下ネタという概念が存在しない退屈な世界

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2015下ネタという概念が存在しない退屈な世界

下ネタという概念が存在しない退屈な世界

★ 3.5 / 5.0コメディセクシー
放送年2015年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ライトノベル
制作J.C.STAFF

下品な言葉が禁止されている国を舞台にした物語。田中吉は名門公立学園に入学し、反社会的組織SOXの創設者・加条愛姫に勧誘される。愛姫に脅迫される形で組織に入った田中吉は、わいせつ行為に巻き込まれていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

わいせつな言葉や行為が法律で厳しく禁じられた近未来の日本。”道徳矯正装置”を装着することが義務付けられたこの社会で、名門・白百合学園に入学した田中吉は、学園トップの風紀委員長・加条愛姫の真の姿が、反社会組織SOXのリーダーであることを知ってしまう。脅される形でSOXに引き込まれた吉は、下ネタテロ活動に巻き込まれながら、”自由”と”純粋さ”が交錯する笑いと混乱の日々を送ることになる。

みどころ・魅力

① 徹底した設定パロディが生む笑いの構造

「下ネタ禁止」という極端な管理社会を舞台に、禁止されているがゆえに過剰に反応するキャラクターたちの描写が秀逸。言葉狩りやコンプライアンス社会への風刺が随所に盛り込まれており、コメディとしてのテンポと切れ味が持続する。

② 個性派キャラクターたちの掛け合い

確固たる信念で下ネタテロを実行する愛姫、常識人ゆえに振り回される吉、異常なまでの純粋さを持つ白雪姫子など、対照的なキャラクターが化学反応を起こす。それぞれの”ズレ”が笑いと物語の推進力になっている。

③ 際どいテーマを独自のトーンで描くバランス感覚

センシティブな題材を扱いながら、下品に堕ちず笑いに昇華させる脚本の巧みさが光る。アニメーション的表現の工夫と合わせて、コメディ作品としての完成度が高く、一気見しやすいテンポが維持されている。

キャスト・声優一覧

奥間 狸吉
奥間 狸吉
メイン
›
小林裕介
華城綾女
華城綾女
メイン
›
石上静香
アンナ・錦ノ宮
アンナ・錦ノ宮
メイン
›
松来未祐
早乙女乙女
早乙女乙女
メイン
›
新井里美
鬼頭鼓修理
鬼頭鼓修理
サブ
›
堀江由衣
マスター
マスター
サブ
›
清川元夢
手の黒
手の黒
サブ
›
速水奨
不破氷菓
不破氷菓
サブ
›
後藤沙緒里
びんかん
びんかん
サブ
›
小倉唯
月見草 朧
月見草 朧
サブ
›
上坂すみれ
一ノ瀬 琢磨
一ノ瀬 琢磨
サブ
›
成田剣
ソフィア・錦ノ宮
ソフィア・錦ノ宮
サブ
›
大原さやか

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スタッフ

監督鈴木洋平
シリーズ構成横谷昌宏
原作赤城大空
原案キャラデザ霜月えいと
キャラクターデザイン藤井昌宏
音楽立山秋航
OPソックス「B地区戦隊SOX」
ED上坂すみれ「Inner Urge」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

正直に言うと、タイトルだけで見る気になった。「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」——これを電車の中で発見したとき、スマホを持つ手が止まった。長い。やたら長い。そして何が言いたいのかわかるようでわからない。「下ネタがない世界の話」というより「その世界が退屈かどうかはまだわからない」という予告みたいなタイトルで、つまりそういう計算がされているわけだ。

見始めた段階では、まあ薄い話だろうと思っていた。タイトルでつかんで、ちょっとエロくて終わり、という。実際1話の冒頭で既にその予感は漂っている。が、2話あたりで気づく。これ、コメディとして組み立てがしっかりしてる。ギャグのタイミング、キャラの役割分担、「禁止されているからこそ爆発する」という構造の使い方——そこに意外なほど手がかかっている。

2周目で見直すと、加条愛姫という主役の設計が思ったよりきちんとしていて、上坂すみれの演じる月見草 朧との絡みが序盤から伏線として機能していたことに気づいた。1回目は笑って流していたシーンが、意外と構成上の役割を担っている。「思ったより作ってある」という発見の楽しさがある作品だ。

禁止することで欲望はより大きくなる、という話

この作品のテーマを「エロコメディ」の一言で片付けるのは、ある意味正確で、ある意味まったく足りない。物語の設定——「わいせつ語」が公衆道徳法によって禁止された社会——は、笑いのための舞台装置でありながら、同時にかなりまともな問いを立てている。「言葉を禁じることで、人はその言葉から解放されるか?」

答えは当然、否だ。禁止されたものへの執着は、禁止される前より強くなる。主人公・田中吉がSOXに巻き込まれていく展開は、「善良な市民が転落する話」ではなく、「そもそも抑圧された社会の中ではまともでいることにも無理がある」という構造を見せていく。加条愛姫が「わいせつ語テロリスト」として活動するのは、単なる反抗ではなく、ある種の表現の自由を巡る闘争として描かれている——ギャグの皮をかぶっているが。

堀江由衣演じる鬼頭鼓修理という生徒会側のキャラクターが面白いのは、彼女が「禁止する側」の論理をきちんと体現しているからだ。堀江由衣はこういう「正論を正論として語るキャラ」をやらせると本当に上手い。表面的には敵役に見えながら、彼女の存在があることで「禁止する側にも理屈がある」というバランスが保たれている。一方的な風刺に終わっていないのはそこだ。

速水奨の「手の黒」という名前だけで既に笑えるキャラクターも、この作品の「真剣にふざけている」姿勢の象徴で、大原さやかのソフィア・錦ノ宮含め、ベテラン声優をこういう役に使うセンスが全体のトーンを引き上げている。コメディとしての体裁を保ちながら、「検閲社会のディストピア」という設定にそれなりの重みを持たせているのは、キャスティングの力も大きい。

「退屈な世界」というタイトルの皮肉は、禁止によって得られた清潔な世界が、実際には人間の欲望を消せないために常にぎりぎりのところで揺れているという、その「退屈からほど遠い状態」を指している。作る側がそこまで考えていたかどうかはわからないが、少なくとも見る側が読み込める余地が残されている。それで十分だ。

特に刺さったシーン

序盤、田中吉が初めてSOXの活動に巻き込まれ、「わいせつ語」を公衆の面前で叫ぶことを強いられる場面がある。ここで笑えるのはギャグとしての構造だが、同時に「恥をかくことへの恐怖」と「禁じられた言葉を口にするスリル」が妙なバランスで同居していて、単純に笑えないものがある。田中吉の情けなさとSOXの不条理な熱量の対比が、このシリーズ全体のトーンをほぼ1シーンで確立している。

声優の話をすると、上坂すみれの月見草 朧は個人的にこの作品のMVPだと思っている。上坂すみれはラジオ「声優と夜あそび」のMCをやっていたこともあって、いわゆる「場を支配するキャラ」の演技が巧みで、朧の独特の存在感——妙に格調があるのに何をしているかわからない——を声だけで成立させている。セリフのない間の使い方が特によくて、2回目で聞き直したとき改めて感心した。

小倉唯の「びんかん」は、役名からして既に仕事が大変すぎるキャラクターだが、あの振り切った演技の清潔感というのか、小倉唯がやるから成立するものがある。露悪的になりすぎない塩梅が、この作品全体の「ギリギリのライン」を守っている一因だと思う。

読んで見たくなったら——『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人:

  • エロコメディに「設定のちゃんとした使い方」を求める人。ギャグとして完結させながら社会風刺の構造を保っている
  • ベテラン声優が振り切った演技をするのを見たい人。速水奨・大原さやか・堀江由衣の「本気でふざけている」が楽しめる
  • タイトルで引いて見始めて「思ったよりちゃんとしてた」と言いたい人(全員に当てはまる)
  • 2015年前後のエロコメディブームの文脈を知っていて、その中での立ち位置を確認したい人

合わない人:

  • エロコメディそのものが無理な人。設定がどうであれ、内容はそういう話なので回避が正解
  • 「思ったよりちゃんとしてた」の「思ったより」部分が許せない人——つまり最初から高いクオリティを求める場合は期待値の調整が必要
  • テンポが速くて情報量が多いコメディが苦手な人。流れを追うのに忙しいシーンが続く

次に見るなら

監獄学園(プリズンスクール)——同じ2015年のエロコメディで、こちらは「規律と罰」を舞台装置にした作品。不条理な状況に巻き込まれる主人公というフォーマットが似ていて、コメディとしての組み立て方も近い。ふざけながらちゃんと作ってあるタイプが好きなら間違いなく合う。

ノーゲーム・ノーライフ——「特殊なルールで動く社会」という設定の使い方が共通している。こちらはエロより頭脳戦寄りで、ギャグの比重も違うが、「世界の仕組みを逆手に取る」快感は同じ系統。禁止されたものへの執着よりゲーム的な攻略が前面に出る。

パンティ&ストッキングwithガーターベルト——完全にアクセルを踏み抜いた方向で、規制や品位を笑いに変えることにかけては比類がない。「退屈な世界」より尖っていて、好みが分かれるが、「禁じられている表現を使って笑いを作る」という本質が好きなら一度は見ておいた方がいい。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』は、現在dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで視聴可能です。主要な配信サービスで広くラインナップされているため、加入済みのサービスからすぐに視聴を始めることができます。全12話とコンパクトな構成なので、週末の一気見にも最適です。

よくある質問

Q. 『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』はどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。各サービスの無料トライアル期間を利用すれば、無料で視聴できる場合があります。
Q. 何話まであるの?続きはありますか?
A. TVアニメは全12話構成です。2015年放送で、現時点では続編アニメの制作は発表されていません。原作小説は既刊があるため、続きが気になる方は書籍でも楽しめます。
Q. どんな人に向いているアニメですか?
A. 設定やコンセプト重視のコメディが好きな人、過剰な管理社会へのパロディが刺さる人におすすめです。際どいシーンもありますが、笑いのテンポが軽快なので気軽に楽しめます。
Q. 放送当時は規制などありましたか?
A. 放送時は地上波での規制版放送が行われており、一部シーンが修正されていました。配信版では修正の程度がサービスにより異なる場合があるため、視聴前に確認することをおすすめします。

まとめ

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』は、現在dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで視聴可能です。主要な配信サービスで広くラインナップされているため、加入済みのサービスからすぐに視聴を始めることができます。全12話とコンパクトな構成なので、週末の一気見にも最適です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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