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バーテンダー
| 放送年 | 2006年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Palm Studio |
天才バーテンダーの笹倉隆は、誰もが味わったことのない素晴らしいカクテルを作る。彼の「神の一杯」を求めて、様々な立場の客がバーを訪れる。思いやりのある聞き手として、また神のようなカクテルで、隆は客たちの問題を解決するのを手伝う。
作品概要・あらすじ
あらすじ
かつて一流ホテルのバーで腕を磨き、いまは銀座の隠れ家的なバー「エデン」に立つ天才バーテンダー・佐々倉溜。彼の作る一杯は「神のグラス」と称され、その味を求めて様々な事情を抱えた客が店の扉を叩きます。仕事に悩む者、人間関係に疲れた者、過去と向き合えずにいる者——溜は決して説教をせず、相手の話に静かに耳を傾け、その人にぴったりの一杯を差し出します。カクテルとカウンター越しの会話を通して、客たちは自分自身の答えにたどり着いていく。一話完結で綴られる、大人のための人間ドラマです。
みどころ・魅力
① 一杯のカクテルが心を解きほぐす一話完結ドラマ
毎話、悩みを抱えた客がバー「エデン」を訪れ、溜のカクテルと言葉によって前を向いていきます。派手な事件は起きませんが、人の心の機微を丁寧に描く脚本が秀逸。仕事帰りに静かに観たくなる、落ち着いた大人の物語です。
② カクテルとバーテンダーの世界を学べる知的な面白さ
マティーニやギムレットなど実在のカクテルが、その由来や作法とともに登場します。シェイカーを振る所作やグラスの選び方など、バーテンディングの奥深さが丁寧に紹介され、観終わる頃には本物のバーに足を運びたくなる、教養としても楽しめる作品です。
③ 押しつけない優しさが沁みる主人公・佐々倉溜
溜は客を導くのではなく、あくまで寄り添う聞き手。正解を押しつけず、相手が自分で答えに気づくのを待つ姿勢が物語全体を温かく包みます。疲れた心にそっと寄り添ってくれる、その距離感こそが本作最大の魅力です。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 渡辺正樹 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 今川泰宏 |
| 原作 | 城アラキ |
| 原案キャラデザ | 長友健篩 |
| キャラクターデザイン | 木下裕孝 |
| 音楽 | 大嶽香子 |
| 美術監督 | 池田繁美 |
| 音響監督 | 本山哲 |
| OP | ナチュラル ハイ「Bartender」 |
| ED | ナチュラル ハイ「はじまりの人」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は、男が黙ってカクテルを作るだけで一話もたせる気か、と半分疑いながら再生した。2006年の作品で、線の感じにも年代を感じる。それでも一人目の客がカウンターを離れる頃には、こちらの呼吸がゆっくりになっていた。派手な事件は起きない。誰かが疲れた顔でドアを押し、バーテンダーの佐々倉が一杯を出し、それを飲んで帰る。ただそれだけ。なのに二回目に見たとき、自分が一話目をほとんど筋で覚えていないことに気づいた。覚えていたのは、グラスを拭く音と、客の肩の落ち方だった。この作品はたぶん、物語ではなく空気のほうを飲ませにくる。そういう種類の、夜のアニメだ。
うまいカクテルの話に見えて、本当は「黙って聞いてもらう」ことの話だ
佐々倉が出す「神のグラス」という言い方に、最初は少し身構えた。たかが酒で人の悩みが解けるわけがない、と。でも見ているうちに、この作品が本当に描いているのはカクテルそのものじゃないと分かってくる。客が抱えてくるのは、昇進の迷いだったり、報われない気持ちだったり、いまさら誰にも言えない後悔だったりする。佐々倉がやっているのは、それを正そうとも、励まそうともしないことだ。ただカウンターの内側に立って、相手の話を最後まで聞く。そして、その人の今夜にちょうど合う一杯を、黙って差し出す。
大人になると、自分の話を最後まで聞いてもらえる場所が驚くほど減る。職場では結論を急かされ、家では役割を求められる。バーのカウンターというのは、金を払って初めて「ただ聞いてもらう」が成立する、奇妙に正直な場所なんだと思う。この作品は、その正直さを一話ずつ丁寧に並べていく。カクテルはあくまで形であって、中身は「あなたの夜を、否定せずに受け取りますよ」という態度のほうにある。
だから一杯ごとに差し込まれる蘊蓄や技法の描写も、知識のひけらかしには見えない。あれは佐々倉が客に向ける集中の表れだ。グラスの温度、氷の角、注ぐ速さ——そこまで気を配る人間が、その前に座った人間の話を雑に聞くわけがない。技術の丁寧さが、そのまま人への丁寧さに重なっている。仕事自慢のアニメではなく、「丁寧に向き合うとはどういうことか」をカクテルの形で見せている。そこに気づいてから、私はこの作品を夜にしか見なくなった。
特に刺さったシーン
序盤に、言葉にならない疲れを抱えた客が、注文すら決められずにカウンターに座る回がある。佐々倉は無理に聞き出さない。わずかな会話から相手の今夜を読み取って、頼まれてもいない一杯を静かに置く。あの「何も訊かないことが優しさになる」間の取り方に、思わず画面の前で息を止めた。佐々倉を演じる水島大宙の声が、また絶妙に低く乾いていて、説教くさくならない。励ましの言葉を一切足さないからこそ、グラス一杯が効く。
もう一つ忘れられないのが、嶋岡社長まわりの回だ。羽多野渉が演じる社長の、貫禄の裏にある寂しさのにじませ方がうまい。山口紗代を演じる大原さやかの落ち着いた声と並ぶと、大人同士の、言わないことで成り立っている距離感が、カウンター越しに立ち上がってくる。派手な見せ場ではないのに、二回目に見たときはここで少し泣きそうになった。
読んで見たくなったら——『バーテンダー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 一話完結で、毎回ちがう誰かの夜にそっと立ち会いたい人
- 深夜にひとりで、静かな酒を片手に流すアニメを探している人
- 派手な展開より、声の演技や間の取り方でじわっと来たい人
- 大人になってから「ただ聞いてもらう」場所の貴重さが分かってきた人
合わない人
- 毎話、話が大きく動いて続きが気になる作りを求める人
- 蘊蓄パートを退屈に感じてしまう人
- テンポの速い物語に慣れていて、静けさが間延びに見える人
次に見るなら
夜と、誰かの事情と、一品で人を受け止める空気が好きなら深夜食堂。真夜中の食堂に集まる客の小さな人生を一話ずつ描く作りは、バーをめしに置き換えただけと言っていいくらい近い。佐々倉の聞く姿勢にやられたなら、こっちのマスターの寡黙さも刺さるはずだ。
一話完結で、専門技能を持つ静かな主人公が人の困りごとに向き合う形が好みなら蟲師。解決ではなく受け止めることで物語が閉じる感触と、夜の色をした画面の落ち着きが、この作品と地続きに感じられる。
大人の、抑えた色気のある雰囲気そのものを味わいたいならリストランテ・パラディーゾ。老眼鏡の紳士たちが働くローマの食堂を舞台にした、言葉少なで品のある群像劇で、カクテルを料理に替えた姉妹編のような居心地がある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『バーテンダー』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つの配信サービスで視聴することができます。いずれも見放題で楽しめるため、ご自身が利用している、あるいは加入しやすいサービスを選んで視聴するのがおすすめです。落ち着いた大人のドラマをじっくり味わいたい方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
よくある質問
まとめ
『バーテンダー』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つの配信サービスで視聴することができます。いずれも見放題で楽しめるため、ご自身が利用している、あるいは加入しやすいサービスを選んで視聴するのがおすすめです。落ち着いた大人のドラマをじっくり味わいたい方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
