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Phantom 〜Requiem for the Phantom〜
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | Bee Train |
正体不明の青年が奇妙な部屋で目覚める。記憶を失った彼は、暴力的な犯罪組織インフェルノに拾われ、「ツヴァイ」と名付けられる。謎めいた最強殺し屋アインと組まされた彼は、殺人鬼としての新しい人生を学ぶ。最初の教訓は「殺すか殺されるか」。記憶のない彼の運命はインフェルノに支配される。
作品概要・あらすじ
あらすじ
正体不明の青年が、見知らぬ部屋で目を覚ます。一切の記憶を失った彼は、巨大犯罪組織「インフェルノ」に拾われ、「ツヴァイ」という名を与えられる。組織が誇る最強の暗殺者「アイン」と組まされた彼は、殺すか殺されるかの非情な世界で、殺し屋としての技術と生き方を叩き込まれていく。過去を奪われ、自らの意思さえ組織に握られたツヴァイは、果たして自分を取り戻すことができるのか。アメリカの裏社会を舞台に、二人の暗殺者の運命が交錯する重厚なクライムサスペンスです。みどころ・魅力
① 記憶喪失から始まる重厚なクライムドラマ
本作の核は「自分が何者かわからない」主人公の苦悩です。組織に運命を握られながらも人間性を取り戻そうとするツヴァイの葛藤が、緊張感のあるストーリーを通して丁寧に描かれ、視聴者を物語に引き込みます。② アインとツヴァイ、二人の暗殺者の関係性
冷徹な最強殺し屋アインと、教えを受けるツヴァイ。師弟であり相棒でもある二人の距離が少しずつ変化していく様子が見どころです。殺伐とした世界の中で芽生える感情の描写が物語に深みを与えています。③ 緊迫感あふれるアクションと心理戦
銃撃戦や暗殺ミッションといったハードなアクションに加え、組織内の駆け引きや裏切りといった心理戦も濃密です。原作ゲームの重厚な世界観を活かした、骨太なドラマ展開が大人の視聴者を満足させます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 真下耕一 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 黒田洋介 |
| 原作 | 虚淵玄 |
| キャラクターデザイン | 津幡佳明、山下喜光、芝美奈子、菊地洋子、佐々木睦美 |
| 音楽 | 伊藤真澄 |
| 美術監督 | 海野よしみ |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | コキア「Karma」 |
| OP | アリプロジェクト「戦慄の子供たち」 |
| ED | アリプロジェクト「地獄の門」 |
| ED | コキア「Transparent」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は、夜中にやることがなくて流し見のつもりで再生した。記憶を失った青年が変な部屋で目を覚まして、気づいたら犯罪組織に拾われて殺し屋にされている——あらすじだけ並べると手垢のついた設定で、正直そこまで期待していなかった。それが序盤の数話で、完全に座り直すことになる。2009年の作品だから、絵柄は今見ると少し時代を感じる。なのに画面全体の温度の低さがずっと一定で、それがやけに効いている。最初に見たときは「暗い話だな」でいったん終わったのに、2回目で気づいたのは、この暗さは雰囲気作りのための暗さじゃないということだった。登場人物に逃げ場がないから、結果として暗い。明るくなる理由がどこにも用意されていない。それだけのことなのに、なぜか何度も見返してしまった。
名前を与えられた人間が、自分の名前を取り戻そうとして失敗していく話
この作品を単なるガンアクションだと思って見始めると、たぶん途中で置いていかれる。撃ち合いはたしかにある。組織同士の抗争もある。でも芯にあるのはずっと一つで、「与えられた名前で生きてきた人間は、元の自分に戻れるのか」という問いだ。主人公は記憶を失った状態でインフェルノに拾われ、「ツヴァイ」——二番目、という意味の符牒を与えられる。入野自由の声が、最初は本当に空っぽなんだ。感情の置き場所がわからない人間の喋り方をしていて、それが話が進むにつれて少しずつ温度を持っていく。その変化を声だけで追えるのが、この作品の一番こわいところだと思う。
面白いのは、温度を持った先に幸せが待っているわけじゃないことだ。人としての感情を取り戻すほど、殺し屋としての自分と噛み合わなくなる。生き延びるために身につけた技術が、人間に戻ろうとする自分の首を絞めていく。アインにしてもツヴァイにしても、彼らが手にしかけた「普通の生活」がどれだけ脆いものか、終盤になるほど思い知らされる。記憶を取り戻すこと、名前を取り戻すこと、それ自体が救いになるという物語の定番を、この作品は静かに裏切る。取り戻したところで、戻る場所がもう残っていない。だから余計に切実なんだ。何度か見て、ようやくこの作品が「再生の話」ではなく「手遅れの話」なんだと腹に落ちた。
特に刺さったシーン
沢城みゆきが演じるキャル・ディヴェンスが画面に出てくると、それまでの灰色の世界に一瞬だけ色がさす。無邪気で、まっすぐで、この物語に一番似合わない明るさを持っている。だからこそ、その明るさがどこへ向かっていくのかを見ているのがつらい。沢城みゆきの芝居が、子どもの強がりと本物の脆さを同時に乗せてくるから、序盤の何気ない会話シーンほど後から効いてくる。あと忘れられないのが、小清水亜美の藤枝美緒だ。日常側の人間として出てくる声が、殺し屋たちの世界とどうしようもなく地続きになっていく瞬間がある。ここで彼女のトーンが変わったとき、思わず画面を止めた。久川綾のクローディア・マッキェネンも、組織の論理を体現する冷たさと、ふとした人間味の落差が見事で、敵役なのに目が離せない。終盤のある別れの場面、台詞そのものは短いのに、声の震え一つで全部わかってしまう。あれを一発で受け止められなかったから、自分は二度見たんだと思う。
読んで見たくなったら——『Phantom 〜Requiem for the Phantom〜』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 救われない話を、救われないまま受け止められる人
- 声の芝居で人物の心の変化を追うのが好きな人
- 暴力を描いていても、その奥にある喪失をちゃんと見たい人
- 派手な決着より、静かに手遅れになっていく過程に惹かれる人
合わない人
- 主人公にはちゃんと幸せになってほしい人
- テンポよくスカッとするアクションを求めている人
- 2009年作画の手触りにどうしても乗れない人
- 後味の悪さを引きずるのが苦手な人
次に見るなら
裏社会と銃と、そこで生きる人間の業を描いたものが好きならBLACK LAGOON。あちらはもっと乾いて笑える分、たまに突きつけてくる虚무さが似ている。組織に組み込まれた人間の喪失という軸でいえばGUNSLINGER GIRLが近い。少女と暴力という痛い取り合わせを、感傷に逃げず描く手つきが地続きだ。記憶や自己同一性のあやうさに惹かれたならDARKER THAN BLACK -黒の契約者-もおすすめで、名前を奪われた人間が暗い街で任務をこなす空気はかなり通じるものがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『Phantom 〜Requiem for the Phantom〜』は、U-NEXTで配信されており、現在視聴することができます。記憶を失った暗殺者の運命を描く重厚なクライムサスペンスを、まとめて楽しみたい方におすすめです。気になった方はU-NEXTでチェックしてみてください。
