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怪物事変
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Ajiado |
特殊捜査官・犬神小八は、山奥の村近くで起きた動物の遺体が発見される不可解な事件を調査に向かう。奇妙な少年の助言を受けながら、呪われた超自然的な力が関わっていることに気づく。やがて小八は事件の真実と、人間ではないかもしれない少年の秘密を徐々に明かしていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京で怪異専門の探偵事務所を営む犬神小八は、山間の村で動物の死体が相次いで発見される奇妙な依頼を受ける。現地で出会ったのは、村人から疎まれ”ガブリ”と呼ばれる無表情な少年・嗣。人外の力を持つ彼を東京へ連れ帰った小八は、少年が”怪物”の血を引く存在であることを知る。嗣は仲間と出会い、自分の出自と向き合いながら、人と怪物が交差する世界で少しずつ成長していく。
みどころ・魅力
① 無表情な少年が”感情”を獲得していく成長の物語
主人公・嗣は感情の起伏がほぼなく、笑い方も泣き方も知らない少年として登場する。仲間との出会いや戦いを経て、少しずつ人間らしさを取り戻していく過程が丁寧に描かれており、そのわずかな変化が見るほどに心に刺さる。感情表現の少なさだからこそ、表情が動く瞬間のインパクトが格別だ。
② 妖怪・怪物の設定と現代社会の融合
キツネ、タヌキ、雪女といった日本の妖怪伝承をベースにしつつ、彼らが現代の東京で人知れず生きているという世界観が独自の魅力を生む。怪物と人間の間で揺れるキャラクターたちの葛藤は、アイデンティティや居場所というテーマを自然に浮かび上がらせる。
③ バトルと謎解きのバランスが取れたテンポ感
1クール12話の中に、怪奇事件の調査・バトル・キャラクターの掘り下げがバランスよく詰め込まれている。原作漫画の序盤をほぼ忠実に映像化しており、続きが気になる引きの強さはそのままにアニメとして完結感もある構成になっている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 藤森雅也 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 木村暢 |
| キャラクターデザイン | 立花希望 |
| 美術監督 | 西口早智子 |
| 音響監督 | 長崎行男 |
| OP | 小野大輔「ケモノミチ」 |
| ED | 佐咲紗花「-標(しるし)-」 |
| ED | 小野大輔「ケモノミチ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
きっかけは正直、消去法だった。深夜に見るものを探していて、「妖怪×現代×少年」という組み合わせに「まあ、それ系か」と思いながら再生した記憶がある。一話を見終えて、思ったより重い空気に少し戸惑った。明るいファンタジーを想像していたぶん、主人公の置かれた状況の静けさが、妙に刺さった。
2回目を見たときに気づいたのは、序盤の「日常風景」に見えるカットの中に、すでに伏線がいくつも仕込まれていること。最初は流していたやり取りが、後半の展開を知ってから見ると全然違う意味を帯びてくる。こういう構造の話は、やっぱり2周目が楽しい。
「人間でないもの」として生きることと、それでも誰かに必要とされることの話
この作品を「妖怪アクション」として見ると、少し拍子抜けするかもしれない。派手な戦闘よりも、主人公の犯罪と少年・小八が「自分が何者か」を少しずつ知っていく過程のほうに、物語の重心がある。
半妖(ケモノ)として生まれながら、人間社会の端に置かれていた少年が、初めて「お前が必要だ」と言われる場所を見つける話——と書くと単純に聞こえるが、作品がうまいのはその「必要とされること」を安易に肯定しない点だ。犬神小八の犯罪事務所という設定自体、いわゆる「家族」や「学校」という安心パッケージの外側にある。普通に生きられない者たちが、普通でない場所で折り合いをつけている。
諏訪部順一が演じる隠神鼓八千の、どこか飄々としていながら芯のある声が、この「普通でない大人」の造形を支えている。説教しない、でも見捨てない——そのバランスを台詞の少ない場面でも伝えてくれるのは、やはりキャリアの厚みだと思う。
一方、小八を取り巻く同世代のキャラクターたちも、それぞれ「人間社会からはみ出た理由」を持っている。花江夏樹演じる蓼丸織の、軽さの中に滲む孤独の演技は、笑えるシーンと切ないシーンの境界線をわざとぼかすように機能していた。下野紘の野分火丸も、過剰なほどの陽気さがじわじわと「それが鎧なんだ」と分かってくる構造になっていて、声の使い方がうまい。
「居場所のない者が居場所を探す話」は、ジャンルを問わず繰り返し語られてきた。それでもこの作品が一定の説得力を持つのは、その「居場所」が温かく描かれすぎていないからだと思う。犯罪事務所という場所の薄暗さが、逆に嘘っぽくない。
特に刺さったシーン
序盤、小八が初めて感情らしいものを見せる場面が好きだ。それまでほとんど無表情で、「感情がない」というより「感情の存在を知らない」ような佇まいだった少年が、何かに反応してわずかに揺れる瞬間。花澤香菜が演じる飯生妖子との絡みのなかで、それが少しずつほぐれていく流れは、説明台詞に頼らずに積み上げられていて、丁寧だと感じた。
小野大輔演じるミハイ フロレスクが絡む中盤以降の展開も、声の存在感が場面の温度を決定的に変えていた。セリフの少ない場面でも、息遣いや間だけで「この人物が何を隠しているか」が伝わってくる。2回目に見たとき、初見では気づかなかった細部がいくつもあった。
読んで見たくなったら——『怪物事変』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
合う人:
- 「少年が自分の出自と向き合う」系の話が好き
- バトルより人間(人外だが)関係の機微を追いたい
- 声優の演技をじっくり聞きたい人
- 世界観の説明が多少多くても最後まで付き合える人
合わない人:
- 1クールで綺麗に完結することを期待している人(原作ストックがあり、続きは漫画に委ねられる)
- アクション中心のバトルアニメを求めている人
- テンポが速い作品を好む人(序盤の情報密度がやや高め)
次に見るなら
青の祓魔師——人間と人外の狭間に立つ少年が、自分の力と折り合いをつけながら戦う話。こちらはよりバトル寄りで、続きも長い。怪物事変の「居場所を探す」テーマに共鳴した人は、主人公の孤独感の描き方に似たものを感じるはず。
夏目友人帳——妖怪と現代が交差するという点では近い。ただし、空気は全く違う。戦闘も謎解きもほぼなく、人外との邂逅を静かに積み重ねる作品。怪物事変の「人外との関係性」の部分に惹かれたなら、こちらも見て損はない。
どろろ——「人間でないものとして生まれた主人公」という設定の親戚。2019年版リメイクは作画・音楽ともに本気度が高く、暗い話を最後まで見せる力がある。怪物事変よりさらにシリアスな方向に進みたいときの選択肢。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『怪物事変』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Huluの3サービスで配信中です。どのサービスも全話視聴が可能なため、加入中のサービスからすぐに視聴をはじめられます。未加入の場合は無料トライアル期間を活用すると初回無料で楽しめます。
よくある質問
まとめ
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