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ダーティペア 謀略の005便
| 放送年 | 1990年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Sunrise |
チーフ・グーレイの最悪の悪夢が現実になった。ラヴリー・エンジェルズが仕事に戻ってきたが、今回3WAの中央コンピュータは彼女たちに同時に2つのケースを割り当てた:300人が死亡した宇宙ライナー爆発事件を調査することだが、誰も保険金請求を申し立てていない。そして行方不明の科学者と彼の家族を探すこと。2つのケースは繋がっているのだろうか?中央コンだけが知っている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
銀河の平和を守る3WAに所属するトラブルメーカーコンビ、ケイとユリ——通称ラヴリー・エンジェルズが再び任務に就く。今回は異例の同時2件依頼だ。300人もの命が失われた宇宙ライナー爆発事件の調査と、突如消えた科学者とその家族の捜索。爆発事件では誰一人保険金を請求しないという奇妙な謎が残り、調査は複雑な様相を呈する。まるで無関係に見えた2つの事件は、やがてひとつの陰謀へと収束していく——その全貌を知るのは、中央コンピュータだけだ。みどころ・魅力
① 2つの謎が絡み合うサスペンスフルなプロット
一見無関係な宇宙ライナー爆発と科学者失踪が、調査を進めるうちに一本の糸で繋がっていく構成が巧妙。「誰も保険金を請求しない」という奇妙な事実が物語の核となり、最後まで飽きさせないスリリングな展開を生み出している。② ケイとユリのコンビが生むコメディとアクションの融合
チーフ・グーレイの頭痛のタネであるラヴリー・エンジェルズのドタバタ感は健在。シリアスな陰謀劇の中にも随所に挟まれる軽快なコメディ描写と、息の合った二人のやり取りが、作品全体に独特のテンポと明るさをもたらしている。③ 1990年代SF OVAならではの濃密な世界観
宇宙ライナー・3WAといったSFガジェットが個性豊かな未来世界を構築。当時のアニメらしい躍動感あるアクション演出とSFセンスが融合しており、レトロSFアニメが持つ独特の雰囲気と熱量を存分に楽しめる一作だ。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| 監督 | 滝沢敏文 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 土器手司 |
| 音楽 | 岡田徹 |
| 音響監督 | 千葉耕市 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「謀略の005便」というタイトルの響きが、ずっと気になっていた。謀略、という字面がダーティペアに似合わなさすぎて逆に気になる。もっと無邪気なタイトルがいつものあのシリーズなのに、なぜ急に謀略なんだという。で、腰を上げて見たら、冒頭からチーフ・グーレイの顔が死んでいて、「ああ、いつものやつだ」とすぐわかった。謀略と銘打っていても、ラヴリー・エンジェルズが絡んだ瞬間に混沌が起動する。その安定感は2回目に見てからより強く感じた。初見では話の筋を追うのに必死だったが、2回目で「このシリーズが何を売り物にしているか」をあらためて確認する見方ができた。90年のOVAにしては情報量が多く、保険金詐欺と失踪事件という二本立ての構造も、当時のOVAとしてはわりと凝っている。
損害を出し続けても解決してしまう——有能と無能の区別が意味をなさない世界
ダーティペアというシリーズを一言で言うなら、「結果は出るが被害も出る」という話だ。そしてこの「謀略の005便」は、その構造を二重の謎解きに乗せることで、より鮮明に浮かび上がらせている。
宇宙ライナー爆発で300人死亡、しかし保険金請求が一件もない。この異常な状況は、「誰かが何かを隠している」という以上に、「死んだはずの人間が実は消えた」という可能性を示唆している。失踪した科学者の話と合わさると、輪郭が見えてくる。この二つのケースを同時に与えられたケイとユーリが、破壊と混乱を撒き散らしながら真実に近づいていく構図は、シリーズを通じて変わらない。
面白いのは、彼女たちの捜査手法がどれだけ乱雑でも、情報の核心にだけは確実に触れていく点だ。これは単なるギャグではなく、一種の哲学的な問いでもある——「正しい手順で間違った結論に達する」のと「でたらめな手順で正しい結論に達する」のは、どちらが有能なのか、と。チーフ・グーレイは毎回後者を見せられて頭を抱えるが、3WAとしての成果指標で言えばラヴリー・エンジェルズは優秀なのだ。ただし賠償額が凄まじいという話であって。
このOVAはTVシリーズの補完というよりは、シリーズの文法を一本の完結した話に凝縮した作品として見るのが正確だと思う。TVシリーズを見ていなくてもある程度成立するが、キャラクターへの愛着がある状態で見ると、グーレイの絶望顔の重みが違う。
特に刺さったシーン
終盤、二つのケースが繋がる瞬間の畳み込み方が好きだ。「やっぱりそういうことか」という納得感と、「こんな規模になるのか」という驚きが同時に来る。謀略という言葉に見合った規模感が、あの瞬間にようやく出てくる。
堀内賢雄の声が、序盤の怪しい人物の台詞に乗った瞬間——ああ、この人が絡んでいると確信した。139本のキャリアが出る渋みで、「こいつは何か知っている」という空気を台詞一本で作ってしまう。小杉十郎太もそうで、103本のベテランが二人いると、テレビシリーズ出身のOVAでも芯がぶれない。主演二人の軽快さと、脇を固めるベテランの重さのバランスが、90年製作としての質を担保している。
もう一つ、ケイとユーリが言い合いをしながらも次の動作に移っている場面の切れ味。掛け合いが速い。2回目に見て気づいたのは、あの会話の中にちゃんと情報が入っているということで、初見では笑いながら聞き流していた台詞が、実は伏線だった。
読んで見たくなったら——『ダーティペア 謀略の005便』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ「ダーティペア」またはフラッシュを見たことがあり、キャラクターへの基礎的な愛着がある人
- 80年代後半〜90年代初頭のSFアニメの質感——レイアウト、色彩、スペースオペラの軽さ——を懐かしめる人
- 謎解きとドタバタが同居したバディ物が好きな人
- ベテラン声優の演技を聞き分けることに楽しみを覚える人
合わない人
- 現代的な作画品質や演出テンポを基準に見る人(落差は大きい)
- キャラクターの背景や感情的な深掘りを求める人(そういう作品ではない)
- 「謀略」の字面から重厚なスパイサスペンスを期待して見る人
- シリーズ未視聴のまま見て、キャラクターの関係性から把握しようとする人(不可能ではないが、損をする)
次に見るなら
同じ時代のバディSFアクションとして、バブルガムクライシスは外せない。1987年から続くOVAシリーズで、こちらはよりハードボイルド寄りだが、女性キャラクターが主軸でアクションとSFを引っ張る構造は共通している。作画の質と音楽の豪華さはダーティペアとはまた別の方向で、80年代OVA文化の到達点の一つとして見られる。
謎解きと混乱の同居が好きならめぞん一刻(劇場版)というよりは、むしろエースをねらえ!よりも、キャッツ♥アイが近い。怪盗三姉妹による連続犯罪と、追いかける刑事との関係が、あの独特の軽みと緊張感を両立させている。真剣にやりながらどこか楽しそうというトーンが似ている。
OVAというフォーマットへの興味が出たなら、オーガス02も一本。1993年のOVA2作品で完結する短さの中に、SFと人間関係をぎゅっと詰めた作り方は、限られた尺でやりきるOVAの美点を体感させてくれる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ダーティペア 謀略の005便』は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。1990年制作のSFコメディOVAを、各サービスの会員であればすぐに視聴できます。レトロアニメファンはもちろん、テンポのよいアクションとコメディを楽しみたい方にもおすすめの作品です。
