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蟲師 続章 2
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 10話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Artland |
幽霊のような太古の生命体「蟲」は、人間の生活に謎めいた変化をもたらし続ける。旅する蟲師・銀子は、出会う奇妙で不気味な状況を正そうと努める。時間ループ、生きた影、テレパシーは蟲の干渉による明らかな影響だが、数年かけて現れる微妙な症状もある。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「蟲」と呼ばれる原初の生命体は、人間の世界と境界を接しながら、時に摩訶不思議な現象を引き起こす。蟲を見ることのできる旅人・ギンコは、各地を渡り歩きながら、蟲による異変に悩む人々と向き合っていく。時間が繰り返される村、影に取り込まれた少女、声が届かなくなった夫婦——それぞれの事情に静かに寄り添いながら、ギンコは蟲と人間の均衡を探り続ける。
みどころ・魅力
① 一話完結で紡がれる、静謐な民話的世界観
各話が独立したエピソードとして完結しており、蟲と人間の不思議な邂逅を日本の原風景の中で描く。BGMを極限まで絞った演出と、水墨画を思わせる美術背景が相まって、他にはない独特の余韻を生み出している。
② 怪異ではなく「共存」を問い続ける物語
蟲は悪でも善でもなく、ただ在るものとして描かれる。被害を受けた人間を「助ける」だけでなく、時に蟲の側の理を尊重するギンコの姿勢が、単純な勧善懲悪にならない奥行きをもたらしている。
③ 時間・記憶・感覚を扱ったSF的な題材の幅広さ
時間ループ、テレパシー、生きた影、光を食べる蟲など、SF的アイデアを民俗的な語り口で昇華している。設定の奇抜さよりも「その現象が人間にどう影響するか」を丁寧に掘り下げる構成が秀逸。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 長濱博史 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 長濱博史 |
| キャラクターデザイン | 馬越嘉彦 |
| 音楽 | 増田俊郎 |
| 美術監督 | 脇威志 |
| 音響監督 | たなかかずや |
| OP | ルーシー・ローズ「SHIVER」 |
| ED | 増田俊夫「草の茵」 |
| ED | 増田俊夫「香る闇」 |
| ED | 増田俊夫「残り紅」 |
| ED | 増田俊夫「隠り江」 |
| ED | 増田俊夫「光の緒」 |
| ED | 増田俊夫「壺天の星」 |
| ED | 増田俊夫「水碧む」 |
| ED | 増田俊夫「雷の袂」 |
| ED | 増田俊夫「泥の草」 |
| ED | 増田俊夫「常の樹」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
蟲師との出会いは、深夜テレビで偶然つけたまま眠れなかった夜のことだった。台詞が少なくて、BGMが変に主張しなくて、ただ映像と空気だけが流れていく。気づいたら最後まで見ていた。翌朝、何かを見たという手応えが薄い割に、じんわり何かが残っている——そういう作品だと思っていた。
続章2があるとは知らなかった。本当に。続章1を見終わって「まあ、そういうことで」と畳んでいたら、まだあった。2014年の作品をこんな経緯で引っ張り出すことになるとは思わなかったが、見始めたら結局止まれなかった。2回目に通して見たとき、最初に「わかった気」になっていた話が、かなり違う顔をして見えてきた。蟲師はそういうアニメで、続章2もその例外ではない。
「どうにもならないこと」を受け入れるまでの、長い時間の話
蟲師という作品を「癒し系」と呼ぶ人がいるが、2周した今となってはあまりしっくりこない。銀子が解決するとき、それはたいてい「元に戻す」ではなく「なんとか折り合いをつける」だ。蟲の干渉で変わってしまった身体、失った記憶、ずれてしまった時間——それらが完全に修復されることはほとんどなく、人はその後の人生を変容した状態で生きていく。
続章2が描いているのは、そういう「取り返しのつかなさ」と静かに向き合う人間の姿だと思う。時間ループもテレパシーも生きた影も、ジャンルとして並べれば派手に見えるが、実際の画面は驚くほど静かだ。奇妙な現象が起きているのに、登場人物たちの反応が淡々としている。それは諦めではなく、「こういうことも、ある」という感覚に近い。
銀子というキャラクターがその空気を体現している。彼は驚かないし、過度に共感もしない。ただ事実を見て、できることをして、去っていく。それが冷たいかというと、そうではなくて——何周か見ると、あの淡々とした態度こそが相手への敬意だとわかる。感情的に巻き込まれないことで、問題を問題として扱える。銀子の旅は、人が「どうにもならないこと」に出会ったときの、一つの答え方の見本のようなものかもしれない。
数年かけて症状が現れる、という設定が特に好きだ。劇的な変化ではなく、じわじわとした侵食。それは蟲のせいだけではなく、人間の老いや関係の変化にも重なる。蟲師は結局、自然の摂理を擬人化して可視化した話であり、続章2はその解像度がさらに上がっている。
特に刺さったシーン
テレパシーを扱ったエピソードで、他者の思考が流れ込んでくる描写がある。その「聞こえ方」の演出が妙に正確で、思わず音量を下げた。音が情報として整理される前の、ざわざわとした感じ。折笠富美子さんのタキは、あのノイズの中で妙に落ち着いた声をしていて、それが逆に怖かった。感情を抑制することで辛うじて成立しているキャラクターの均衡を、声だけで表現していた。
潘めぐみさんの涌太は、最初に聞いたとき「若いな」と思った。2回目で、その若さが意図的だと気づく。経験が少ないからこそ蟲に対して恐怖ではなく好奇心を向けられる。その無防備さが物語の中で機能していた。中尾隆聖さんのスグロは出番が多くないけれど、声に土埃みたいな質感があって、画面に出てくると急に空気が変わった。
終盤、銀子がある人物に対して何もしないまま立ち去るシーンがある。介入できる余地があったかもしれないのに、しない。最初はそこに違和感を覚えたが、2回目では「そうするしかなかった」と腑に落ちた。見る回数で評価が変わるシーンは、たいていよくできている。
読んで見たくなったら——『蟲師 続章 2』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
合う人
- 結末がきれいにまとまらなくても平気な人
- BGMや環境音の設計を意識して見るタイプ
- 日本の山間部の風景に何か感じるものがある人
- 「雰囲気アニメ」という言葉を褒め言葉として使える人
- 1話完結ものを、1話に集中して見られる人
合わない人
- キャラクターの成長や関係の変化を楽しみたい人(銀子はほとんど変わらない)
- 謎がきちんと解明されることを期待している人
- テンポが遅いと感じると離脱してしまう人
- 感情的なカタルシスを求めて見る人
次に見るなら
夏目友人帳——人ならざるものと人間の関係を、感傷的になりすぎず描く点が近い。蟲師より感情の温度は高めで、キャラクターへの愛着を軸に見たい人に向いている。全6期あるので長く付き合える。
平家物語——滅びゆくものへの静かな視線、という点で蟲師と通底している。サイエンスSARUの作画は現代アニメの中でも特に骨格がはっきりしていて、映像として見応えがある。歴史知識がなくても入れる作りになっている。
十二国記——異世界の「理」が精緻に設計されていて、蟲の世界観に近い密度がある。こちらはキャラクターの成長が軸なので、蟲師より感情移入しやすい。ただし長い。腰を据えて見る作品。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『蟲師 続章 2』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Huluの3サービスで配信中です。月額サービスに加入していれば追加料金なしで視聴できるため、前作『蟲師』や続章1と合わせて通しで楽しむのがおすすめです。
よくある質問
まとめ
『蟲師 続章 2』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Huluの3サービスで配信中です。月額サービスに加入していれば追加料金なしで視聴できるため、前作『蟲師』や続章1と合わせて通しで楽しむのがおすすめです。






