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映画 クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
| 放送年 | 1998年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
秘密組織「SML」のメンバーたちは、コード名「オイローク」と「キンニク」を持ち、野原一族とカスカベ防衛隊(しんのすけと仲間たちカザマくん、ネネちゃん、マサオくんとボーちゃん)と手を組み、悪の組織と戦う。007シリーズとジャッキー・チェーン映画の要素を持つ本格的なアクション映画。
作品概要・あらすじ
あらすじ
野原家にある日、謎めいた美女エージェントたちが接触してくる。彼女たちは秘密組織「SML」のメンバーであり、世界征服を企む悪の組織と戦っていた。しんのすけとカスカベ防衛隊(カザマくん・ネネちゃん・マサオくん・ボーちゃん)はひょんなことからこの作戦に巻き込まれ、大人顔負けのスパイアクションに挑むことになる。007シリーズとジャッキー・チェン映画を彷彿とさせる本格的なスパイコメディ。みどころ・魅力
① 本格スパイアクションとギャグの絶妙な融合
007シリーズのスタイリッシュなスパイ演出とジャッキー・チェン映画のコミカルなアクションを、しんちゃんワールドに落とし込んでいる。大人向けパロディ要素がふんだんに盛り込まれており、子供だけでなく親世代も存分に楽しめる作りになっている。② カスカベ防衛隊5人それぞれの活躍
しんのすけはもちろん、カザマくん・ネネちゃん・マサオくん・ボーちゃんの個性がスパイ作戦の中で生きる場面が多く、5人のチームワークと掛け合いが見どころのひとつ。普段とは違う「頼れる仲間」としての姿が描かれている。③ 美女エージェントとしんのすけのやりとり
本作の魅力のひとつが、SMLの美女エージェントたちとしんのすけの絶妙なコンビネーション。しんちゃんらしい天然のリアクションが場を和ませつつ、ストーリーを動かす重要な役割を果たしており、笑いとテンポの良さが両立している。キャスト・声優一覧








スタッフ
| 監督 | 原恵一 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 原勝徳 |
| 音楽 | 荒川敏行、宮崎慎二 |
| 美術監督 | 川井憲、古賀徹 |
| OP | Akiko Yajima & Tesshou Genda「Tobe Tobe Onei-san」 |
| ED | シャズナ「Pureness」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
クレしん映画は全部「名作」って言われてる、というのをどこかで刷り込まれていて、だから逆に腰が重かった。神格化されたコンテンツって、見る前からすでに疲れるじゃないですか。それでも「ブタのヒヅメ」というタイトルが妙に気になって、1998年の劇場版を引っ張り出した。見始めて数分で、その腰の重さは完全に吹き飛んだ。スパイ映画のパロディとして始まるオープニング、どう見ても子ども向けと思えない完成度でカメラが動く。2回目に見たとき気づいたのは、笑いのテンポが完璧に計算されていること。シンプルな画面に見えて、一つひとつのカットの長さが絶妙だった。
「子ども映画」という言い訳を一切しない、本気のB級スパイ映画
この映画について誰かに説明しようとすると、必ず「でもクレしんでしょ」という反応が返ってくる。その「でも」が気になる。子ども向けだから本格的じゃない、という前提がある。『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』はその前提を丁寧に崩しながら進む映画だと思っている。
007シリーズのパロディとして始まりながら、映画が本当に作りたいのは「カスカベ防衛隊というチームの機能」だという話をずっとしている。SMLのエージェントたちとしんのすけたちが組む構図、大人の都合と子どもの論理がぶつかって、最終的に子どもの論理が勝つ。これはクレしん映画の黄金律ではあるんだけど、ブタのヒヅメがほかの作品と違うのは、「大人が本気でスパイ映画を撮っている」という熱量が画面から漏れていること。ジャッキー・チェン映画への愛が暴走しているとしか思えないアクションシーンが、子ども向けフィルターを一切通していない。
藤原啓治さんのヒロシが、家族の危機でちゃんと父親として機能する瞬間がある。あのトーンの緩急が絶妙で、コメディとしての余白を保ちながら、感情のスイッチを一瞬で切り替えてくる。藤原さんが演じるヒロシは「笑える父親」と「頼れる父親」を同一のテンションで成立させていて、それが作品全体の空気を支えている。
矢島晶子さんのしんのすけは、この映画でも「わかってないけど正しい」という役どころを完璧にこなしている。スパイ組織の陰謀をまったく理解していないのに結果的に正解を引き当てる——その「天然の正しさ」が矢島さんの声だと信じられる。子役的な演技じゃなく、しんのすけという生き物の声として完成していた。
そして塩沢兼人さんのぶりぶりざえもん。作中のポジションとしては脇役以下だが、登場するたびに空気が変わる。ぶりぶりざえもんというキャラクター自体がコメディの異物として機能していて、塩沢さんの独特の抑揚がそれを加速させていた。1998年という時代の声優陣の密度を、この映画一本で感じることができる。
特に刺さったシーン
終盤のアクション展開——カスカベ防衛隊が完全に「戦力」として機能し始める流れが好きで、最初に見たときは笑いながら見ていたのに、2回目でカット割りの丁寧さに気づいてから見方が変わった。子どもたちがひとりひとり違う動きをしていて、キャラクターとして区別されている。これを劇場の音響で体験すると、アクション映画として成立していると感じる迫力がある。
あと、SMLのメンバーとカスカベ防衛隊が初めて接触するシーン。大人のスパイと5歳の集団がフラットな関係として機能し始める瞬間の違和感のなさが、この映画の演出力の根拠だと思う。そこでのしんのすけの反応が、矢島晶子さんの声で届くと「こういう生き物だよな」と毎回納得させられる。
読んで見たくなったら——『映画 クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 007やジャッキー・チェン映画に愛着がある人(パロディの精度が高いので元ネタを知っていると倍楽しい)
- クレしん映画を「子ども向け」として切り捨ててきた人(このあたりで認識が変わる可能性が高い)
- 90年代アニメ映画の密度感——今とは違うセルアニメの質感が好きな人
- チームアクションものが好きで、メンバーそれぞれが活躍する話を求めている人
合わない人
- クレしんのギャグテンポが生理的に合わない人(本作はその部分を薄めていないので)
- スパイ映画パロディのノリが刺さらない人(設定を楽しむ映画なので前提が重要)
- 作画クオリティで判断するタイプ(1998年基準なので現代のTVアニメより粗い部分はある)
次に見るなら
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲——同じクレしん劇場版の中でも「大人が泣く映画」として語られる一本。ブタのヒヅメで「本気の映画としての完成度」に気づいたなら、こちらでそれがどこまで届くか確認してほしい。テーマが直球すぎて油断すると最後にやられる。
映画 クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望——ブタのヒヅメと同時期の劇場版で、時代劇パロディという別方向の本気度を持っている。シリーズの「パロディを本気でやる」という姿勢がどの時代から始まったかを知りたければこちらも。
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標——ルパン三世の劇場シリーズ。「大人のキャラクターが本気でB級ジャンル映画をやる」という文脈でつながる。アクションの演出思想に共通点がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『映画 クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』は、ABEMA・U-NEXT・Netflix・Huluで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでに契約中のサービスからすぐに視聴を始められます。無料トライアルを利用すればお得に楽しめますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。