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kiss×sis (TV)
| 放送年 | 2010年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | feel. |
慶太には血の繋がらない姉であるアコとリコがいる。彼女たちは兄への恋愛感情を抱いており、学校での出来事をきっかけに慶太に想いを告白する。兄妹以上の関係を望まない慶太だったが、姉たちと同じ学校に通うようになると、次第に彼女たちへの感情が変わっていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
主人公・三枝慶太には、血の繋がらない双子の姉・アコとリコがいる。幼いころから兄を慕っていた二人は成長とともに恋愛感情を抱くようになり、慶太に想いを告白。戸惑いながらも「姉と弟」の一線を越えたくない慶太だったが、やがて同じ学校に通うことになり、姉たちとの距離はますます縮まっていく。兄妹の間に芽生えた微妙な感情と、日常のドタバタを描いたラブコメディ。
みどころ・魅力
① 個性全開の双子姉キャラクター
勝気でグイグイ引っ張るアコと、天然でほんわか癒し系のリコ。正反対の性格を持つ双子が繰り広げる兄への猛アプローチは笑いと切なさを同時に届けてくれる。二人のキャラクター性が際立つほど掛け合いのテンポも良く、どちらを推すかで楽しみ方が変わってくる作品だ。
② 過剰なほど振り切ったラブコメ演出
照れや遠慮を一切捨て、全力で「好き」をぶつけてくる姉たちの行動はコメディとして突き抜けている。気まずさと笑いが同居するシーンの連続で、ラブコメ特有の”距離感のもどかしさ”を高密度に味わえる。セクシーな描写も多いが、全体のテンションが高いためノリとして受け取れる空気感がある。
③ 揺れ動く慶太の心情描写
「姉だから」と踏みとどまりながらも少しずつ感情が変化していく慶太の内面が丁寧に描かれており、単純なハーレムものと一線を画している。姉弟という関係性ゆえの葛藤と、素直になれないもどかしさが物語に深みを加え、ギャグシーンの合間にじわりと沁みてくる。
キャスト・声優一覧


















スタッフ
| 監督 | 名和宗則 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 長谷川勝己 |
| キャラクターデザイン | 下谷智之 |
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| OP | 巽悠衣子「Balance KISS」 |
| ED | 小倉唯「Our Steady Boy」 |
| ED | 石原夏織「Futari」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「問題作」という評判だけが先行していた。2010年放送当時、深夜アニメのコーナーにひっそりと置かれていたこの作品を手に取ったのは、半分は好奇心、もう半分は野次馬根性だった。
最初に見たとき、正直「あ、これは確信犯だ」と思った。タブーとされる題材を、ギャグでもなくシリアスでもない絶妙な温度感で描いている。不快感を煽ってくるわけではなく、かといって問題を矮小化しているわけでもない。ただ、そういう感情が存在するという事実を、淡々と、ときに賑やかに映し出している。
2回目に通して見たときに気づいたのは、慶太の「拒絶しきれない」描写の丁寧さだった。最初は単純にドタバタラブコメとして流して見ていたが、主人公の内面の揺れがこんなに細かく描かれていたのかと。見落としていたものがかなりあった。
「ダメだとわかっている」感情を、誰かに肯定してもらいたかっただけの話
この作品を「お色気アニメ」で片付けるのは、あまりにも表層だけを見ている。もちろんそういう要素は全面に出ているし、それが主目的の視聴者が大半だというのもわかる。ただ、2010年のこの時期に、血のつながらない姉弟という設定でここまで踏み込んだ作品が通ったこと自体に、何か意図を感じずにはいられない。
慶太という主人公の設定が、実はかなり誠実に作られている。彼は最初から「姉たちへの好意」を持っているわけではない。むしろ戸惑い、否定しようとし、でも完全には拒絶できない。この「完全に否定しきれない自分」を持て余す感覚こそが、この作品の核心だと思う。
アコとリコという二人の姉も、単純に「積極的な都合の良い女性」として描かれているわけではなく、それぞれが自分の感情の正体に困惑しながら行動している。竹達彩奈が演じるあこの声は、場面によって明らかにトーンを変えていて、甘えているのか本気なのかの境界線を意図的にぼかしている。そのあいまいさが、キャラクターの「本人も整理できていない感情」を表現していた。今井麻美の夕月はそれとは対照的に、もう少し内省的な芝居で、感情の押し付け方が違う。二人のアプローチの差が、キャラクターの個性をきちんと分けていた。
問題作と呼ばれるのは当然だ。ただ、「問題作」とは「見てはいけないもの」ではなく、「何かを問いかけてくるもの」でもある。この作品が問いかけているのは、感情に倫理的な正しさを求めることの難しさだと読んだ。感情は最初から正しい形では生まれてこない。それをどう扱うかが人間であるという話を、深夜アニメの皮をかぶせて投げてきている。
特に刺さったシーン
序盤、まだ慶太が明確に拒絶しようとしている時期の、父親が絡む食卓のシーンが妙に刺さった。志村知幸演じる父親が、家族の奇妙な空気を「まあ仲いいのはいいことだ」みたいなトーンで流し続けるあの無自覚さ。笑いとして機能しているんだけど、同時にこの家庭の構造的な問題が可視化されている瞬間でもあって、笑えないおもしろさがある。
あと、あこが慶太に対して本気の感情をぶつけるシーン。竹達彩奈の声が、それまでの軽いトーンから一段下がって、ふっと芯が出る瞬間がある。「あ、これは演技プランとして意図的にやってる」と気づいたのは2回目以降だった。笑いのシーンと感情のシーンの切り替えを声だけでやってのける、その技術の細かさに気づくと見方が変わる。
読んで見たくなったら——『kiss×sis (TV)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「問題作」という評価を自分の目で確かめたい人
- 竹達彩奈・今井麻美の芝居の幅を改めて確認したい人
- 2010年前後の深夜アニメの空気感を懐かしんでいる人
- 道徳的に整理のつかない感情をフィクションで扱った作品に興味がある人
合わない人
- 設定の時点でアウトな人(それは正しい判断です)
- お色気要素をギャグとして流せない人
- 主人公が優柔不断なのにストレスを感じるタイプ
- スッキリした結末・明確な道徳的解決を求めている人
次に見るなら
妹は思春期——血のつながらない家族という設定で感情の整理がつかない主人公を描く、という点で構造が近い。こちらはもう少し落ち着いたトーンで、日常系寄りの空気感。kiss×sisの賑やかさが好きなら物足りないかもしれないが、静かに刺さる。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない——2010年代に「家族間の感情の揺れ」をどう描くかに挑戦した作品群の中では外せない一本。こちらはもう少し社会的・メタ的な視点が入っていて、オタク文化の自己言及も楽しめる。kiss×sisと比べると主人公の立ち位置が違うのが面白い。
ぐらんぶる——テーマは全く違うが、「倫理的にグレーな状況をギャグに昇華する」という作劇の技術という意味で近い感触がある。笑いながら引っかかるものが残る作品が好きな人なら間口は広い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
「kiss×sis」は現在、dアニメストアおよびU-NEXTで配信中。dアニメストアはアニメ専門の豊富なラインナップが強みで、U-NEXTは見放題作品数が多くアニメ以外のコンテンツもまとめて楽しめるのが特徴だ。どちらのサービスも無料トライアル期間が設けられているため、まず試してから継続するか判断できる。
よくある質問
まとめ
「kiss×sis」は現在、dアニメストアおよびU-NEXTで配信中。dアニメストアはアニメ専門の豊富なラインナップが強みで、U-NEXTは見放題作品数が多くアニメ以外のコンテンツもまとめて楽しめるのが特徴だ。どちらのサービスも無料トライアル期間が設けられているため、まず試してから継続するか判断できる。