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荒ぶる季節の乙女どもよ。
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Lay-duce |
高校の文学部の女生徒たちが「死ぬ前にやりたいことは?」という質問でアイスブレイクを行う。そこで一人の女生徒が「セックス」と口走ってしまう。その言葉がきっかけで、異なる背景と性格を持つ彼女たちが、それぞれ不器用で、おかしく、辛く、感情的な道を歩んでいくことになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
高校の文学部に所属する5人の女生徒たち。ある日の部活中、「死ぬ前にやりたいことは?」という問いに対し、一人が「セックス」と口にしてしまう。その一言が引き金となり、これまで文学の世界に逃げ込んでいた彼女たちは、それぞれ現実の恋愛や性と向き合わざるを得なくなる。初めての感情に戸惑い、ぶつかり合いながら、不器用に青春を駆け抜けていく少女たちの群像劇。みどころ・魅力
① 5人5様の”初めて”が交差するリアルな青春群像
奥手な文学少女、恋愛至上主義の女子、年上男性に惹かれる子……と個性の異なる5人が、それぞれ全く別の形で恋と性に直面する。誰か一人に共感できるつくりになっており、自分の過去を重ねながら見られる構成が秀逸。② 笑いと痛さが同居する脚本の巧みさ
岡田麿里による脚本は、コミカルな場面と胸が痛くなる場面を絶妙に混在させる。笑いながらも突然ぐさっとくる台詞や展開が随所にあり、一話ごとに感情を揺さぶられる。軽い気持ちで見始めると意外と引き込まれる作品。③ “文学”を軸にした知的な演出と台詞回し
文学部という設定を活かし、古今東西の文学作品が随所に登場。少女たちの感情と名作の言葉がリンクする演出は他のラブコメにはない独自の味わいがある。文学に詳しくなくても楽しめるが、知っているとさらに深く刺さる。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 塚田拓郎、安藤真裕 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 岡田麿里 |
| 原案キャラデザ | 絵本奈央 |
| キャラクターデザイン | 石井かおり |
| 音楽 | 日向萌 |
| 美術監督 | 中久木孝将、中尾陽子 |
| 音響監督 | 郷文裕貴 |
| OP | チコ ウィズ ハニーワークス「⼄⼥どもよ。」 |
| ED | 麻倉もも「ユメシンデレラ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
岡田麿里の名前を見た瞬間、一度タブを閉じた。あの人の脚本は好きなんだけど、体力のあるときじゃないと無理なやつが多くて、2019年の夏はそういう気分じゃなかった。それが結局、周りの人間が口を揃えて「よかった」と言うので、放送から半年くらいして重い腰を上げた。
最初の10分で「あ、これは逃げられないやつだ」と思った。文学部の女の子が「死ぬ前にやりたいことは?」の答えとして「セックス」と言ってしまうオープニング。コメディとして笑えるけど、笑ったあとに妙な居心地の悪さが残る。その居心地の悪さがずっと続く作品だった。2周目で気づいたのは、各キャラクターの台詞の解像度の高さ。最初は流して聞いていた言葉が、全部ちゃんと意味を持って置かれていた。
「セックス」という言葉を使って描かれた、自分の輪郭を探す話
タイトルに「乙女」とあって、ジャンルにコメディが入っていて、絵柄もそこまでダークじゃないから、見る前は青春ラブコメだろうと思っていた。でも実際に見てみると、これはラブコメじゃない。恋愛を描いているようで、その実、「自分が何者で、何を欲しがっていて、何を恐れているか」を一人一人の女の子が手探りで確かめていく話だった。
「セックス」という言葉がきっかけになるのは、あの言葉が持つ特殊な引力のせいだと思う。思春期において、性というテーマは「触れてはいけないもの」として空白になっていることが多い。文学部の彼女たちは本の言葉で世界を理解しようとしているのに、その空白だけは言語化できない。だから一人が思わず口にしてしまったあの言葉が、全員の蓋を少しずつ開けていく。
各キャラクターの動き方がそれぞれ全然違うのも面白い。十条園絵(戸松遥)は純粋さの鎧を着たまま傷ついていくし、曾根崎り香(上坂すみれ)は自分の欲望に誰よりも正直に見えて、実は一番怖がっている。本郷ひと葉(黒沢ともよ)は言葉を扱うことで逆に言葉から逃げていて、そのアイロニーが静かに刺さる。
岡田麿里の脚本で気になるのは、登場人物が「間違ったことをして、間違ったまま突き進んで、それでも何かを得る」パターンを好む点で、この作品も例外じゃない。誰もスマートに生きていないし、正しい選択をしたキャラクターが報われるわけでもない。でもそのぐちゃぐちゃ加減が、リアルな思春期の手触りに近い。黒沢ともよの声は、その「言葉で世界を遠ざけようとしている感じ」を絶妙に出していて、2周目で改めてそこに気づいてから印象が変わった。
特に刺さったシーン
終盤、十条園絵が自分の中にあるものを認めざるを得なくなる場面での戸松遥の演技が、個人的にはこの作品で一番忘れられない。声が震えるわけでも、泣き崩れるわけでもなく、感情が言葉の手前で詰まっているような間の取り方をする。あの演技を初めて見たとき、思わず再生を止めた。整理するのに少し時間が必要だった。
上坂すみれが演じる曾根崎り香の、序盤と終盤での声のトーンの変化も見どころで、声優と夜あそびのMCとして軽妙なイメージが強い人なのに、この作品では感情の重さをちゃんと抑制しながら出してくる。花江夏樹演じる杉本悟は、ある意味この作品の中で一番普通の男子高校生で、その「普通さ」が逆にキャラクターの周囲の異常さを際立てる構造になっている。
読んで見たくなったら——『荒ぶる季節の乙女どもよ。』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さると思う人:
- 岡田麿里脚本の過去作(あの花、凪のあすからなど)が好きな人
- 思春期の感情の解像度が高い話が好きな人
- キャラクターが全員「正しくない」作品に耐性がある人
- 声優の演技の細かい部分まで追いたい人
合わないかもしれない人:
- ラブコメとして気楽に見たい人(その期待で入ると面食らう)
- キャラクターに感情移入しながら見るタイプで、かつ精神的に消耗しているとき
- 物語がすっきり解決することを求める人
- 性描写・性的な台詞に敏感な人(直接的な描写はないが、テーマとして真正面から扱う)
次に見るなら
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。——同じく岡田麿里脚本。喪失と罪悪感と幼なじみ、という全然違う題材なのに、「感情の解像度で殴ってくる」感触はかなり近い。荒ぶる季節を見て岡田麿里の脚本にはまったなら、こちらも必然的に通ることになると思う。
凪のあすから——こちらも岡田麿里。海の民と陸の人間という設定が独特だけど、本質的には思春期の恋愛感情と自己認識の話。全26話でボリュームはあるが、荒ぶる季節と同じく「感情をぐちゃぐちゃにしてくる」作品を求めるなら合う。
とらドラ!——脚本は違うが、女の子たちが自分の本音に気づいていくプロセスの丁寧さという点では近い雰囲気がある。荒ぶる季節より感情の起伏はわかりやすく、ラブコメとしての読みやすさもあるので、重さを少し落としたいときに。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで視聴可能です。主要な配信サービスに揃って配信されているため、すでに加入中のサービスからすぐに視聴を始められます。全12話とまとまったボリュームなので、週末一気見にもおすすめです。
