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うる星やつら ザ・障害物水泳大会
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
真夏の友引町。ラムとアタル、そして仲間たちは学校のプールを楽しみにしていた。しかし先生たちは、水着姿の生徒たちとプールの間に、馬鹿馬鹿しい障害物コースを設置することにした。当然、完全な混乱に陥る。
作品概要・あらすじ
あらすじ
真夏の友引町。ラムやあたるたちは、学校のプールで泳ごうと楽しみにしていた。ところが先生たちは、水着姿の生徒たちとプールの間にバカバカしい障害物コースを設置することを決定。それだけで済むはずもなく、個性豊かなキャラクターたちが入り乱れてコースに挑むうちに、友引高校は前代未聞の大混乱に巻き込まれていく。みどころ・魅力
① 障害物コースが生む予測不能なドタバタ劇
シンプルな「プールに入りたい」という欲求を阻む理不尽な障害物が、うる星やつら特有の不条理ギャグを最大限に引き出す。個性の強すぎるキャラクター一人ひとりが障害に挑む姿は、どこまでもバカバカしく、それゆえに笑いが止まらない。② 水着回ならではのラムたちの魅力
夏×水着という鉄板の組み合わせで、ラムをはじめとするヒロインたちの魅力が存分に描かれる。あたるの恋愛体質も相まって、コメディとラブコメ両面のうまみを一本で楽しめるスペシャル作品となっている。③ 旧来ファンも新規視聴者も楽しめる間口の広さ
本作は単発スペシャルとして完結しており、複雑な前提知識なしに楽しめる。うる星やつらの世界観とキャラクターを気軽に体験できる入口としても最適で、2008年制作ながら今見ても笑えるテンポの良さが光る。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 米たにヨシトモ |
|---|---|
| 美術監督 | 池田繁美 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけ見たとき、一瞬だけ疑問が浮かんだ。障害物水泳大会って何。でも次の瞬間「まあうる星やつらだから」と納得していた。このシリーズをある程度知っている人間なら、たぶん同じ反応をする。
2008年のスペシャルとして作られた本作を最初に見たとき、まずテンポに驚いた。往年のTVシリーズの空気をそのまま引き継いでいる。友引町の住人たちが出てきた瞬間に「あ、いつものやつだ」という安心感と、「いや全然いつものやつじゃない」という感覚が同時に来る。プール、夏、水着、先生が仕掛ける理不尽な障害物コース。三行で終わる組み合わせが、30分かけて丁寧に展開される。
2回目に見て気づいたのは、障害物の設計がやたら凝っているということだった。先生側のやる気の方向が根本的に間違っている。あれは生徒のためではなく、明らかに個人的な何かを試みているコース設計だ。
誰も止めないから、何でも起きる——友引町という「秩序なき日常」の話
うる星やつらというシリーズを長く見ていると、ひとつの事実に行き着く。このコメディの動力源は「ギャグ」ではなく、「キャラクターが誰も世界の理不尽さを本気で止めようとしない」という前提にある。
障害物水泳大会のスペシャルでも、それはよく機能している。先生が馬鹿げた障害物を設置すること、生徒がそれに巻き込まれること、ラムとアタルが混乱の中心にいること——これらを誰も本気で「おかしい」と主張しない。西村知道の演じる校長先生は威厳を持って登場するが、その威厳はどこへ行くかというと大体何も解決しない方向へ消えていく。「権威があるが何も管理していない」という立場のキャラクターとして、校長先生はうる星やつらの世界観をそのまま体現している。
田中真弓が声を当てる竜之介は、このシリーズで特に面白い存在だ。状況への対処が他の誰より的確なのに、なぜか状況が改善されない。田中真弓の演技は「困惑と即応」の間を常に漂っていて、竜之介というキャラクターの不思議な機能感——有能なのに何も変わらない——を声だけで表現している。大川透の演じる竜之介の父は、その真逆で「確信を持って行動するが、行動の方向が根本的にズレている」タイプ。この父子のコンビネーションは、1分くらい画面に映っているだけでうる星やつらの世界観を全部説明してしまう。
プールという舞台は、この「何でもあり」を最大限に引き出すための装置として機能している。水があるから転ぶ。水着があるからキャラクターの性格差が出る。障害物があるから理不尽さが物理的に可視化される。うる星やつらはそもそも「SF」「コメディ」「ラブコメ」というジャンルが全部共存している作品で、その雑食性がスペシャル一本の中でも惜しみなく発揮されている。「いや何でもあり過ぎる」と思いながら見るのが、おそらく正しい視聴態度だ。
特に刺さったシーン
序盤の障害物コースに差し掛かる直前、準備段階のシーンがある。先生側が設置している障害物を生徒たちがこっそり確認して、各々がどう反応するかというシーケンス。ここで竜之介が一瞬だけ見せる「これは普通じゃない」というテンション——言葉よりもその表情差が良い。田中真弓の声の抑え方が絶妙で、ここで大仰に驚かないところがむしろ可笑しい。
もう一点、大川透の竜之介の父が混乱の中で何か主張するシーンがある。周囲が完全に別のことで大変なタイミングで、文脈と無関係な持論を展開する。うる星やつらにおけるこのキャラクターの使われ方の典型だが、大川透の声のトーンが「真剣なのか茶番なのかわからない」領域に常にあるので、2回目はセリフよりも声の質感だけを追いたくなる。
終盤の大混乱で、ラムとアタルが一瞬だけ「普通のカップルみたいに」会話するシーンが挟まるのも地味に好きだった。騒ぎと対比させた静けさの使い方は、TVシリーズでも繰り返し使われた演出で、スペシャルでそれをやってくるのはわかっていてもちょっとニヤッとする。
読んで見たくなったら——『うる星やつら ザ・障害物水泳大会』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- うる星やつらTVシリーズをある程度見ていて、キャラクターの反応パターンを把握している人
- 「何も解決しないコメディ」を肯定的に楽しめる人
- 高橋留美子作品の空気感が体に染み付いている人——らんま½や犬夜叉と同じ匂いを感じられるか、が判断基準になる
- ナンセンスな状況がそれなりの論理で展開されていくプロセスを楽しめる人
- 昭和〜平成初期のアニメのコメディ文法に親しみがある人
合わない人
- 起承転結のある感情的な結末を期待している人
- 原作・TVシリーズ未視聴で単独作品として楽しもうとしている人(スペシャルはコアファン前提の作りになっている)
- 笑いどころが明示されるタイプのコメディを好む人(うる星のユーモアは空気感で成立するため、笑うタイミングが自分で判断しにくい)
- 映像クオリティにある程度の基準を持っている人
次に見るなら
同じ高橋留美子作品で、コメディとアクションが混在する体験が欲しいなららんま½が近い。林原めぐみが演じる早乙女乱馬のテンポは、うる星やつらとはまた違う種類の「止まらなさ」がある。設定の馬鹿馬鹿しさにキャラクターが全力で向き合うという構造は共通していて、どちらから入っても片方が見たくなる。
スペシャル版の「本編あってこそ」という感覚が好きなら、犬夜叉のOVAも同じ楽しみ方ができる。ゆきのさつきが演じる日暮かごめの、長期シリーズを通じたキャラクターの積み重ねがスペシャルで凝縮されている感触は、うる星やつらのそれと近い。「本編を見た人だけが得られる文脈」を楽しめるかどうかが分水嶺。
うる星やつらの「理由のないナンセンスが淡々と続く」感覚を別の作品で味わいたいなら日常が選択肢に入る。製作年代も作風も全く異なるが、起きていることの意味を問わないというスタンスの近さは驚くほど似ている。うる星を見て「こういう感触、もっとある?」と思ったときの入り口として。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『うる星やつら ザ・障害物水泳大会』は、NetflixおよびDisney+で視聴できます。どちらのサービスにも対応しているため、すでに契約中のサービスからすぐに楽しめます。単発スペシャルとして完結している作品なので、気軽に視聴をはじめるのに適しています。