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フォトン
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 6話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | AIC |
フォトン・アースは超人的な力を持つ優しい少年で、問題児の友人アウン・フレイアに額に「バカ」と書かれている。ある日、美しき逃亡パイロット、ケイン・アクアの額にも「バカ」と書いてしまい、彼女と婚約させられてしまう。さらに彼は、アウンとケインを悪のパパチャリーノから守らねばならず、多くの困難に直面する。
作品概要・あらすじ
あらすじ
額に「バカ」と書かれた超人的な腕力の持ち主・フォトン・アースは、問題児の幼馴染みアウン・フレイアとともに暮らす心優しい少年。ある日、銀河を逃げ回る美しきパイロット・ケイン・アクアと出会い、うっかり彼女の額にも「バカ」と書いてしまう。異星の風習により二人は強制的に婚約させられ、フォトンはケインとアウンを悪のボス・パパチャリーノの追手から守りながら、宇宙を巻き込んだ波乱万丈の冒険へと飛び込んでいく。みどころ・魅力
① 「バカ」の一文字が引き起こす怒涛のドタバタラブコメ
額に書いた文字が婚約の証になるという突拍子もない設定から、すべての混乱が始まる。フォトンとケインの不本意な関係がじわじわ変化していく過程はコメディでありながらロマンスの甘酸っぱさもあり、笑いながら応援したくなる展開が続く。② 圧倒的な腕力で敵をなぎ倒す爽快アクション
フォトンの超人的な身体能力を活かしたバトルシーンは見どころのひとつ。武器に頼らず素手と根性で巨大な敵にも立ち向かうシンプルな強さが痛快で、テンポよく繰り出されるアクションはOVAならではのクオリティで描かれている。③ 個性豊かなキャラクターが彩る冒険活劇
勇敢だが天然なフォトン、気が強くも魅力的なケイン、自由奔放なアウンと、個性の強いキャラクターたちが化学反応を起こす。コメディ・セクシー・アクションをバランスよく盛り込んだ90年代OVAらしい賑やかな世界観は、今見ても独特の魅力がある。キャスト・声優一覧











スタッフ
| 監督 | 舛成孝二 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 梶島正樹 |
| 美術監督 | 小山俊久 |
| 音響監督 | たなかかずや |
| ED | 堀江由衣「Pinch!」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「フォトン」というタイトルを見たとき、正直ピンとこなかった。光子?SF?と思いながら配信で見つけて、あらすじを読んで、「知らなかった」と気づいた。1997年のOVA。見始めたら5分で空気がわかる。90年代の作画が持つあのぬるっとした動き、ヒロインが二人、純粋培養の主人公、誇張された悪役。今のアニメとは「間」が全然違う。最初は少し戸惑ったが、2回目を見たときに笑えなかったシーンで笑えた。慣れというより、この作品のテンポが体に入ってきた感じ。コアファンが大事にしていた理由が、じわじわわかってくる。
「バカ」と刻まれた額が、守護の契約になる話
額に「バカ」と書かれた男が主人公、というのはギャグの文法だ。実際ギャグとして機能もしている。でもフォトン・アースというキャラクターを見ていると、これが単なるコメディリリーフじゃないとわかってくる。竹内順子が声を当てているフォトンは、ほとんど喋らない。喋るかわりに動く。考えるより先に体が動く。その動きが「守る」ためだけにある。
作中で「バカ」という刻印は、婚約の証になる。ケイン・アクアの額に誤って書いてしまったことが物語の発端だが、ここに奇妙な逆転がある。「バカ」と書かれることが、守られる側と守る側を繋ぐ契約になる。烙印が、誠実さの証明になる。
1997年のOVAが描こうとしているのは、知性でも策略でも地位でもなく、ただ「力のある者が弱い者を守る」という原始的な美徳だ。現代の文脈で見ると古風に映る。でも古風なものが真剣に描かれているとき、それはそれで別の重さを持つ。パパチャリーノ・ナナダン——山寺宏一が怪演する悪役——は欲望に忠実で、フォトンとの対比が単純なようでいて効いている。策略的な悪対シンプルな善、という図式がOVA全体を通じて一本筋を通している。
アウン・フレイヤ(堀江由衣)がフォトンに「バカ」と書いたのも、本質的には彼への甘えと信頼の裏返しだ。「こいつはバカだけど、絶対に裏切らない」という確信がある。それをフォトン自身は言葉で説明しない。こういう不器用な誠実さは、時代を問わずどこかで刺さる。刺さらない人には刺さらないが、刺さったときの深さがある。
特に刺さったシーン
終盤、フォトンが二人を守るために力を振り絞る場面がある。派手なアクションの中に、竹内順子の演技がある種の静けさを持っていて、それが効く。無口なキャラクターを声で演じるとき、声優が「何を言わないか」で表現することになる。竹内順子はそれをやっている。フォトンが怒鳴らず、叫ばず、ただ黙って動き続けるのに、感情が伝わってくる。
山寺宏一のパパチャリーノは振り切れていて、この時代の悪役の作り方を改めて見るような気分になる。誇張があって、でも軽くない。OVAで許される濃度の芝居を全部使っている。堀江由衣のアウン・フレイヤは初期のフィルモグラフィーにあたる一本で、キャラクターの気の強さと甘えが混在する声の作り方が面白い。
序盤の追いかけっこのシーンで見せる動きの気持ちよさも印象的だ。1997年のセルアニメが持つ、デジタルではできない手の揺らぎが残っている。2回目に見たとき、そのあたりをじっくり見てしまった。
読んで見たくなったら——『フォトン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVA文化に親しみがある、あるいは掘りたい人
- 無口で実直な主人公タイプが刺さる人
- 竹内順子・堀江由衣・山寺宏一のフィルモグラフィーを遡りたい人
- ドタバタ追いかけっこ系コメディに懐かしさを感じる人
- エロ要素があるが露骨すぎない90年代ラインが好みな人
合わない人
- 現代のアニメのテンポ感に慣れていて、緩い展開がきつい人
- ストーリーの複雑さ・伏線回収を重視する人
- セクシー要素が一切NGな人(あるいはそれ目的で来ると物足りない人)
- シリアスなバトル展開を期待している人
次に見るなら
同じAIC制作・同時代のOVAとして天地無用!は外せない。宇宙人ヒロイン多数・追いかけっこ・純情な主人公という構造がほぼ同じで、フォトンの「空気感」がどこから来たかがわかる。こちらはシリーズとして長く続いているので、フォトンが気に入ったならさらに掘れる。
ああっ女神さまっ(OVA版)も文脈が近い。偶然の契約によって守護者と守られる者になる構図、控えめな主人公と積極的なヒロインの組み合わせ。こちらは恋愛寄りで、フォトンよりシリアスな部分が少ない分、見やすいかもしれない。
主人公ではなく声優軸で掘るなら、竹内順子のNARUTO うずまきナルトとの落差が面白い。この頃の静かな演技と後年の叫びの間にある変化を確かめる意味でも、フォトンは興味深い一本だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『フォトン』はdアニメストアおよびU-NEXTで配信中です。どちらのサービスも月額サブスクリプションで利用でき、手軽に全話視聴できます。90年代OVAのテイストを楽しみたい方は、ぜひチェックしてみてください。