリーの読み解きが交互に展開し、先の読めない物語構造が最後まで目を離せない緊張感を維持する。

キャスト・声優一覧

ヴァ二タス
ヴァ二タス
メイン
›
花江夏樹
ノエ・アルシヴィスト
ノエ・アルシヴィスト
メイン
›
石川界人
ジャンヌ
ジャンヌ
サブ
›
水瀬いのり
ドミニク・ド・サド
ドミニク・ド・サド
サブ
›
茅野愛衣
ムル
ムル
サブ
›
小牧未侑
ルイ・ド・サド
ルイ・ド・サド
サブ
›
島袋美由利
ルキウス・オリフラム
ルキウス・オリフラム
サブ
›
下地紫野
ネーニア
ネーニア
サブ
›
名塚佳織
サブ
›
久間梨穂
ダンテ
ダンテ
サブ
›
木内太郎
サブ
›
遊佐浩二
先生
先生
サブ
›
石田彰

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スタッフ

監督板村智幸
シリーズ構成三重野瞳
キャラクターデザイン伊藤嘉之
音楽梶浦由記
美術監督金井眞悟
音響監督若林和弘
OPササノマリー「空と虚」
EDエルエムワイケー「0 (zero)」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「BONESのオリジナルっぽいやつ」くらいの温度感で見始めたら、パリの空中船から始まって普通に引き込まれた。19世紀パリ×吸血鬼×魔道書という設定盛りのわりに、序盤はキャラクター同士の距離感を丁寧に描いていて、思ったより落ち着いたテンポで進む。

最初は花江夏樹のヴァニタスが「飄々とした実力者」系の典型に見えたが、2周目で見ると、あのキャラクターが序盤から細かく「ひびが入っている」ことに気づく。石川界人のノエがまた真逆の重さで、この2人のやり取りのたびに空気が変わるのが面白い。雰囲気アニメとして好きというのが正直なところで、ストーリーを追うより画面を眺めている時間の方が長かった。

「治す」という暴力と、名前を取り戻すことの話

この作品は吸血鬼と人間のバディものに見えて、実のところ「救済」の文法をずっと問い続けている。ヴァニタスが吸血鬼を「治す」と言うとき、その言葉には圧倒的な上から目線が潜んでいる。相手が望んだかどうかに関係なく、自分の持つ力で他者を「正常」に戻そうとする行為——それが善意であればあるほど、暴力に近くなる。

吸血鬼の個体識別として機能する「真の名」が呪われ、狂気を引き起こすという設定は、アイデンティティの崩壊を文字通り可視化している。自分が何者かわからなくなる恐怖を、名前という形に落とし込んだのは上手い。ヴァニタスの書が名前を「修復」するという構造は、破壊された自己像を外部の力で貼り直すことの危うさと必要性を同時に描いている。

茅野愛衣のドミニク・ド・サドは、その緊張の中でもっとも人間的な感情——嫉妬、献身、諦め——を体現しているキャラクターで、作品の中盤以降この人物を通して物語の温度が変わる。石田彰の先生役はほんの少ししか出てこないが、出るだけで場が締まる。あの声が「説明」として機能するのではなく「重力」として機能する使われ方だった。

名塚佳織のネーニアもそうで、セリフの量より声の質感で役割を果たしている印象がある。この作品はキャスティングが音楽的な意味で機能していて、声の配置がそのまま世界の階層構造になっている。

特に刺さったシーン

中盤、ヴァニタスとノエが互いの「本音の部分」を初めてぶつけ合うシーンがある。それまでのやり取りは表面的な軽口と牽制の往復だったのに、そこで初めて両者が同じ地平で話している感覚があった。石川界人の声がああいう「朴訥に本質を突く」セリフのとき異様に刺さる。

画的には、夜のパリを舞台にしたアクションシーンの作画密度がBONESらしい丁寧さで、2周目は止め絵的に見ていた。特に布や外套の動きの処理が好きで、あのクオリティが毎話維持されているのはさすがだと思う。花江夏樹のヴァニタスは戦闘中のセリフの抜き方が独特で、緊張感の中に妙な余裕が混ざる。あれはセリフ量より「間の取り方」の仕事だった。

読んで見たくなったら——『ヴァニタスの手記』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 雰囲気と作画でアニメを見る人。ストーリーより「画面に浸る」派
  • ゴシック×19世紀パリという美術的な世界観に抵抗がない人
  • 花江夏樹・石川界人のキャスティングを楽しみたい人
  • バディものの関係性の変化をゆっくり追いたい人
  • 吸血鬼ものが「血を吸う怪物」より「社会的マイノリティ」文脈で好きな人

合わない人

  • 1クールで完結を求める人(第1期は明確な答えを出さず終わる)
  • アクションの密度や話のテンポに期待しすぎると肩透かしを食う
  • 設定の説明が多いファンタジーを苦手とする人(吸血鬼の種族や魔道書のルールが細かい)
  • ラブコメ的な要素が苦手な人(中盤以降、恋愛的な文脈が増える)

次に見るなら

血界戦線——同じくBONES制作で、異種族が共存する都市を舞台にした作品。雑多な世界観と画面の熱量が近い。「街ごと雰囲気を楽しむ」感覚で見るならこちらも相性がいい。

魔法使いの嫁——ゴシックファンタジーの空気感、孤独を抱えた人物が「救済」と「所有」の狭間で揺れる構造が似ている。こちらの方が情緒の濃度が高め。

終わりのセラフ——吸血鬼と人間の対立と共存を軸に据えたダークファンタジー。設定の複雑さや重さを求めるならこちらが次の一手になる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『ヴァニタスの手記』は現在、dアニメストアおよびDMM TVで視聴することができます。どちらのサービスも配信ラインナップが充実しており、第1期・第2期まとめて楽しめる環境が整っています。ゴシックな世界観と個性的なキャラクターが気になる方は、ぜひこの機会に視聴してみてください。

よくある質問

Q. 『ヴァニタスの手記』は何クールのアニメですか?
A. 第1期(2021年夏)と第2期(2022年冬)の2クール構成です。各クール12話で、合計24話が制作されています。原作漫画の序盤から中盤にかけての内容が描かれています。
Q. 原作漫画を読まなくても楽しめますか?
A. はい、アニメ単体でも十分に楽しめます。世界観の説明や人物紹介が丁寧に描かれているため、原作未読でもスムーズに物語に入り込めます。アニメを入口に原作を読み始める方も多い作品です。
Q. ホラー・グロ描写は強いですか?怖い作品ですか?
A. 吸血鬼や呪いといったダークな題材を扱いますが、過度なホラーやグロテスクな描写は少なく、ゴシックファンタジーとしての雰囲気が中心です。コミカルなシーンも多く、ホラーが苦手な方でも比較的見やすい作品です。
Q. どこで視聴できますか?
A. dアニメストアとDMM TVで配信中です。どちらも第1期・第2期をまとめて視聴できます。各サービスの無料トライアルを利用すると、まずお試しで視聴することも可能です。

まとめ

『ヴァニタスの手記』は現在、dアニメストアおよびDMM TVで視聴することができます。どちらのサービスも配信ラインナップが充実しており、第1期・第2期まとめて楽しめる環境が整っています。ゴシックな世界観と個性的なキャラクターが気になる方は、ぜひこの機会に視聴してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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