※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

B・B BURNING BLOOD
| 放送年 | 1990年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Magic Bus |
クラブでトランペットを演奏した夜、高城リョウはバイク暴走族に襲われる。路上での格闘が交通事故を引き起こし、リョウは逮捕され服役することになる。獄中で熟練したボクサーに成長したリョウだったが、出獄後も彼のもとには次々とトラブルが訪れるのだった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
クラブでトランペットを演奏していた夜、高城リョウはバイク暴走族に絡まれ、路上での格闘が交通事故を引き起こしてしまう。逮捕・服役という過酷な運命を背負いながらも、リョウは獄中でボクシングの腕を磨き、一流のファイターへと成長していく。しかし出所後も、彼の前には次々と新たなトラブルが立ちはだかる——ボクシングと暴力が交差する、熱くハードな青春ストーリー。みどころ・魅力
① 音楽×格闘という異色の組み合わせが生む独特の世界観
トランペット奏者という一風変わった主人公設定が、1990年代OVAらしいアウトロー的な空気感と絶妙にマッチしています。音楽と暴力、繊細さと荒々しさが共存するキャラクター造形は、当時のアクション作品の中でも一際個性的です。② 獄中での成長を軸にした骨太なスポーツドラマ
ボクシングというスポーツを通じた主人公の精神的・肉体的成長が丁寧に描かれており、単なるアクション作品に留まらない重厚さがあります。社会の底辺から這い上がろうとする男の意地とプライドが、ストレートに伝わってくる作りです。③ バブル期ならではの熱量とハードボイルドな演出
1990年制作という時代背景が色濃く反映された、荒削りでエネルギッシュな映像表現が魅力です。暴走族・喧嘩・格闘が入り混じるストリートの緊張感と、当時のOVAならではのリアリティある描写が、ノスタルジーとともに楽しめます。キャスト・声優一覧






スタッフ
| 監督 | 出﨑統 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 杉野昭夫 |
| 音楽 | 中島優貴 |
| 音響監督 | 浦上靖夫 |
| OP | 結城莉紗「Burning Blood」 |
| ED | 結城莉紗「Believe In」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
速水奨と井上和彦が同じOVAに入っている、という一行だけで手が伸びた。1990年、TVシリーズとの続きものでも外伝でもない完全オリジナル単体作品。タイトルが「BURNING BLOOD」なので、最初から相当な体温を期待して見始めた。
冒頭で面食らった。主人公・高城リョウ、夜のクラブでトランペットを吹いている。「このタイトルで?」という驚きがある。ただ2回目に見ると、その意図がわかってくる。燃えている血は、音に変換しようとしても暴力に引き戻される——それがこの作品の核だと思う。
ちなみに今現在、どこにも配信されていない。dアニメ・ABEMA・U-NEXT・Amazonプライム・Netflix、全滅。「BURNING BLOOD」というタイトルの熱量と、現在の入手不可状況のギャップが、正直笑えない。
燃えている血は、本人の意志では止められない
高城リョウという人物の構造が、このOVAを「ただの90年代アクション」より一段奥行きのあるものにしている。
彼はトランペット奏者だ。暴力とはかけ離れた場所に自分の出口を持っている人間が、夜の路上でバイク族と揉め、格闘になり、交通事故を引き起こし、逮捕される。本人が「やらかした」というより、体がそういう方向に動いてしまう。
刑務所という閉じた空間の中で彼はボクサーになる。これは単純な更生物語ではない。制約があるからこそ、暴力的な素質が競技という形に整えられた、という読み方ができる。外に出ると制約がなくなり、またトラブルが来る。リョウは変わっていない。環境が変わっただけだ。
「BURNING BLOOD」というタイトルは、主人公の努力や意志ではなく、体質の話だと思う。燃えている血を持って生まれた人間は、平和な場所に居続けることができない。才能でもあり、呪いでもある。だとすると、リョウが冒頭でトランペットを吹いていた理由——燃えている自分を音に変換しようとしていた、という解釈で見直すと、あのシーンの重さが全然変わってくる。
1990年代のOVAは「説明しない主人公」を普通に出せた時代だった。視聴者に余白を渡すことを恐れなかった。速水奨がリョウを演じているのはキャスティングとして正確で、硬さと熱の両方を同時に声に持っている人が「燃えているけど冷静なふりをしている」という矛盾した質感を出していた。あの声でなければ、リョウはただの荒くれ者で終わっていたかもしれない。
特に刺さったシーン
出所後、またトラブルが来る——その「また来た」の描き方が好きだ。驚いていない。怒ってもいない。ただ受け取って動く、という反応が、リョウの体質をいちばん端的に表している。
速水奨の声の低温部分がいちばん機能するのはそういう無音に近いシーンで、セリフが少ないほど密度が上がる。井上和彦が絡む場面は、また別の種類の圧力がかかる。同じ時代に積み上げてきた声優同士の掛け合いは情報量が違って、2回目以降に聞くとはじめて聞こえてくるやりとりがある。
日高のり子がこの1990年OVAに入っていること自体、当時の制作密度を示している。3人ともすでに大量の出演歴を持つ声優で、その重さが薄い尺の作品を支えている。こういう配役の贅沢さは、今のOVAではなかなか出ない。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1990年代OVAの密度と空気感を求めている人。現代的な丁寧さより当時の体温を優先できる人
- 速水奨・井上和彦・日高のり子の出演作を系統的に追っているコアな声優ファン
- 格闘・ボクシングが絡む作品で、競技描写より人間の体質や衝動を描く方向が好きな人
- 「説明しない主人公」と余白のある脚本を、面倒でなく面白いと思える視聴者
合わない人
- 配信で気軽に見たい人——現時点でどのサービスでも視聴不可。入手ルート自体が最初の壁になる
- 現代的な作画クオリティやテンポを前提にしている人
- 明確な成長弧や感情の整理を求めている人。本作はそういう着地をしない
- 格闘シーンに迫力と作画密度を期待している人
次に見るなら
あしたのジョー——ボクシングと「燃えている体質の人間」という点で最も近い系譜にある。リョウが獄中でボクサーになるくだりはこの流れの中にある。TVシリーズ・劇場版どちらから入っても機能するが、BURNING BLOODを気に入ったなら矢吹丈のキャラクター設計に似た体温を感じるはずだ。
湘南爆走族(OVA版)——バイク・夜の路上・不良という要素と、同時代のOVA空気感を持つ作品。こちらも現在は配信が限定的なので物理メディアで探すことになる。同じ「入手に手間がかかるOVA」として一緒に掘り起こす価値がある。
YAWARA!——1989年スタートで制作時期がほぼ重なる。格闘ではなく柔道だが、競技と素質と日常生活の衝突を描く構造が近い。こちらは現在でも比較的見やすい環境が整っている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では『B・B BURNING BLOOD』を配信している公式サービスは確認されていません。視聴を希望する場合は、DVDや旧作ビデオなどのパッケージメディアを探してみることをおすすめします。1990年代のレアなOVA作品として、コレクター市場での入手が主な手段となります。