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1999

∀ガンダム
★ 4.0 / 5.0アクション冒険ドラマメカSF
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 50話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Sunrise |
舞台は遙か未来の地球。人類は過去の宇宙戦争を忘れ、産業革命前の生活に戻っていた。しかし高度な技術を保持する月の移民「ムーンレイス」は、母なる惑星を奪う計画を立てる。世界戦争が始まる中、月の青年ロラン・セアックは伝説のモビルスーツのパイロットとして立ち上がる。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
舞台は遙か未来の地球。人類はかつての宇宙戦争を忘れ、産業革命前のような牧歌的な生活を送っていました。一方、高度な科学技術を保持したまま月で暮らす移民「ムーンレイス」は、母なる惑星・地球への帰還を目論みます。やがて二つの文明が衝突し、世界は戦火に包まれていきます。地球で暮らす月の青年ロラン・セアックは、遺跡から発掘された伝説のモビルスーツ「∀ガンダム」のパイロットとして、対立する人々の間に立つことになります。失われた歴史「黒歴史」の謎を背負いながら、ロランは戦いと和解の物語を歩んでいきます。みどころ・魅力
① 富野由悠季が描く「対立の先にある和解」
ガンダムの生みの親・富野由悠季監督が手がけた本作は、単なる戦争の悲劇ではなく、敵味方が混ざり合い理解し合おうとする過程を丁寧に描きます。地球と月という二つの文明をどう共存させるか——シリーズの中でも特に哲学的で温かいテーマが貫かれています。② シド・ミード設計の唯一無二なメカデザイン
∀ガンダムの最大の特徴は、世界的工業デザイナー、シド・ミードによるモビルスーツデザイン。「髭」と呼ばれる独特の顔立ちは公開当時賛否を呼びましたが、今では曲線的で有機的なフォルムが高く評価されています。従来のガンダム像を覆す造形は必見です。③ 「黒歴史」という壮大な世界観の仕掛け
過去のすべてのガンダム作品を内包しうる「黒歴史」という設定は、シリーズ全体を俯瞰する視点を提示しました。文明が一度滅び、再び立ち上がる循環の物語として、SF作品としての奥行きと余韻を残す構成になっています。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 原案キャラデザ | 安田朗 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 菱沼義仁 |
| 音楽 | 菅野よう子 |
| 美術監督 | 池田繁美 |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 |
| OP | 西城 秀樹「ターン A ターン」 |
| OP | レイガンズ「Century Color」 |
| ED | 谷村新司「AURA」 |
| ED | 奥井亜紀「月の繭, Moon’s Cocoon」 |
| ED | 奥井亜紀「限りなき旅路, The Endless Journey」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ガンダムは何を見てもモビルスーツの名前が右から左に抜けていく人間で、∀も「髭が生えてる白いやつ」くらいの認識しかなかった。ただ、ガンダムに詳しい知り合いが何人も揃って「ファーストもZも置いといて、∀だけは別格」と言うので、半分疑いながら再生ボタンを押した。最初の数話は正直、戦争が始まる気配が薄くて戸惑った。牛を運んで、洗濯物を干して、炭鉱で働く青年の日常が延々続く。これガンダムだったよな、と画面を確認したくらいだ。でも気づいたら止まらなくなっていた。2回目に見たとき、あの牧歌的な序盤が後半の伏線を全部しれっと仕込んでいたと分かって、机に突っ伏した。最初に退屈だと思った時間こそ、この作品の心臓だった。「黒歴史」を消すのではなく、抱えたまま隣人になる話
∀ガンダムの世界では、過去に何度も繰り返された戦争の記録が「黒歴史」としてまとめて地中に埋められている。人類は技術も記憶も手放して、産業革命前の暮らしまで戻った。そこに、高度な文明を保ったまま地球を取り返しに来る月の民「ムーンレイス」が降りてくる。普通の物語なら、ここから「奪う側」と「守る側」の善悪が立ち上がるはずだ。でもこの作品は、そこに乗ってこない。月の青年ロラン・セアックは地球に先に降りていて、地球の家に世話になって、地球側の人間として髭のガンダムに乗る。彼にとっては月も地球も裏切れない。だから彼は「勝つ」ためではなく、「これ以上掘り起こさせない」ために戦う。僕がこの作品を単なる戦争ものだと思えなくなったのは、ラストの選択を見たときだ。敵を殲滅して終わるのではなく、争いの道具そのものを過去の側へ畳んでいく。タイトルの∀——数学でいう「すべての」を表す記号は、過去のあらゆるガンダムを丸ごと黒歴史として飲み込む宣言でもある。憎しみを清算するのではなく、なかったことにもせず、月と地球が背中合わせのまま同じ星で暮らしていく。和解というより、休戦したまま隣人として生き続ける覚悟の話だ。決着の気持ちよさを差し出さないぶん、見終わったあとに残るものが妙に長い。富野監督が、戦争を描き続けた末にたどり着いた答えがこれなのかと思うと、髭のシルエットがまるで違って見えてくる。
特に刺さったシーン
ロランの声を朴璐美が当てているのが、この作品の全部を決めていると思う。少年とも青年ともつかない、誰に対しても角を立てない柔らかさ。月の女王ディアナと地球の娘キエルが入れ替わる展開でも、彼の声がずっと真ん中で揺れずに鳴っているから、観ているこっちが迷子にならない。対極にいるのが、子安武人のギム・ギンガナム。戦争そのものを娯楽として欲しがる男で、声に乗った愉しそうな狂気が出てくるたびに背筋が冷える。この二人の温度差が物語の振れ幅をそのまま音にしている。個人的に何度も巻き戻したのは、稲田徹のハリー・オードがサングラス越しに忠義を見せる場面と、終盤の月光蝶が世界を白く包んでいくくだりだ。菅野よう子の音楽が、戦闘なのにどこか祈りみたいに響いて、勝敗の話だったはずがいつのまにか弔いの絵になっている。福山潤のキースや大塚芳忠のギャバンといった脇の声も、世界の手触りを地に足のついたものにしていて、派手なシーンより、こういう生活の匂いがする会話のほうがあとから効いてくる。
読んで見たくなったら——『∀ガンダム』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ガンダムを通ってこなかったけど「別格」と噂されるやつだけは見ておきたい人
- 勝敗のカタルシスより、戦いの後に残るものを描く物語が好きな人
- 牧歌的な日常描写の積み重ねが終盤で効いてくる構成にぐっとくる人
- 菅野よう子の音楽や、声優の芝居の温度差で物語を味わいたい人
合わない人
- 序盤からモビルスーツ同士の派手な戦闘を浴びたい人
- 善悪がはっきり分かれて、敵を倒して終わる爽快感が欲しい人
- テンポよく話が動かないと退屈してしまう人
次に見るなら
機動戦士ガンダム——∀が「黒歴史」として飲み込んだ大本がこれ。ロランの選択の重さを知るために、まず争いの始まりの側を覗いておくと、髭のラストの意味が二倍に膨らむ。風の谷のナウシカ——文明が一度終わった世界で、技術と自然、人と人がどう隣り合うかを問う話。滅ぼすのではなく抱えて生きる、というテーマの肌触りが∀とよく似ている。
交響詩篇エウレカセブン——大きな機体を託された穏やかな少年が、世界の和解そのものに巻き込まれていく物語。ロランの優しさが好きなら、この少年のまっすぐさもきっと刺さる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『∀ガンダム』は、dアニメストアとU-NEXTで配信されており、いずれのサービスでも視聴することができます。アニメ作品を幅広く扱う2つの配信サービスに対応しているため、ご自身の利用環境に合わせて選びやすい作品です。これから初めて視聴する方も、見放題で快適に楽しめます。
