Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-

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2023Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-

Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-

★ 4.0 / 5.0アクション冒険ファンタジーミステリー超自然
放送年2023年
フォーマットスペシャル
話数1話
原作ライトノベル
制作A-1 Pictures

日本での第五次聖杯戦争から数年後、アメリカでも聖杯戦争が勃発したという報告が上がる。新たな魔術師とサーヴァントが集結するが、聖杯の真正性に疑問が生じる。雪原の町が血の戦場と化す中、奇妙な矛盾が浮かぶ。誰かがこの戦争を操作しているのではないか。そしてもし本当の聖杯が存在するなら、真実は何なのか。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

日本で第五次聖杯戦争が終結して数年後、今度はアメリカ・スノーフィールドの地で新たな聖杯戦争が勃発したという報告が世界中の魔術師のもとに届く。マスターとサーヴァントが集結し、血戦が幕を開けるが、この聖杯戦争にはどこか根本的な「歪み」が潜んでいた。雪に覆われた街が戦場と化す中、果たしてこの戦争を影で操る者がいるのか——そして、「偽りの聖杯戦争(フェイク)」の真相とは何なのか。

みどころ・魅力

① 圧倒的なスケールで描かれる「偽りの」聖杯戦争

舞台をアメリカに移し、日本の聖杯戦争とは異なるルールと思惑が入り乱れる異色の設定が魅力。正統派とは一線を画す「偽り」の構造が物語全体にミステリーとしての緊張感をもたらし、シリーズ既存ファンにも新鮮な驚きを与える。

② 個性豊かなサーヴァントたちによる迫力のバトル

歴史・神話から召喚された個性派揃いのサーヴァントが激突する戦闘シーンは本作最大の見どころ。ufotableが手がけた映像美と相まって、原作小説ファンが長年待ち望んだ名シーンが圧巻のクオリティで映像化されている。

③ 謀略と思惑が絡み合う重層的なストーリー

複数の陣営それぞれの目的と欺瞞が複雑に絡み合い、誰が敵で誰が味方かわからない緊迫感が続く。アクションだけでなく、各キャラクターの内面描写や政治的駆け引きも丁寧に描かれ、見応えのある物語構造となっている。

キャスト・声優一覧

ギルガメッシュ
ギルガメッシュ
メイン
関智一
繰丘椿
繰丘椿
メイン
古賀葵
バーサーカー
バーサーカー
メイン
堀内賢雄
エルキドゥ
エルキドゥ
メイン
小林ゆう
ジェスター・カルトゥーレ
ジェスター・カルトゥーレ
メイン
橘龍丸
オーランド・リーヴ
オーランド・リーヴ
メイン
羽多野渉
アサシン
アサシン
メイン
Lynn
ティーネ・チェルク
ティーネ・チェルク
メイン
諸星すみれ
アレクサンドル・デュマ
アレクサンドル・デュマ
メイン
森久保祥太郎
フラット・エスカルドス
フラット・エスカルドス
メイン
松岡禎丞
沙条綾香
沙条綾香
サブ
花澤香菜
リチャード一世
リチャード一世
サブ
小野友樹

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スタッフ

監督榎戸駿、坂詰嵩仁
原作成田良悟
原案キャラデザ森井しづき
キャラクターデザイン山田有慶
美術監督竹田悠介、大貫賢太郎
EDSawanoHiroyuki[nZk]:Laco「FAKEit」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

Fateのナンバリング外作品は正直なところ、どこから手を出せばいいかわからないまま放置してきた。ゼロとstay nightは追っているけど、strange Fakeはずっと「そのうち」のリストに入ったままだった。スペシャル版が出た、しかもTVアニメ化の前哨戦的な位置づけらしいと聞いて、じゃあ入口として見てみようかと軽い気持ちで再生ボタンを押した。

最初に思ったのは「舞台がアメリカなのか」という単純な驚きだった。聖杯戦争といえば冬木市という刷り込みがあるので、雪原の荒廃した町並みに召喚された見慣れないサーヴァントたちを見ながら、しばらく脳が現状把握に追いつかなかった。2回目に見たとき、その「把握できなさ」自体が意図的なものだとわかった。これは「正規の聖杯戦争ではない」という事実を、画面の雰囲気ごと提示してきている作りになっている。最初の混乱は仕掛けの一部だった。

「本物」を欲しがる者たちが、「偽物」の戦場に集まる話

タイトルに「Fake」と入っている作品で、テーマがそこにないわけがない。この話の中心にあるのは、聖杯が偽物かもしれないという疑惑——ではなく、それでも人が戦いに向かうという事実のほうだと思っている。

アメリカで勃発した聖杯戦争は、正規の儀式を経ていない、どこかが歪んだ戦争として描かれる。誰かが裏で操作しているという疑いがあり、参加者たちもそれをうすうす感じている。それでもマスターたちは召喚し、サーヴァントたちは戦う。なぜか。願いがあるからだ。本物の聖杯かどうかより、自分の欲望のほうが大きいから。

フラット・エスカルドス(松岡禎丞)のような、魔術師としての常識から外れた人物がいる一方で、組織として戦争を「管理」しようとするオーランド・リーヴ(羽多野渉)がいる。この非対称がおもしろい。羽多野渉の演じるオーランドは、秩序側の人間のはずなのに、その声にどこか疲弊したような諦念が滲む。管理しようとする側が最も「偽物の構造」に気づいている、という皮肉がある。

エルキドゥ(小林ゆう)の存在も、この「偽物と本物」というテーマに対して独自の重みを持つ。ギルガメッシュ(関智一)との関係をFate/Zeroで知っている視聴者なら、その名前が出た瞬間に別の文脈が走り込んでくる。関智一の声には、ゼロのギルガメッシュとは微妙に異なるトーンがある気がして、同じキャラクターでも時間と文脈が変われば違う声になるという、声優の仕事の繊細さを改めて意識させられた。

花澤香菜が演じる沙条綾香は、stay nightを知っている視聴者にとって「知っている名前」として登場する。でもこの文脈の彼女は、知っているはずの彼女とは違う。同じ名前で、別の文脈。この作品全体がそういう構造をしている——知っているものが、微妙にずれた角度で現れる。

特に刺さったシーン

序盤、フラットがサーヴァントを召喚するくだりは、正直笑った。Fateの召喚儀式が持つ厳粛さとか緊張感とかをほぼ無視した雰囲気で召喚が始まる。松岡禎丞の芝居が、キャラクターの「この人ちょっとおかしい」という質感を全力で支えていて、2回目に見るとその「おかしさ」がどこから来ているか輪郭がはっきりしてくる。

エルキドゥが姿を現すシーンは、小林ゆうの声の柔らかさが映像の質感と噛み合っていた。性別の曖昧な存在をどう声で表現するかという難題を、力でねじ伏せるのではなく、ただそこに「いる」ように演じている。終盤の戦闘シーンで、そのエルキドゥがどう動くかを見たとき、思わず止めてもう一回再生した。動きに感情がある。

音楽は戦闘の緊張をきちんと引っ張りながら、雪原の静けさを消さない設計になっていて、その塩梅がいい。派手に盛り上げれば良いわけではない場面で、ちゃんと抑えてくる。

読んで見たくなったら——『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • Fate/Zero またはFate/stay nightを見てある程度の文脈を持っている人
  • バトルロイヤル形式の群像劇が好きな人(誰が主人公かわからない状態を楽しめる人)
  • 「本編の前哨戦」を楽しみにTVシリーズを待てる人
  • 松岡禎丞小林ゆう関智一の声の演技を聞きたい人

合わない人

  • Fateシリーズの基礎知識がない人(スペシャル版なので補足説明は薄い)
  • 1話完結・スッキリした結末を求める人(これはあくまで「導入」なので、何も解決しないまま終わる)
  • 登場人物の多い群像劇が苦手な人(名前と顔を把握するのに2周必要かもしれない)

次に見るなら

Fate/Zero——聖杯戦争の「正規版」がどういうものかを知るなら、まずここ。same Universeのギルガメッシュも登場するので、strange Fakeのギルガメッシュとの差異を比べる楽しみ方もできる。虚淵玄脚本の、救いのなさを正面から描く構造は今でも重い。

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]——沙条綾香という名前に引っかかりを感じた人はstay nightを知っておくといい。strange Fakeの「知っているはずがずれる」感覚は、元ネタを知っていると倍になる。ufotable版の作画密度は今見ても基準点になる。

オーバーロード——バトルロイヤル的な力関係の図式と、主人公が「普通ではない」側にいる設定が近い。strange Fakeの「秩序側から見た混乱」という視点と対になる形で、カオスを支配する側の論理を楽しめる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴可能です。どちらのサービスも対応しているため、すでに加入しているほうですぐに視聴を始められます。Fateシリーズファンはもちろん、本作が初めてのFate作品という方にも楽しめる内容となっているので、ぜひチェックしてみてください。

よくある質問

Q. Fateシリーズを知らなくても楽しめますか?
A. 本作はFate/stay nightとは独立した世界観で展開されるため、シリーズ未経験でも概ね楽しめます。ただし聖杯戦争の基本ルールを事前に把握しておくと、よりスムーズに物語に入りやすくなります。
Q. どこで視聴できますか?
A. dアニメストアとU-NEXTで視聴可能です。どちらも配信されているので、利用中のサービスに合わせてお選びください。
Q. 原作小説は読んでおく必要がありますか?
A. 必須ではありません。アニメ単体として十分楽しめる構成になっています。ただし原作既読者は映像化の再現度や演出をより深く味わえるため、興味があれば原作も合わせて読むのがおすすめです。
Q. 続編や続きはありますか?
A. 本作はスペシャルとして制作されており、放映後にTVアニメシリーズ化が発表されています。本SPを先に視聴しておくことで、続報を待ちながら世界観をしっかり把握できます。

まとめ

『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴可能です。どちらのサービスも対応しているため、すでに加入しているほうですぐに視聴を始められます。Fateシリーズファンはもちろん、本作が初めてのFate作品という方にも楽しめる内容となっているので、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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