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ディア ホライゾン(被)
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Fanworks |
スクウェア・エニックスによるマルチメディアプロジェクト「Dia Horizon」。このプロジェクトの第一弾はTVアニメとなる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
スクウェア・エニックスが手がけるマルチメディアプロジェクト「Dia Horizon」の第一弾として制作されたTVアニメ。広大な世界観を背景に、ファンタジーならではのスケールある物語が展開される。原作はゲームや小説など複数の媒体への展開を前提とした大型プロジェクトであり、本アニメはその起点として世界観やキャラクターを映像で丁寧に紹介する作品となっている。みどころ・魅力
① スクウェア・エニックスが仕掛けるメディアミックスの旗手
「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」を生み出したスクウェア・エニックスが総力を挙げて立ち上げた新規IPだけに、世界観の作り込みとキャラクター設定の密度は高水準。アニメを皮切りに広がっていくプロジェクトの”第0話”として見逃せない作品です。② ショートアニメならではのテンポ感
TV_SHORTフォーマットを活かし、テンポよく世界観をテンポよく提示する構成が特徴。長編アニメにありがちな序盤のたるみがなく、短時間で「Dia Horizon」の空気感を体感できます。ファンタジー作品への入口として間口の広い作りになっています。③ 2017年という”IP黎明期”のドキュメント
現在も続くプロジェクトの原点を見られる貴重な作品。後から振り返ったときに「あのキャラクターはここから始まったのか」と気づく発見があり、メディアミックス全体をより深く楽しむための補助線として機能します。キャスト・声優一覧












スタッフ
| ED | 霜月遥「最果ての予感」 |
|---|
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルの末尾に「(被)」という文字がついていて、最初は文字化けか誤記だと思った。調べてみると、どうやら立派な作品名の一部らしい。ただ、何を意味するのかは最後まで腑に落ちなかった。スクウェア・エニックスによるマルチメディアプロジェクトの第一弾、TVショートアニメ。2017年の作品で、今現在、配信はどこにもない。公式の情報も当時の痕跡しか残っておらず、見る手段を探すだけでそれなりに時間がかかった。
実際に見始めると、短い尺ながら世界観の輪郭が意識的に引かれていて、「これは単品のアニメとして完結しようとしているんじゃなくて、世界への入口として作られているやつだ」という感覚がすぐにした。2回目に見直したとき、その印象は少し強くなった。最初は流していたカット割りや台詞の選び方に、設計の匂いがある。
「プロジェクトの入口」として作られながら、それでも物語として成立しようとした矛盾の話
マルチメディア展開の「第一弾」として作られたアニメは、構造的な矛盾を抱えている。世界観を紹介しながら、単体でも面白くなければならない。宣伝になってはいけないが、続きがなければ意味がない。ゲームでも漫画でもなく、なぜ「アニメから」仕掛けたのか——スクウェア・エニックスがこの順序を選んだことには理由があるはずで、「ディア ホライゾン(被)」はその問いへの答えとして見ると、構造が少し見えてくる。
ファンタジーという器を使いながら、描こうとしているのは「世界に最初に触れる体験」そのものだ。名前も役割も、まだすべてが輪郭の段階にある。それがショートアニメという短い尺に収まったとき、逆に「未完成」であることが、正直さとして機能している。作り込みすぎると宣伝になる。でも薄すぎると世界が立ち上がらない。その綱渡りの中で、この作品は声の力に頼っていた。
稲田徹によるナレーションが、世界観の外壁を静かに作っていた。「語り部」ではなく「案内人」として機能していて、視聴者をこの世界の入口まで連れてくる役割に徹している。説明的になりがちなプロジェクト紹介アニメの中で、物語としての空気を保つのに、あの声の重みと距離感は明確に一役買っていた。
藤原啓治演じるウルフが、この作品のバランスを保っている。ショートアニメの中で、キャラクターが「ちゃんとそこにいる」と感じさせるのは難しい。でもあの声は、台詞の少なさに関わらず存在感がある。ウルフが画面に出てくる場面で、世界の重さが少し変わる。それは声優の技術というより、積み重ねた「声の地力」の話だと思う。
特に刺さったシーン
ウルフとリアンが初めて言葉を交わす場面。山下誠一郎のリアンには、まだどこかぎこちなさがあって、世界に対して遠慮している。そこに藤原啓治の声が重なったとき、台詞のやり取りとは別のところで何かが起きていた。ベテランの声と新世代の声が並ぶときの、あの空気の濃さ。
芹澤優演じるレテが登場する場面は、ショートアニメの短い尺の中で一番空気が変わる瞬間だった。「声優と夜あそび」のMCとしての印象とは全然違う張り詰めたトーン。2回目で見返したとき、初見では流してしまっていたレテの声の立ち方に改めて気づいて、少し背筋が伸びた。
山村響のイングリットは、台詞が少ない分だけ声の置き方で存在感を作っていた。背景に溶け込んでいると思っていた場面で、実はずっとそこにいたことに2回目で気づく。初見で見落としていたものが、2周目で少し悔しくなるタイプの演技だった。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- スクウェア・エニックスのIPに思い入れがあって、「世界観から入る」タイプのメディアミックスを好む人
- ショートアニメの中に設計の意図を読み取ることに喜びを感じる人
- 藤原啓治の声を聞くたびに、何か余分なものを感じてしまう人
- 配信がなくても、調べて、探して、見る手段を見つける過程を苦にしない人
合わない人
- ショートアニメに完結した物語を求める人(続きは別メディアにある前提で作られている)
- 「(被)って何?」という疑問が最後まで解消されないことに、じわじわ引っかかる人
- そもそも配信されていない作品をわざわざ探す気にならない人(これは合う・合わないより手段の問題だが、実質的なハードルになる)
- マルチメディア展開の「第一弾」という宙ぶらりん感が、エンタメとして許せない人
次に見るなら
ファンタジー世界観をショートアニメで提示しつつ、単体としても成立しようとした構造が近いという意味で、テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロスが思い浮かぶ。スクウェア・エニックスではなくバンダイナムコのIPだが、ゲームを下敷きにしながらアニメとして独立させようとした熱量の見方として比べると面白い。
「配信もないのに調べて見る価値があるか」という問いへの答えとして、フリクリのオリジナルシリーズを挙げておく。方向性は全然違うが、「限られた尺に詰め込まれた世界の密度」という感触は近い。短いから薄い、ではなく、短いから濃いという逆説を体感したい人向け。
声のアンサンブルとしてショートアニメを楽しみたいならハクメイとミコチも選択肢に入る。世界観の空気を作ることに特化した作品で、説明しすぎずに世界を立ち上げる丁寧さがある。藤原啓治や稲田徹のような声の地力に反応する人なら、キャストの聞き方が変わるはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では「ディア ホライゾン」を配信している公式サービスは確認されていません。視聴を検討される場合は、各配信プラットフォームの最新情報やスクウェア・エニックス公式サイトをご確認ください。プロジェクトの公式チャンネルで期間限定公開される可能性もありますので、こまめにチェックすることをおすすめします。
