キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

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2020キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

★ 3.3 / 5.0アクションファンタジーラブコメ
放送年2020年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ライトノベル
制作SILVER LINK.

百年戦争の最中、青年イスカは氷の大災厄の魔女アリスリーゼ暗殺に派遣される。互いに殺し合うはずだったが、戦場での出会いで任務に疑問を持つようになる。共通点を見つけることは自国への裏切りを意味するが、敵として引き離された二人の揺らぐ心は恋へと変わっていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

帝国と星霊使いが100年にわたって争い続ける世界。帝国の剣士イスカは「氷禍の魔女」と恐れられる星霊国の姫アリスリーゼ暗殺のため敵地へ単身潜入する。しかし戦場での邂逅で、互いに「間違った世界を正したい」という同じ願いを持つことを知ってしまう。共鳴し合う心は任務への疑念となり、やがて淡い恋心へと変わっていく――敵同士であるがゆえに、決して結ばれてはならない二人の物語。

みどころ・魅力

① 敵同士だからこそ燃える禁断のラブストーリー

国家の意思に背けば即ち裏切り者。それでも惹かれ合うイスカとアリスの関係は、会うたびに剣を交えながらも心が近づいていくという矛盾した切なさに満ちている。ロミオとジュリエットを彷彿とさせる禁断の恋愛描写が作品最大の魅力だ。

② スタイリッシュな戦闘シーンと派手な星霊魔法

剣技と星霊(魔法)が激突するバトルシーンは、スピード感あふれるアクション演出が光る。特にアリスの氷属性星霊を駆使した大技の映像美は圧巻。戦闘シーンごとに二人の感情も描かれ、アクションとドラマが一体となって楽しめる。

③ 「正義とは何か」を問う重層的な世界観

帝国vs星霊国という構図の中で、どちらの陣営にも「譲れない正義」がある。単純な善悪では割り切れない設定が物語に深みを与えており、恋愛だけでなく政治的・哲学的なテーマを楽しみたい視聴者にも刺さる作品となっている。

キャスト・声優一覧

イスカ
イスカ
メイン
小林裕介
アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世
アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世
メイン
雨宮天
ミラベア・ルゥ・ネビュリス8世
ミラベア・ルゥ・ネビュリス8世
サブ
久川綾
シスベル・ルゥ・ネビュリス9世
シスベル・ルゥ・ネビュリス9世
サブ
和氣あず未
ミスミス・クラス
ミスミス・クラス
サブ
白城なお
イリーティア・ルゥ・ネビュリス9
イリーティア・ルゥ・ネビュリス9
サブ
沢城みゆき
ジン・シュラルガン
ジン・シュラルガン
サブ
土岐隼一
サリンジャー
サリンジャー
サブ
関俊彦
音々・アルカストーネ
音々・アルカストーネ
サブ
石原夏織
シャノロッテ・グレゴリー
シャノロッテ・グレゴリー
サブ
小清水亜美
燐・ヴィスポーズ
燐・ヴィスポーズ
サブ
花守ゆみり
キッシング・ゾア・ネビュリス9世
キッシング・ゾア・ネビュリス9世
サブ
小原好美

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スタッフ

監督湊未來、大沼心
シリーズ構成下山健人
原作細音啓
原案キャラデザ猫鍋蒼
キャラクターデザイン佐藤香織
音楽藤永龍太郎 、都丸 椋太、岩橋星実
音響監督郷文裕貴
OP石原夏織「Against.」
ED雨宮天「氷の鳥籠」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルを見た瞬間、「ああ、ラノベだな」と思った。キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦。長い。でもこの長さ自体が、ある種のジャンル的誠実さとも言える。伝えたいことを全部タイトルに詰め込む、あの感じ。「最後の戦場」と「世界が始まる聖戦」を「あるいは」でつなぐあたり、どちらの視点から見るかで物語の意味が変わりますよ、という宣言でもある。

最初に見たときは、正直、よくある敵対ロミジュリかと思っていた。百年戦争、帝国と魔女の王国、禁断の恋——記号が揃いすぎていて、2話くらいで一時停止したのを覚えている。2回目に腰を据えて見直したとき、気づいたのは、この作品がすごく真面目に「なぜ戦うのか」を問い続けているということだった。ラブコメの糖度で包んでいるせいで見過ごしがちだけど、イスカとアリスが出会うたびに揺らいでいるのは「恋心」だけじゃない。百年積み上げてきた「敵」という前提そのものが、少しずつ崩れていく。

「敵」という概念を、個人の目で溶かしていく話

百年戦争というのは便利な装置で、誰も開戦の理由を自分で確かめていない。帝国側の兵士も、ネビュリス王国の星霊使いも、生まれたときからその対立の中にいる。イスカもアリスリーゼも、「敵だから倒す」という前提で動いているが、互いの中に共通点を見つけた瞬間、その前提が揺らぐ。この作品が描こうとしているのは、システムや国家が定めた「敵」という概念が、個人の目線の前でどれだけ脆いかということだ。

雨宮天が演じるアリスリーゼは、王族としての誇りと個人としての感情の狭間で、セリフのたびに微妙な重心移動を見せる。強がっているときのセリフと、イスカと二人でいるときのセリフでは、息の使い方が明らかに違う。その変化を意識して聞き直すと、1話から既に彼女は揺れていたことがわかる。

一方でイリーティア役の沢城みゆきは、この作品の中で別の機能を持っている。妹であるアリスの恋心を察知しながら、それを利用しようとする複雑な立場——笑みの中に刃が透けて見えるような演技は、沢城みゆきじゃないと成立しなかったと思う。出演作385本のキャリアが、こういう「好意と悪意が共存する笑顔」の表現に集約されている感じがした。

もう一つ見落とされがちな軸として、ミラベア・ルゥ・ネビュリス8世の存在がある。久川綾が演じる女王は、戦争の継続を選んできた側の人間だ。彼女が何を見てきたか、何を諦めてきたか——アリスの行動を見る目つきの変化に、それが滲む。若い世代の「なぜ」が、長い世代の「それでも」に当たっていく構図が、この作品の縦軸になっている。

単純な反戦メッセージではない。イスカもアリスも、戦いを否定しているわけではなく、「この戦い方でいいのか」と問っている。それは非常に誠実な態度で、ラブコメの文法で描きながら、実は政治的想像力の話をしている。

特に刺さったシーン

序盤、イスカとアリスが初めて互いの「目的」を話す場面がある。暗殺に来た相手と、暗殺されるはずだった相手が、どこか奇妙な距離感で言葉を交わす。戦闘後の緊張が解けないまま会話が始まるあの間——雨宮天の声が、強がりと本音のちょうど境目に落ちてくるタイミングがある。2回目で見ると、あの「間」が意図的に設計されているとわかって、少し唸った。

もう一つ、関俊彦演じるサリンジャーが絡む終盤の展開。この人の低音には「善悪を超えた信念の重さ」が乗る。出演作165本のベテランがこの役を当てたことで、物語全体の重心がぐっと下がった。主人公たちの恋愛とは別の次元で、世界の構造を動かそうとしている人間がいる——その存在感が、ファンタジーとしての奥行きをつくっている。

小清水亜美のシャノロッテも、コメディリリーフとして配置されながら、ここぞというシーンで感情の錨になる。抜けたテンションと本気の声の落差が、彼女の持ち味そのものだった。

読んで見たくなったら——『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 禁断の恋・敵同士ロマンスという構造に弱い人(素直に楽しめる)
  • 「なぜ戦うのか」という問いをファンタジーの皮膜越しに受け取れる人
  • 雨宮天沢城みゆきの演技を目的に見られる人
  • ラノベ的な固有名詞・世界観の濃度に耐性がある人

合わない人

  • 恋愛要素がはっきり動くまで時間がかかるので、テンポ重視の人にはやや辛い
  • キャラクター名・役職名の情報量が序盤に集中するので、設定説明が多いと感じる人は脱落しやすい
  • 1クールで綺麗に完結することを期待すると肩透かしになる(原作は続いている)
  • バトルシーンの作画に強いこだわりがある人には、均質感が気になるかもしれない

次に見るなら

灼眼のシャナ(2005年〜)——同じく「存在の理由を問いながら戦う」構造で、敵対する者同士が少しずつ距離を縮めていくラノベ原作の古典。キミ戦のラブコメ比率が合った人なら入りやすい。シリーズを通じて世界の設計が精緻になっていくタイプで、原作まで読みたくなる。

ストライク・ザ・ブラッド(2013年〜)——ラノベ原作・ファンタジー・アクション・恋愛の配分がキミ戦に近い。こちらは「守る/守られる」関係性が軸になるが、組織や制度に個人が挟まれる構図は共通している。シリーズものとして続きが多いので長期間楽しめる。

オーバーロード(2015年〜)——世界観の設計とキャラクターの「組織内での役割と個人の感情」の描き方に共通点がある。恋愛要素は薄いが、「側から見れば敵、中から見れば仲間」という視点のズレを楽しめる人にはこちらも。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの主要配信サービスで幅広く視聴できる。複数のサービスに加入済みの方はほぼどこかで観られる環境が整っており、アクセスしやすい作品だ。無料トライアルを活用すれば、初めての方もお得に第1話から楽しめる。

よくある質問

Q. 原作はどんな作品ですか?
A. 細居美帆子によるライトノベルが原作で、アスキー・メディアワークスより刊行されています。アニメはその第1〜3巻を中心に映像化したもので、原作小説も続刊が刊行されています。
Q. 全何話ですか?続編はありますか?
A. 全12話です。2022年10月には第2期にあたる『キミ戦 Season2』が放送されており、続きが気になった方はそちらも合わせて視聴することをおすすめします。
Q. 恋愛メインですか?アクションメインですか?
A. 恋愛とアクションが半々で楽しめる作品です。戦闘シーンの迫力は本格的ですが、二人の距離感や感情の揺れを丁寧に描くラブコメ要素も豊富で、どちらのジャンルが好きな方にも刺さる内容になっています。
Q. 第1話から一気に観られますか?途中で切れる感じはありますか?
A. 1期12話は原作の序盤をまとめた内容で、単体でも楽しめますが物語の核心には至らず続きが気になる終わり方です。全体を通して楽しむにはSeason2まで合わせての視聴がおすすめです。

まとめ

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』は、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Huluの主要配信サービスで幅広く視聴できる。複数のサービスに加入済みの方はほぼどこかで観られる環境が整っており、アクセスしやすい作品だ。無料トライアルを活用すれば、初めての方もお得に第1話から楽しめる。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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