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緋色の欠片 突撃! 隣のイケメンズ
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
「緋色の欠片」シリーズの総合画集に付属するOVAで、ゲームシリーズ六年間の歴史を扱う。五人の主要キャラクターたちの私生活を描く作品である。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「緋色の欠片」シリーズ六周年を記念した総合画集に付属するOVA作品。玉依姫の子孫である少女・田丸たまよりと、彼女を守る五人の護り人たちが繰り広げる日常コメディを描く。ゲームシリーズを彩ってきた個性豊かなキャラクターたちの素顔と、ちょっぴり騒がしい私生活が明かされる、ファン必見の特別編。
みどころ・魅力
① シリーズ六年間の集大成として描かれるキャラクターの素顔
ゲーム本編では見られなかった護り人たちのオフショットが惜しみなく描かれる。本編とは異なる和やかな空気感の中で、各キャラクターの個性が余すところなく発揮されており、シリーズを長年追いかけてきたファンほど楽しめる内容となっている。
② 画集付属ならではのゲームシリーズへの愛が詰まったコメディ演出
「緋色の欠片」の世界観はそのままに、コメディタッチで描かれる掛け合いが見どころ。護り人五人それぞれの個性がぶつかり合う場面は笑いとともにキャラクターへの愛着を深める構成で、重厚なメインストーリーとは一線を画した軽快な作風が楽しめる。
③ 乙女ゲームファンへ向けたサービス精神あふれるファンディスク的内容
総合画集という豪華な形式に付属するだけあって、原作ファンへのサービス精神が随所に感じられる。ゲームシリーズを知るファンには懐かしく、未プレイでも楽しめる日常コメディとして、気軽に視聴できる一作となっている。
キャスト・声優一覧
















感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
緋色の欠片という名前は知っていた。乙女ゲーム原作のファンタジーアニメで、かつてそれなりに話題になっていたはずだという程度の認識で、本編は未見のまま今に至る。配信がないのだから当然といえば当然だ。そのOVAをいまさら見ることになったのは、総合画集の付属品というポジションが気になったから——正直に言うとそういう経緯だった。
「突撃! 隣のイケメンズ」というタイトルからして、シリアスな本編とは一線を画すコメディ路線なのはわかる。蓋を開けてみれば、ゲームシリーズ六年間の歴史を振り返りながら、キャラクターたちの日常をゆるく描くという内容で、これは間違いなく「ファンのためのご褒美」として作られた一本だ。本編未見の自分が飛び込んだのは、言ってみれば同窓会に赤の他人が紛れ込んだようなものだった。それでも杉田智和と浪川大輔が並んでいるキャストを見た瞬間、コメディとしての期待値は上がった。
六年間一緒にいてくれたファンへの、もみくちゃな感謝状
このOVAが総合画集に封入されているという事実は、作品の性質をほぼすべて説明している。画集を買う人間というのは、ゲームを一本遊んで終わった層ではない。複数作品を追い、キャラクターの絵を手元に置いておきたいと思うほど入れ込んだコアなファンだ。そういう人間に向けて作られたOVAが、新規向けの説明やシリアスな展開を持ち込むはずがない。
五人の主要キャラクターたちの私生活を描くというコンセプトは、要するに「この人たちが戦ったり葛藤したりしていない時間」を見せることだ。乙女ゲームのキャラクターは基本的に主人公(プレイヤー)に向かって動く存在として設計されているから、彼らが「自分たちだけの時間」に何をしているかというのは、ある種の禁断領域でもある。本編では見えなかった素の部分、素のリアクション、素の関係性——そこに六年分の愛着が乗ると、確かに特別なものになりうる。
コメディという形式を選んだのも意味がある。シリアスなOVAは「本編の続き」や「補完」として機能しがちだが、笑いを中心に据えることで「お疲れさま」という空気になる。長い付き合いへの区切りであり、お礼であり、「好きでいてくれてありがとう」という作り手からのメッセージとして読める。そういうOVAは、文脈を全部わかっている人間にしか本当の意味では届かない。本編未見の自分が少し部外者の感触を覚えたのは、そういう理由だった。これは欠点ではなく、設計通りの結果だ。
特に刺さったシーン
杉田智和と浪川大輔が並んでいるキャストを見た瞬間、コメディの絵が浮かんだ。杉田の演じる鬼崎拓磨は、どこか一歩引いたリアクター気質のキャラクターとして動いていて、コメディシーンではその「さらっと流す」演技が効いている。大げさにツッコまず、乾いた温度感でやり過ごす芝居は杉田の十八番で、笑わせようとして笑わせていない部分に実は一番笑わされる。序盤の日常シーンで、周囲がわちゃわちゃしているときの一言が妙に刺さった。
浪川大輔の狐邑祐一については、ドタバタの中での声の使い方が際立っていた。「夜あそび」でのMC然とした落ち着きとは全然違う、もっと軽くて少し困ったような演技のさじ加減が面白い。声優と役が本当に合っているとき、コメディ演技の中でそれが一番はっきり出る。キャラクターのビジュアルと声の温度感が合わさると、「この声優でよかった」と思う瞬間がある。
三森すずこの多家良清乃は、コメディの中でも芯が通っているキャラクターとして動いていて、周りがわちゃわちゃしているときの「普通の反応をする人」ポジションが心地よかった。その普通さが、笑いの基準点として機能していた。平川大輔の大蛇卓はそういう場面でのひと押しが絶妙で、四人のバランスがちょうどいい。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 緋色の欠片ゲームシリーズを複数プレイしていて、キャラクターに六年分の愛着がある人
- 乙女ゲーム原作アニメのコメディOVAというフォーマットを楽しめる人
- 杉田智和・浪川大輔・三森すずこ・平川大輔の演技を目当てに見られる人
- 本編のシリアスな空気より、日常でわちゃわちゃしているキャラクターが見たい派
- 画集と一緒に手元に置いておきたいというコレクター気質の人
合わない人
- 本編(アニメ・ゲーム)未見で、キャラクターへの予備知識がまったくない人
- OVAにも物語的な起承転結や感情的な山場を求める人
- 現状すべての配信プラットフォームで未配信のため、気軽に視聴できる環境がない人
- コメディより、六年間の集大成としてシリアスな締めくくりを期待した人
次に見るなら
乙女ゲーム原作のファンタジーOVAとして雰囲気が近いのは薄桜鬼 黎明録。本編あり外伝ありの複数展開をしているシリーズで、コアなファンほど「外伝でしか見えない素顔」に刺さる構造になっている。キャラクターへの愛着が深まった状態で見ると、本編単体より受け取れるものが増える系統の作品だ。
キャスト陣のコメディ演技を楽しむ方向で掘るならうたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズも一本。アイドル育成という設定でシリアスとコメディを行き来するシリーズで、人気声優たちが割と振り切った演技をしている。乙女ゲーム文脈のコメディに免疫があれば、問題なくはまれる。
緋色の欠片のファンタジー要素に惹かれたなら、本家緋色の欠片(TVアニメ版)を見るのが素直な順序だが、こちらも現状配信がなく、媒体を選ぶ必要がある。DVDを探すか、配信開始を待つか——OVAより本編の方が先に整備されてほしいという気持ちは正直ある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作は現在、主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。総合画集の付属OVAという性質上、入手には画集のご購入が必要です。中古市場や専門店での取り扱いを探してみるのがおすすめです。