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2001

フィギュア17 つばさ&ヒカル
★ 3.5 / 5.0SF日常系
| 放送年 | 2001年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | OLM |
椿井菜は北海道で父親と暮らす10歳の女の子。学校では大人しく友達もいない。ある夜、自宅近くの森にUFOが墜落するのを目撃。現場に駆けつけると、操縦士「D.D.」が瀕死の状態で倒れており、D.D.の宇宙船内で孵化した醜い宇宙人マグアーも現れる。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
北海道で父と二人暮らしをする10歳の少女・椿井菜(つばさ)は、内気で友達がなかなかできない女の子。そんなある夜、自宅近くの森にUFOが墜落するのを目撃した菜は現場へ向かい、瀕死の宇宙船操縦士「D.D.」と、船内から孵化した凶暴な宇宙生命体マグアーに遭遇する。混乱の中で菜は突然、自分とそっくりな謎の少女「ヒカル」と融合し、巨大戦士フィギュア17へと変身。普通の女の子だった菜の、戦いと友情と成長をめぐる物語が、大自然の北海道を舞台に静かに幕を開ける。みどころ・魅力
① 内気な少女が「友達」を知るまでの繊細な成長物語
フィギュア17の核心は、SF設定よりも椿井菜という少女の内面にある。友達のいなかった菜がヒカルとの絆を通じて少しずつ変わっていく過程は、大人が見ても胸を打つ丁寧さで描かれている。子供の感情をここまでリアルに掘り下げた作品は当時でも珍しく、今なお色褪せない普遍的な魅力を持つ。② 全話45分・全12話という贅沢な尺が生む没入感
本作は深夜放送ながら1話約45分という異例の長尺フォーマットを採用。その時間を戦闘ではなく日常と心理描写に充てており、北海道の四季折々の情景や菜の日常がゆっくりと積み重なっていく。駆け足にならない丁寧な語り口が、視聴者をキャラクターに深く寄り添わせる。③ 北海道の大自然が作り出す唯一無二の空気感
舞台となる北海道・富良野周辺の景色は本作のもう一人の主役と言える。広大な牧草地、雪に閉ざされた冬、夏の青空と花畑——四季の移ろいがアニメーションで丁寧に再現されており、SF要素と日常描写のコントラストが独特の叙情性を生み出している。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 高橋ナオヒト |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 千羽由利子 |
| 美術監督 | 小林七郎 |
| OP | ザ・アルフィー「BOY」 |
| ED | ザ・アルフィー「Fairy Dance」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
存在は知っていた。ずっと知っていて、ずっと後回しにしていた。どこにも配信がない。2001年のWOWOW放送で、タイトルの「フィギュア17」という響きも微妙にとっつきにくくて、TSUTAYAのDISCASで借りるという作業を経てようやく再生した。 1話30分が過ぎても、何も起きない。正確には「日常しかない」。北海道の農村、曇り空、食卓、転校生の静けさ。「遅い」ではなく、「生活の速度で動いている」と気づいたのは2周目だった。矢島晶子の声のトーンが、つばさの「この学校にも慣れるつもりがない」という内心を、1行も台詞なしで伝えている。こういう発見のために複数回見るんだと思った。内気な子が変わるのは、もう一人の自分が来てからでも、時間がかかる
フィギュア17の核心は、「一人の子が二人になる」という設定にある。宇宙人との接触を経て、つばさはヒカルという存在に分かれる。同じ顔、別の性格。折笠富美子が演じるヒカルは明るく怖いものがなく、クラスにすぐ馴染む。矢島晶子が演じるつばさは、変わらず口数が少ない。 表面だけ見れば「活発な子が来て内気な子を引っ張る」話に見える。でもそうじゃない。ヒカルは外から来た他者ではなく、つばさの中にあった何かが形を持ったものだ。だから二人の関係は友情とも依存とも違う。一人の人間の内側にある矛盾——出たい気持ちと引きたい気持ち——がそれぞれ独立して歩いている。 1話1時間、全13話というフォーマットが、この設定に奇妙なほど合っている。北海道の四季が積み重なるペースで、二人は少しずつすり合わさっていく。小山力也が演じる父・堂本大輔が余計なことを言わない。大人が説明しないから、子供の変化が画面の空気で読み取れる。 「内気な子が変わる話」は多い。でも変化に必要な時間を、実際にかかるだけかけて描いた作品はそう多くない。この作品はその誠実さだけで、2001年のアニメとして異様な密度を持っている。特に刺さったシーン
中盤、つばさが初めて自分からクラスメートに話しかけるシーンがある。大した台詞ではない。でも矢島晶子の声が、ほんの少しだけ前に出ている。「頑張っている」感がなく、ただ0.5歩だけ踏み出した声。これを「演技」と意識させずに届けるのは相当難しいことで、2回目に見たとき初めてちゃんと聞こえた。 大塚芳忠が絡む場面は、登場するたびに情報量が増す。「保護者」でも「敵」でも「味方」でもない、事情を知りすぎている者の声。何を言っているかより、何を言っていないかが重い。ベテランがこういう使われ方をすると、シーンの格が変わる。 柚木涼香の役は出番が限られているが、存在感が重さで勝っている。出るたびに「この人は何を知っているのか」という感覚が積み上がって、終盤に向けて効いてくる。読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 子供時代に友達を作るのがどうしても苦手だった人
- 「遅い」アニメが後から効いてくることを体感で知っている人
- SF設定よりキャラクターの内面の変化に集中できるタイプ
- 折笠富美子・矢島晶子の演技を追いかけているオタク
- 2000年代初頭の地上波外アニメの質感が好きな人
合わない人
- 1話1時間のテンポに耐性がない人
- SF・バトル要素を期待して見始めた人
- 配信がないという時点で接触するハードルを越えられない人(作品の問題ではないが現実として)
- 子供の日常描写が続くと退屈になるタイプ
次に見るなら
ARIA The ANIMATIONが一番近い。「生活の速度で動く」「北海道とネオ・ヴェネツィアで場所は違うが空気の流れ方が似ている」という感覚。フィギュア17のペース感に乗れたなら、間違いなく合う。こちらはdアニメ・U-NEXTなど主要配信で見られる。 宇宙のステルヴィア——2003年。SF×少女の成長という骨格が重なる。フィギュア17より展開は速く、SF部分の比重も高い。「日常の密度は好きだがSFをもう少し前に出してほしかった」という人向けの次の一手。 スクラップド・プリンセス——同じく2003年。こちらは姉弟の関係を軸にしたSFファンタジーで、きょうだいの絆と「守る側と守られる側」の構図がフィギュア17のつばさ&ヒカルと響き合う。二人一組の物語が好きならはまる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、フィギュア17 つばさ&ヒカルは主要な定額制動画配信サービスでの配信はありません。DVDやBlu-rayなどのパッケージソフト、または中古ショップ・フリマサイトを通じて視聴できます。2001年放送の希少な作品ですが、機会があればぜひ手に取ってみてください。
