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1993

エイトマン AFTER
★ 3.0 / 5.0アクションドラマSF
| 放送年 | 1993年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
最近、田仁博士が創造した謎のサイボーグ・スーパーヒロー「8マン」が姿を消して以来、街は麻薬に狂った殺人ギャングによる「テロ」攻撃に揺れている。元警察官で今は探偵社を経営する葉隈は、田仁博士の研究所からサイボーグ技術を盗んだと疑われている科学者を追跡するよう雇われる。盗まれた装置は超能力兵器として再び現れ始める。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
謎のサイボーグスーパーヒーロー「8マン」が突如として姿を消してから、街では麻薬に狂った殺人ギャングによる凶悪なテロ攻撃が相次いでいた。元警察官で今は探偵社を営む葉隈は、田仁博士の研究所からサイボーグ技術を盗み出したとされる科学者を追うよう依頼される。やがて盗まれた装置が超能力兵器として次々と姿を現し始め、街は前代未聞の危機へと突き進んでいく。8マン不在の闇の中で、葉隈の捜査は思わぬ真相へと迫っていく。みどころ・魅力
① ダークな都市描写が際立つ90年代ハードボイルドOVA
麻薬組織が牛耳る退廃した都市と、緻密なメカデザインが融合した世界観は、90年代OVAならではの濃密な雰囲気を放っている。昭和の国民的ヒーロー「8マン」を原作としながら、全体をハードボイルドな色調で塗り直した意欲的なリブート作品だ。② 探偵サスペンスとSFアクションが絡み合う重層的ストーリー
盗まれたサイボーグ技術・超能力兵器・麻薬組織という三つの謎を、元刑事の探偵・葉隈が一本の糸として手繰り寄せていく構成が巧み。単純なアクション作品にとどまらず、謎解きとドラマの厚みを兼ね備えた見ごたえある脚本が魅力となっている。③ サイボーグ技術を巡る攻防が生む圧倒的なアクションシーン
盗用されたサイボーグ技術が超能力兵器として悪用される展開は、当時のOVAクオリティを存分に活かしたダイナミックなアクションへと結実している。オリジナルファンはもちろん、ハードSFアクションを好む視聴者にも十分響く迫力がある。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 古川順康 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 大貫健一 |
| 音響監督 | 松浦典良 |
| ED | 桑野信義「エイトマンのテーマ(Version 1993」 |
| ED | 桑野信義「微笑みの向こう側」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
エイトマンという名前は知っていた。知っていたが、見たことはなかった。石ノ森章太郎原作の60年代ヒーローで、8マンといえばタバコで補給するアレだというくらいの知識しかない。そこへ「AFTER」という続編OVAがNetflixにあると知って、「これは見るしかないな」というより「見ない理由がないな」という消極的な動機で再生ボタンを押した。 最初の印象は、思いのほか暗い。90年代前半のSFアニメらしく、色調も演出も抑えめで、ヒーロー不在の街に犯罪が蔓延するという設定からして明るくない。TVシリーズを見ていない人間が「AFTER」から入るとこういうことになるわけだが、それでも世界観の輪郭はつかめた。原典を知らずとも見られる作りにはなっている。むしろ「8マンがいなくなった後の世界」というコンセプト自体が、導入として機能している。 2回目を見たとき、葉隈というキャラクターが最初の台詞から相当な情報量を背負っていることに気づいた。元警察官で今は探偵、というポジションが90年代ハードボイルドの定番だとしても、それを成立させている声の芝居がきちんとある。飛田展男の声が持つ「疲労を知っている人間の温度」が、このキャラクターの方向性を最初の場面で決定していた。ヒーローが消えた空白に、人間は何を差し込むか
エイトマン AFTERは、ヒーロー物の続編でありながら、ヒーローが不在であるところから始まる。8マンという圧倒的な存在が消え、その空白を麻薬漬けのギャングと超能力兵器が埋めていくという構造は、単純なアクション活劇ではなく、「守護者なき世界に人間はどう立つか」という問いを内側に持っている。 葉隈を中心に置いたのは意図的だと思う。元警察官という肩書きは「かつてシステムの側にいた人間が、システムの外から問題に向き合う」という古典的なポジションだが、90年代のOVAでこれを選ぶのには文脈がある。バブル崩壊後の日本的な閉塞感と、組織に頼れない個人の孤独が、探偵という職業に自然に乗ってくる。正義を信じている人間ではなく、正義のコストを知っている人間の話として読める。 盗まれたサイボーグ技術が超能力兵器として再利用されるという展開も、「人間の作ったものが人間に向かう」という構造で、8マン自体の存在とシンメトリーをなしている。ヒーローとしての技術と兵器としての技術は本質的に同じものであり、使う側の倫理がすべてを決める——そういう問いが、アクション描写の裏側に静かに流れている。単なる「ヴィランが技術を悪用した」話に収めていないのが、この作品のまじめさだ。 小杉十郎太が演じる羽座間逸郎の存在感も、この主題を支えている。対立構造にある人物の声が重厚で、かつ単純な悪役に収まっていないことが、作品全体のトーンを一段引き上げている。勧善懲悪に落ち着かない感触は、90年代OVA特有の誠実さであり、コアなファンがOVAという媒体に求めていたものでもある。特に刺さったシーン
序盤、葉隈が依頼を受けてターゲットを追い始める場面の空気感が好きだ。飛田展男の声が、ヒーロー的な熱量ではなく、疲労と諦観を知っている人間の温度で喋っていて、それが探偵という職業の「正義感と生活の間」にいる感じをちゃんと出している。2回見ると気づくが、最初の台詞から既にキャラクターの方向性が決まっていて、無駄な自己紹介をしていない。こういう積み上げ方をしている脚本は信用できる。 終盤、超能力兵器が絡んでくる展開での緊張感も悪くない。CGと手描きが混在する技術的な過渡期の質感が、逆に「90年代のSFがSFらしかった時代」の誠実さとして機能している。今の目で見ると粗さはある。ただその粗さは、限られた予算の中で本気でSFをやろうとした痕跡でもある。 小杉十郎太の芝居が際立つ場面では、声だけで存在感を作れる人間と、そうでない人間の差を思い知る。台詞の内容より、声の重力で場面が決まる瞬間というのがあって、そこに当たるたびに「ああ、この人はそういう俳優だ」と改めて確認する。読んで見たくなったら——『エイトマン AFTER』はNetflixで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVA文化への愛があり、当時の作画・演出の質感をそれとして楽しめる人
- エイトマン原典を知っていて、「その後の世界」という補完的な文脈を味わいたい人
- ハードボイルド寄りのSFが好きで、明快なヒーロー活劇より人間ドラマを求める人
- 飛田展男・小杉十郎太の声が好きな声優ファン
合わない人
- 原典未見だと文脈が薄い——「AFTER」の重みは原典ありきで機能する部分が大きい
- テンポの速いアクションや現代的な演出を期待すると、90年代OVAのペース感に慣れが必要
- 明快な勧善懲悪と爽快な後味を求める人には、全体のトーンが重すぎるかもしれない
次に見るなら
バブルガムクライシスは同時代のOVA・SFとして構造が近い。サイボーグ・都市犯罪・個人の倫理という三点セットを、こちらはより洗練されたアクションで見せてくれる。エイトマン AFTERのトーンが合うなら、85年から続くこのシリーズは素直にはまる。 冥王計画ゼオライマーは同じく80〜90年代OVAのハードな路線で、超兵器と人間の倫理を問う構造が近い。閉塞感はこちらのほうが強く後味も重いが、「ヒーロー物の暗部」という意味では同じ文脈にある。原典ありきのOVAという形式も含めて、並べて見る価値がある。 機動警察パトレイバー the Movie(押井守版)は、「組織とシステムの失敗を個人がどう引き受けるか」というテーマの洗練版として見ると、エイトマン AFTERと対話できる。規模は段違いだが、問いかけの向きは同じだ。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「エイトマン AFTER」はNetflixで配信されており、いつでもストリーミングで視聴することができます。90年代ハードボイルドOVAの雰囲気をご自宅で手軽に楽しめるのは嬉しいポイントです。往年のサイボーグヒーロー「8マン」の世界を新たな角度から描いた本作を、ぜひNetflixでお確かめください。