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映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Shin-Ei Animation |
作品概要・あらすじ
あらすじ
野原家は、かつて果たせなかったひろしとみさえの新婚旅行リベンジとして、グアムへの家族旅行を決行する。しかし現地で突然、ひろしが失踪。しんのすけとみさえ、ひまわりはグアムの地でひろしの行方を追うことに。旅先での珍道中と予想外の展開が巻き起こる中、家族の絆があらためて問われるハートフル冒険コメディ。みどころ・魅力
① 「ひろしがいないと困る」を全力で描くギャグと感動
普段は空気のように扱われがちなひろしが失踪したことで、彼の存在の大きさが浮き彫りになる。しんのすけならではの天然ボケと家族の混乱が笑いを生みながら、じわりと父親への愛情を感じさせる演出が絶妙のバランスで絡み合う。② 南国グアムを舞台にした開放感あふれる冒険
劇場版ならではのスケール感で、青い海と太陽が輝くグアムの風景をたっぷり堪能できる。非日常の海外ロケーションが舞台となることで、野原家の珍騒動がより大きな冒険へと発展し、ファミリー向け映画としての高揚感を演出している。③ クレしん映画の王道「父と家族」テーマの集大成
シリーズを通じて描かれてきた「ひろしの男としての夢と家族への愛」が今作のテーマの核。笑いの中に父親の哀愁とロマンが込められており、子どもだけでなく一緒に観る親世代にも刺さる、クレしん劇場版ならではの感動が詰まっている。キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 橋本昌和 |
|---|---|
| OP | ゆず「Muscat」 |
| ED | アイミョン「春の日」 |
関連作品
アニメ
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
クレしん映画は毎年やる、というのはわかっていても、どうしても優先度が上がらないまま気づいたら劇場期間が終わっていた、という経験を何度繰り返してきたか。今回は「失われたひろし」というサブタイトルがどうにも引っかかって、気が向いたタイミングで見ることにした。「ひろしが消える話」という先入観だけ持って入ったら、想像より早い段階で話の輪郭が見えてきて、気づいたら終盤まで前のめりになって見ていた。クレしんを「子ども向け」として一段下に見ていた感覚を、毎年この映画にきれいに裏切られる。2回目で気づいたのは、序盤に散りばめられた「ひろしが家族にとって何をしているか」という描写の丁寧さで、最初に見たときは笑いとして流していたシーンが、後半の重さを引き受ける布石になっていたことだった。
「いるのが当たり前」だった人間が消えるとき、家族は何を思い出すか
この映画が描いているのは、突き詰めれば「存在の不在によってしか気づけないもの」についてだと思う。野原ひろしというキャラクターは、クレしんのシリーズ全体を通じて「イケてないサラリーマン父」として機能してきた。くさい足、スケベな発言、稼ぎが少ない、でも家族思い——という定型に落ち着いているように見えて、「失われたひろし」というタイトルが示すように、この映画はその定型を一度壊しにかかる。
ひろしが「消える」という展開は、単なるアドベンチャーのギミックではなく、みさえやしんのすけ、ひまわりにとって「ひろしとはどういう存在だったか」を問い直す装置として機能している。毎日同じ時間に帰ってくる、休日に昼寝している、それだけで家族の日常の輪郭が決まっていた。その存在が欠けたとき、家族が感じるのは悲しみよりもまず「奇妙な欠落感」で、そこからじわじわと「あの人がいなければ何も成立しなかった」という気づきが追いかけてくる。
森川智之のひろしは、普段はコメディの文脈の中にいるから気づきにくいが、感情の「重さ」を乗せる演技の幅が広い。存在感が薄まっていく過程の芝居と、終盤で家族との関係が再接続される場面の温度差は、劇場の音響で聞くとより輪郭がはっきりする。セリフの多い場面でなく、無言のカット——森川がほとんど何も発していないシーンでも、そこに誰かがいたという気配を残す芝居をする人だと改めて感じた。
「新婚旅行ハリケーン」という副題が示すように、過去のひろしとみさえの物語が絡んでくる構造も効いている。現在の「失われたひろし」と、かつての「ひろしとみさえが夫婦になる前後」を往復することで、家族という単位がどうやって形成され、どれほど多くの選択と偶然の上に成立しているかが浮かび上がる。「そういう映画だったのか」と気づいた瞬間、単なるコメディ冒険映画という見方が静かに崩れる。
特に刺さったシーン
終盤、しんのすけがひろしを探す流れの中で、「お父さんがいないと困る」ではなく「お父さんがいないと変な感じがする」という温度感で行動し続ける場面が好きだった。子どもはまだ「家族の重さ」を言語化できない。でも確実にその不在を感じていて、そのもどかしさが小林由美子のしんのすけの声で出てくるときの質感が、普段のしんのすけとは微妙に違う。コメディのしんのすけがそのまま感情の場面に突入するときの、笑えるのか笑えないのかわからない絶妙な間——これがクレしん映画の技術だと思う。こおろぎさとみのひまわりも、まだ言葉を持たないキャラクターでありながら、空気の変化を察知して反応するカットに何度かはっとさせられた。セリフがないぶん、演技の重心がどこにあるかが直接伝わってくる。
読んで見たくなったら——『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- クレしん映画を数本見ていて、シリーズの「お約束」と「外し方」を体感している人
- 父親という存在を、感傷なしにフラットに考え直したい気分のとき
- 森川智之・悠木碧の演技を追っているリスナー
- コメディの皮をかぶった家族ドラマが好きな人
- 劇場のスクリーンと音響でアニメを見ることの豊かさを知っている人
合わない人
- クレしんにまったく思い入れがなく、初見でのめり込むにはキャラクターの前提知識が足りないと感じる人
- 「子ども向けアニメ映画」という先入観を最後まで手放せない人
- 伏線が丁寧に回収される構成よりも、ノリと勢いで突っ走るタイプの映画を求めている人
次に見るなら
「父親の不在と家族の再構築」というテーマの引力を同じように感じるなら、映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲は避けて通れない。ひろしの「父親としての記憶」が物語の中心を担う構成で、「失われたひろし」と地続きのテーマを別の角度から掘り下げている。クレしん映画の中でも感情の密度が高い一本。
「いつもそこにいる人間の存在感」という視点で広げるなら、おおかみこどもの雨と雪も相性がいい。父という存在が序盤で欠け、その後に残された家族がどう形を変えていくかを描く。クレしんとは作風が全然違うが、「不在がそこにいたことを証明する」という構造は重なる。
悠木碧の演技をもっと追いたいなら、魔法少女まどか☆マギカは外せない。あの声域の広さと、感情の急落をどう処理するかの技術が全話を通じてよく見える。「失われたひろし」での姫役とはキャラクターの質感が全然異なるので、比較として見ると面白い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ | |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン〜失われたひろし〜』は、ABEMA・U-NEXT・Netflix・Huluの主要配信サービスで視聴できます。月額サービスに加入していれば追加料金なしで楽しめるため、家族そろってすぐに視聴を始められます。休日のファミリー映画鑑賞にぴったりの一本です。








