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世界一初恋~プロポーズ編~
| 放送年 | 2020年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
織野定は父親の出版社での編集職を辞め、新たなスタートを求めて転職する。しかし新しい上司が昔の恋人だったことに困惑する。定は過去を忘れようとするが、上司も二人の将来を望んでいるため、それが叶わない。家族のコネで現職を得たという非難から逃れるため、定は父親の会社を退社したのだった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
父親の出版社での編集職を辞め、新天地を求めた織野定。しかし転職先の上司は、かつての恋人・高野政宗だった。家のコネで就職したという周囲の目から逃れるために父の会社を去った定は、高野との距離を置こうとするものの、高野は二人の未来を真剣に見据えていて——。劇場版「プロポーズ編」では、シリーズの集大成となる二人の関係の行方が描かれる。みどころ・魅力
① 待望の「プロポーズ」に至る感情の積み重ね
TVシリーズから続く定と高野の関係が、劇場版でいよいよ大きな転換点を迎える。二人の間にある過去の傷や意地の張り合いを経て、プロポーズという場面に向かう感情の流れは、長年のファンほど深く響く構成になっている。② 編集者×恋愛という二重のドラマ
出版業界を舞台にした仕事の葛藤と、恋愛感情の揺れが絡み合うのが本シリーズの魅力。劇場版でも仕事上の立場と個人的な感情の間で揺れる定の姿が丁寧に描かれており、恋愛もの以上の重厚感がある。③ 笑いと切なさが同居する王道BLラブコメ
高野の強引さと定のツンデレな反応が生み出すテンポのよい掛け合いはシリーズ通じての見どころ。劇場版ではその軽妙なやり取りを残しつつ、より踏み込んだ感情描写が加わり、笑えて切ない絶妙なバランスが楽しめる。キャスト・声優一覧




スタッフ
| ED | 北修平「未来もキミの手の中で」 |
|---|
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「世界一初恋」は、正直もっと早く見ておくべき作品だった。BLというジャンルに対してどこか距離を置いていた時期があって、それで後回しになっていた。劇場版が出たと聞いて、「プロポーズ編か、それは見とかないといけないな」と腰を上げた。
最初に見たとき、あまりにもテンポがよくて面食らった。コメディの呼吸が軽い。高野と小野寺のやり取りが、恋愛ものというより職場コメディの顔をして進んでいくから、気が抜ける。それでいて、上司と部下という非対称な関係の上に積み重なっていく感情の話なんだと気づくのは、割と後のほうだった。2回目で見えてくるのは、序盤のやり取りにすでにプロポーズに向かう伏線が丁寧に置かれていること。「あのセリフはそういう意味だったのか」という発見が劇場版の尺の中にちゃんと詰まっている。
「好きだった」ではなく「好きだ」と言い直すための話
この作品が描いているのは、恋愛の「再起動」だと思う。
主人公の小野寺律は、家族のコネで職を得たという周囲の目線から逃げるように父親の会社を辞め、転職先で昔の恋人・高野政宗と再会する。しかもそいつが上司だ。最悪の再会の形といえばそうなのだが、この設定のうまさは「逃げた先で過去に追いつかれる」という構図にある。律が新しいスタートを切ろうとすればするほど、高野という存在が「過去の感情」として目の前に立ちはだかってくる。
BLとして見ると、男同士の関係における「プロポーズ」という行為の重さがより際立つ。一般的な恋愛ドラマなら「プロポーズ編」はゴールに向かうフェーズだが、この作品では「好きだった」という過去形を「好きだ」という現在形に書き換える儀式として機能している。それも、職場という権力構造が絡んだ関係の中で。
高野が上司として律を追いかけるのは、ハラスメント的に見えなくもない。実際、序盤はそのラインを意識的に揺らしてくる。だがこの作品が単なる職場ラブコメではないのは、律が「逃げる理由」を自分でも整理しながら、それでも高野から離れられない内面の揺れをきちんと描いているからだ。過去の記憶が感情として現在に侵食してくる、その感覚——「忘れたいのに忘れられない」ではなく「忘れたふりをしていた」という自覚——が律というキャラクターを動かしている。
劇場版という尺は、テレビシリーズではできなかった「決着」を描くのに丁度よかった。プロポーズという一点に向かって積み上げてきたものが、短編映画的な密度で回収されていく。見終わったあとの感触が、テレビの「続きはまた来週」ではなく「ここで終わっていい」という充足感だったのは、劇場版として正しい仕事をしていると思う。
特に刺さったシーン
終盤、高野が律に感情を押しつけるのではなく、静かに「選ばせる」方向に動く場面がある。小西克幸の声の使い方がここで際立っていて、普段のキャラクターが持つ強引さや圧をあえて抑えた演じ方をしている。「引く」演技ができる声優なんだと改めて思った。高野という役は威圧感が前に出るキャラクターだから、その隙間に見えた静けさが逆に効いた。
近藤隆の律も、感情が言葉より先に崩れていくような芝居が細かい。声を荒げるシーンより、抑えようとして抑えきれていない呼吸の乱れみたいな部分に耳がいく。BLというジャンルは感情の振れ幅が大きくなりやすいが、この二人のバランスが「リアルな体温がある」と感じさせる。映画館の音響で聞くと、その細部がより届いてきた。スクリーンの大きさよりも、音の密度で劇場版の価値があると実感した一本。
読んで見たくなったら——『世界一初恋~プロポーズ編~』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- BL・男性同士の恋愛に抵抗がなく、職場ラブコメが好きな人
- 「過去の恋人と再会する」という設定にときめきを覚える人
- テレビシリーズ「世界一初恋」を見ていて、高野と律の決着が気になっていた人
- 声優の細かい演技差分を拾いながら見るのが好きな人
- コメディの皮を被った感情の話が得意な人
合わない人
- BLジャンル全般が苦手な人(これは前提として必要)
- テレビシリーズ未視聴で劇場版から入ると関係性の前提が飛んでいる
- 職場での権力差が絡む恋愛展開に不快感を覚えやすい人
- はっきりとした「事件」や外部的な障壁がある話を求めている人(内面の葛藤メインのため)
次に見るなら
エスタブライフ グレートエスケープよりも、まずテレビシリーズの世界一初恋を先に通しで見ておくのが正直な順序だと思う。劇場版は「あの二人のその後」として機能しているので、シリーズを知っているほど密度が上がる。dアニメストア・U-NEXTで配信中。
BLの職場もので権力構造が絡む話が好きなら、抱かれたい男1位に脅されています。も近い感触がある。こちらもテンポが軽いコメディの外側に、感情の重さがある構成。ジャンルの「様式美」に親しみながらも、キャラクターの内面を掘り下げる作りが共通している。
恋愛の「再起動」という主題が刺さったなら、昭和元禄落語心中は全く別ジャンルだが「過去の関係が現在に侵食してくる」という感触が似ている。BLではないが、人間関係の密度と声優の芝居を堪能するという点で系譜が繋がっている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ | |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『世界一初恋〜プロポーズ編〜』はdアニメストアおよびU-NEXTで配信中です。どちらのサービスも月額サブスクリプションで視聴できますので、TVシリーズと合わせて一気見するのにも適しています。シリーズのファンはもちろん、劇場版から入る方にもおすすめの作品です。



