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2000

ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom
★ 3.5 / 5.0ドラマホラーミステリーサイコロジカル超自然
| 放送年 | 2000年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | MADHOUSE |
5年前、連続殺人事件が都市を震撼させた。今、その噂が再び広がり始める。ブギーポップ—誰もがその名を知っている。暗い夜に彼女に会えば、連れ去られるという。人々はその話を笑って語り合うが、誰も現代に彼女が存在すると信じていない。しかし奇妙な出来事が起こり始め、暗闇は様々な姿をとって迫ってくる。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
5年前、街を震撼させた連続殺人事件。その記憶が薄れかけた頃、再び「ブギーポップ」の噂が人々の間に広がり始める。夜の闇で彼に出会った者は連れ去られる——多くの人はそれを都市伝説として笑い飛ばすが、街では奇妙な出来事が次々と起こっていた。記憶を失う者、姿を消す者。平凡なはずの少年少女たちの日常に、不穏な気配が静かに忍び寄る。断片的に描かれる複数の視点が交錯したとき、街を覆う闇の正体が少しずつ輪郭を現していく、連作短編形式のサイコホラー・ミステリー。みどころ・魅力
① 視点が交錯する群像劇の構成
物語は一話ごとに異なる人物の視点で語られ、時系列も前後しながら進行します。一見バラバラに見えるエピソードが、別の話の出来事と密かに繋がっていく構成が秀逸。すべてが噛み合った瞬間に立ち上がる全体像は、視聴者自身が謎を組み立てるような知的な面白さに満ちています。② 沈み込むような映像と音響の雰囲気
褪せた色彩とノイズがかった画面、抑制された劇伴と環境音が、街全体を覆う不安と閉塞感を巧みに演出します。派手な見せ場に頼らず、じわじわと迫る心理的な恐怖を積み上げていく雰囲気作りは出色。独特の重い空気感そのものが、この作品の主役と言える存在です。③ 都市伝説と心理サスペンスの融合
「ブギーポップ」という都市伝説を軸に、思春期の少年少女が抱える孤独や歪みを丁寧にすくい取ります。超自然的なミステリーでありながら、描かれるのは普遍的な心の闇。ホラーやSFの枠を超えて、人間ドラマとして深く刺さる重層的な物語に仕上がっています。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 渡部高志 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 村井さだゆき |
| 原案キャラデザ | 緒方剛志 |
| キャラクターデザイン | 須賀重行 |
| 音楽 | 横田進、原神玲、石井健 |
| 美術監督 | 保木いずみ、平間由香 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | Shikao Suga: 菅止史郎「Yuudachi」 |
| ED | 響子「Mirai-Seiki Maruhi Club」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ブギーポップ、という単語だけはずっと前から知っていた。ラノベ史を語る文章には必ず顔を出すし、「ここで流れが変わった」みたいな言われ方をしている。なのに本編はずっと見ていなかった。名前だけ知っていて中身を知らない、いちばん気まずいやつだ。腰を上げたのは深夜、ほかに見るものがなくなった夜だった。再生して最初に思ったのは「画面、茶色いな」。全編セピアがかったフィルターと、ずっと低く鳴っている耳鳴りみたいなノイズ。話はさっぱり繋がらないし、誰が主役なのかも分からない。正直、一話目は半分寝ながら見た。なのに二話目で前の回の脇役が今度は主役になっていて、急に背筋が伸びた。これ、適当に作っているんじゃなくて、こっちが全体像を掴めないように設計されているやつだ。そう気づいた瞬間に化けた。思春期の歪みは、街ぜんぶに伝染する——という話
この作品をホラーとか伝奇ものの棚に入れて終わらせると、たぶん大事なところを取りこぼす。化け物が出てきて誰かが倒す、という話ではないからだ。十二話それぞれが別の誰かの視点で進んでいって、しかも時間軸が前後する。同じ事件を別の角度から何度もなぞるうちに見えてくるのは、「事件の真相」じゃなくて、登場人物それぞれが抱えている、本人にしか見えていない歪みのほうだった。 告白できなかった気持ち、消えてしまった友達、なかったことにした記憶。ひとつひとつは思春期にありがちな、小さくて私的な傷でしかない。でもこの作品は、その傷が当人の中で完結せず、街の空気に溶けて隣の誰かへ伝染していく様子を執拗に描く。誰かの未練が別の誰かの異常をうみ、それがまた次へ渡っていく。ブギーポップという存在は、その連鎖の終着点に立っているだけで、敵でも救世主でもない。 だから見終わったあとに残るのは、謎が解けたスッキリ感じゃなくて、「あの頃の自分にも、誰にも言わなかった歪みがあったな」という薄ら寒い手触りだった。単なる怪奇譚ではなく、思春期という時期そのものを一個の感染症として捉えた作品なんだと思う。二回目に見たとき、各話の主人公が全員「言えなかった人」だったことに気づいて、構成の意地の悪さに唸った。最初の混乱は事故じゃなく、たぶん作り手の狙い通りだ。特に刺さったシーン
刺さったのは派手な見せ場じゃなくて、ずっと鳴っている音のほうだった。会話の隙間に常に低いノイズが敷いてあって、静かなシーンほど落ち着かない。終盤、ある人物が自分の歪みと向き合う展開で、その耳鳴りがふっと止む瞬間がある。音が消えたことで逆にゾッとした。引き算でこんなに怖くなるのか、と。 声の演技も地味に効いている。霧間凪を演じる浅川悠の、感情を煽らない低めのトーンが、この茶色い世界の数少ない地面みたいに機能していて、彼女が出てくると不思議と呼吸ができた。殿村望都役の能登麻美子は、危うさと優しさのあいだで揺れる声で、見ていて放っておけない。早乙女正美役の福山潤、菅沼洋次役の野島裕史と、今では代表作を山ほど抱えている顔ぶれが、まだ尖った若い声でこの群像に混ざっているのも、後から振り返ると味わい深い。マンティコアを演じた浅野真澄の、つかみどころのない不気味さも忘れがたい。読んで見たくなったら——『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 話の筋より、画面の質感と音で語る作品が好きな人
- 断片を自分で繋ぎ合わせて全体像を組み立てる作業が苦じゃない人
- 思春期の、言葉にできなかった気まずさを今も少し引きずっている人
- 2000年前後のあの不穏な空気そのものに浸りたい人
合わない人
- 一話完結でスッキリ説明してほしい人
- 主人公が一人いて、その成長をまっすぐ追いたい人
- 派手なアクションや明確な勝ち負けを求める人
- 時系列が前後する構成にストレスを感じる人
次に見るなら
serial experiments lain——同じ2000年前後、街と個人がネットや噂のなかで溶けていく感触が地続き。あの茶色い不安に浸れたなら、まず間違いなく合う一本。 妄想代理人——ひとつの噂が街じゅうに伝染して人を変えていく構造がそっくりで、群像で「街の病」を描く点でブギーポップの隣に置きたくなる。 ブギーポップは笑わない(2019年版)——名前は同じでも、こちらは原作小説をまっすぐ映像化したもの。今作で消化不良だった人物の背景を、順を追って受け取り直せる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されており、いずれのサービスでも視聴することができます。アニメ作品が豊富なdアニメストアをはじめ、複数のサービスに対応しているため、ご自身が利用しやすい環境で楽しめます。独特の世界観をじっくり味わいたい一作です。

