紅の豚

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1992紅の豚

紅の豚

★ 3.9 / 5.0アクション冒険コメディドラマラブコメ
放送年1992年
フォーマット劇場版
話数1話
原作漫画
制作Studio Ghibli

第一次世界大戦の飛行士「ポルコ」ロッソの冒険を描く。神秘的な魔法で豚の顔に変えられた彼は、空賊団に空中戦で対抗する。宮崎駿による作品で、アドリア海の tropical な舞台で展開する華麗な空中戦闘、ユーモア、勇敢さと騎士道精神に満ちたアクション冒険譚である。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

時は1920年代、第一次世界大戦後のアドリア海。かつて名を馳せた飛行艇乗りのポルコ・ロッソは、何者かの呪いにより豚の顔に変えられた賞金稼ぎとして、空賊たちと戦いを繰り広げていた。ある日、アメリカ人の腕利きパイロット、カーチスに不意打ちを食らい撃墜されてしまう。愛機の修理のためミラノへと向かったポルコは、若き天才飛行機乗りのフィオと出会い、再びカーチスとの決戦に臨むことになる。

みどころ・魅力

① 圧巻のアドリア海空中戦

青いアドリア海の空を舞台に繰り広げられる飛行艇同士の戦闘シーンは、スピード感と臨場感が抜群。宮崎駿が飛行機への深い愛情を込めて描いた機体のディテールや飛行描写は、ファンにとって至高の見せ場となっている。

② ユーモアと哀愁が同居するポルコの人物像

「豚野郎と呼ぶな」と言いながら粋に生きるポルコは、笑えるシーンも多いが、その背後には戦争を生き延びた者の深い哀愁が漂う。軽口の奥に潜む孤独と信念が、大人の観客ほど刺さるキャラクターとなっている。

③ フィオとジーナが彩る二人のヒロイン

16歳の天才設計士フィオのまっすぐな情熱と、長年ポルコを見守り続けるマダム・ジーナの大人の優しさ。対照的な二人のヒロインがポルコの物語を豊かに彩り、ラストシーンへの感情の余韻を深めてくれる。

キャスト・声優一覧

フィオ・ピッコロ
フィオ・ピッコロ
メイン
岡村明美
ドナルド・カーチス
ドナルド・カーチス
メイン
大塚明夫
ポルコ・ロッソ
ポルコ・ロッソ
メイン
森山周一郎
ジーナ
ジーナ
サブ
加藤登紀子
マンマユート・ボス
マンマユート・ボス
サブ
上條恒彦
サブ
桂文枝
フェラーリン
フェラーリン
サブ
辻村真人

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スタッフ

監督宮崎駿
音楽久石譲
美術監督久村佳津
音響監督浅梨なおこ
ED加藤登紀子「時には昔の話を; Once in a While, Talk of the Old Days」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

最初に見たのは小学生のときで、テレビ放映だった。「豚が主人公のアニメ」という情報だけで見始めたら、開幕から雰囲気が違った。ジブリにしては説明が少ない。ポルコが何者か、なぜ豚の顔をしているのか、誰も丁寧に教えてくれない。子供には正直つかみどころがなくて、途中で寝た記憶がある。

それが大人になってから見直したら、まるで別の映画だった。あの説明のなさが正解だと分かる。ポルコの過去も、呪いの正体も、フィオへの感情も、全部”明示しない”ことで成立している映画で、描かれていないものを想像する楽しさが倍になる。飛行艇のロマン、という言葉がある。その感覚が初めてわかったのは、大人になってからだった。

「かっこよく生きることへの照れ」を、豚の顔で隠した男の話

この映画を「飛行艇のロマンを描いた冒険活劇」として見るのは間違っていないけれど、それだけで終わらせると一番大事なところが抜け落ちる。紅の豚の核心は、ポルコ・ロッソという男がなぜ自分に呪いをかけたのか、あるいはかけさせたのか、という話だと思っている。

ポルコは、自分で選んで豚になった節がある。少なくとも映画はそう示唆する。かつての仲間が死に、自分だけが生き残り、信じていたものが戦争で汚れていくのを見た男が、「人間のままでいること」を拒んだ。豚であることは逃避でも罰でもなく、一種の誇りの放棄だ。かっこよさへの照れ、あるいは拒絶。

だからフィオが機体を修理して隣に立ったとき、カーチスとの決闘を引き受けたとき、ポルコは少しだけ「人間に戻りかけている」ように見える。でも最後まで完全には戻らない。そこが宮崎駿の嫌みのなさというか、清潔さだと思う。変わった、とも、変わらなかった、とも言い切らないままエンドロールが流れる。

大塚明夫のポルコは、この「照れ」を完璧に体現している。渋くて、ぶっきらぼうで、でも台詞の端々にちゃんと情がある。あの声じゃなかったら、ポルコはただの無愛想な中年になっていた。岡村明美のフィオも、ポルコの鎧を軽々と剥がしていく快活さがあって、二人の掛け合いのテンポが映画全体のリズムを作っている。

飛行艇のロマン、とはつまり「自由でいたい、でもそれには代償がある」という感覚のことだと思う。空は自由だけど、地上には帰ってこなければならない。ポルコはその帰る場所を持たない男として描かれていて、それがアドリア海の風景の美しさと絶妙に噛み合っている。きれいな場所を舞台にした、孤独な男の話。

特に刺さったシーン

終盤の決闘シーンよりも、フィオがポルコの機体を修理して「完成した」と告げる場面のほうが記憶に残っている。ポルコが機体を見る目が、どこか照れているように見えて、そこが一番「人間らしい」瞬間だと思う。

もう一つは、空中戦の途中でカーチスとポルコが妙に和やかに話すくだり。命のやり取りをしながら軽口を叩けるのは、二人とも同じ時代の「飛行士」だからで、大塚明夫と声優陣のテンションのぶつかり方が絶妙にかみ合っている。劇場のスクリーンで見るエンジン音と風切り音の迫力は、正直な話、家の環境音では再現できない。映画館で見た人が羨ましいと今でも思う。

読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 説明されない余白を自分で埋めるのが好きな人
  • 「かっこよさへの照れ」みたいなものに共感できる大人
  • 飛行機・乗り物の美しさそのものに感動できる人
  • ジブリを子供のころ見て、大人になってから見直したい人

合わない人

  • ストーリーが明快に解決することを期待している人(この映画は終わらない)
  • 主人公に感情移入しやすいキャラクターを求めている人(ポルコは壁がある)
  • 子供向けジブリの文脈で見ようとすると、かなりずれる

次に見るなら

カリオストロの城(1979年)——同じ宮崎駿の「かっこよさへの照れがある男」が主人公の作品。ルパンというキャラクターの性質上、紅の豚よりも軽快だが、「飛行と冒険と色気」の組み合わせが好きなら間違いなく合う。

風立ちぬ(2013年)——飛行機そのものへの純粋な愛着という点では、紅の豚と地続きの映画。こちらは実在の人物をモデルにしており、より重く、より静かだが、「機械の美しさに人生をかけた男の話」として見ると二本セットで見る価値がある。

ハウルの動く城(2004年)——「呪いをかけられた主人公が、他者との関係の中で少しずつ変わっていく」という構造が似ている。紅の豚よりも感情が表に出てくる分、見やすいかもしれない。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

現時点では「紅の豚」の公式配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはBlu-rayやDVDのレンタル・購入、またはTV放映の機会を利用するのがおすすめです。宮崎駿作品らしい丁寧な映像美と、大人向けのストーリーは何度観ても発見がある一本です。

よくある質問

Q. ポルコはなぜ豚の姿になったのですか?
A. 作中で明確な理由は語られません。自ら呪いをかけたという説もあり、戦争への幻滅や自己嫌悪が背景にあると示唆されています。宮崎監督は「豚になった方が楽だと思ったのでは」とコメントしています。
Q. 子どもでも楽しめますか?
A. 飛行機アクションは子どもにも楽しめますが、戦争の哀愁や大人の人間関係など深いテーマが多いため、どちらかといえば大人向けの作品です。年齢を重ねるほど味わいが増す一本です。
Q. 結末はハッピーエンドですか?
A. ラストはあえて余韻を残す形で締めくくられており、ハッピーエンドかどうか明言されていません。ジーナとポルコのその後を想像する楽しさも、この作品の魅力のひとつです。
Q. モデルになった実在の飛行機はありますか?
A. ポルコの愛機「サボイア S.21」は実在したイタリアの飛行艇をベースにした架空機です。宮崎監督の飛行機愛が随所に反映されており、登場する機体のディテールは航空マニアも唸らせるほどの完成度です。

まとめ

現時点では「紅の豚」の公式配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはBlu-rayやDVDのレンタル・購入、またはTV放映の機会を利用するのがおすすめです。宮崎駿作品らしい丁寧な映像美と、大人向けのストーリーは何度観ても発見がある一本です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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