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機動戦艦ナデシコ
| 放送年 | 1996年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 26話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Xebec |
アキトは戦いを望まない。メカアニメ「ゲキガンガー3」で育ったにもかかわらず、メカ操縦より料理を好む。しかし火星の家が破壊され、謎の力で地球へ瞬間移動させられる。答えを求めて、偶然出会った少女ユリカを追う。彼女は民間軍隊の艦長だった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
西暦2196年、人類は火星をはじめとする太陽系へ進出していたが、突如現れた謎の敵「木星蜥蜴」の攻撃により火星は壊滅する。火星育ちの青年・テンカワアキトは、巨大ロボットアニメ「ゲキガンガー3」をこよなく愛しながらも戦いを嫌い、料理人を目指す心優しい少年だった。だが家を失い、謎の力で地球へと飛ばされた彼は、答えを求めるうち民間企業ネルガル重工が建造した戦艦「ナデシコ」へ乗り込むことになる。艦長は幼なじみのミスマル・ユリカ。個性的すぎるクルーと共に、アキトの意図せぬ戦いが幕を開ける。みどころ・魅力
① シリアスとギャグが同居する唯一無二の作風
重厚な戦争・SF設定を土台にしながら、恋愛模様やクルーの暴走するコメディが容赦なく差し込まれる緩急が魅力。笑っていたのに次の瞬間胸を締めつけられる、感情の振り幅の大きさが本作の中毒性を生んでいます。② 劇中劇「ゲキガンガー3」というメタ構造
熱血ロボアニメ「ゲキガンガー3」が作中作として登場し、アキトたちオタクが熱く語り合う。ロボットアニメへの愛とパロディが詰まったこの入れ子構造は、物語後半で思わぬ重みを帯び、ファンの語り草となっています。③ 一癖も二癖もあるクルーと群像劇
天才肌だが残念なユリカ、クールなルリをはじめ、ナデシコの乗組員は誰もが濃いキャラクター。「あなた疲れてるのよ」「バカばっか」など名台詞も多く、群像劇としての賑やかさと切なさが両立しています。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 佐藤竜雄 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 麻宮騎亜 |
| キャラクターデザイン | 後藤圭二 |
| 音楽 | 服部隆之 |
| 美術監督 | 小山俊久 |
| 音響監督 | 田中英行 |
| OP | 松澤由美「You Get to Burning」 |
| ED | 川島得愛「私らしく」 |
| ED | 松村香澄「いつか…信じて」 |
関連作品
アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「そのうち見る」のリストにはいつも入っていた。名前だけは知っている名作枠、というやつで、ロボットものなんだろうな、くらいの解像度で何年も放置していた。重い腰を上げたのは、九十年代のアニメをまとめて見返していた流れで、たまたま一話目を再生したから。それだけ。
で、最初の印象は「思ってたのと違う」。主人公が戦いたがらないどころか、コックになりたいと言って厨房に立つ。戦艦の艦長は恋に浮かれた女の子で、艦内はやたら賑やかでギャグばかり。ロボットものを構えて見ると肩透かしを食らう。ところが二回目に見ると、その賑やかさが後半の落差のために丁寧に積まれた助走だったことに気づく。一周目は笑っていた場面で、二周目は息を呑む。そういう作品だった。
「ロボットアニメで育った人間」が、本物の戦争に放り込まれる話
この作品の芯にあるのは、劇中アニメ「ゲキガンガー3」だ。熱血ロボットもので、主人公アキトはこれを見て育った。叫べば勝てる、友情があれば負けない、正義は最後に報われる——子どものころに浴びたあの世界観が、彼の中に骨組みとして残っている。そして物語は、その骨組みを一つずつ折りにくる。
機動戦艦ナデシコは単なるロボットアニメのパロディではなく、「フィクションとしての戦争」と「現実としての戦争」のあいだに横たわる断絶を、登場人物の体で測っていく話だと思う。熱血を地で行こうとした人間があっさり退場し、敵だと思っていた相手が実は同じ人類で、しかも彼らこそ「ゲキガンガー」を聖典のように崇めて戦っている。つまり敵も味方も、同じフィクションを信じて引き金を引いている。ここがえげつない。アニメに憧れて戦う人々の滑稽さと哀しさを、嗤うのではなく、まっすぐ突きつけてくる。
面白いのは、それでもこの作品が「ゲキガンガー」を全否定しないところだ。あれを信じる気持ちそのものは美しい、と認めたうえで、現実はそうはいかないと突き放す。憧れと現実のあいだで、それでも何を選ぶのか。コックになりたかった少年が操縦桿を握り続ける理由を、最後まで甘く処理しない。九十年代半ば、エヴァと同じ空気の中で生まれた作品らしい、痛みを伴った正直さがある。賑やかなラブコメの顔をして、こんなに苦いものを抱えているとは思わなかった。
特に刺さったシーン
序盤、熱血漢のダイゴウジ・ガイが退場する流れ。あれは初見で本当に固まった。関智一の声が、これ以上ないほど真っ直ぐな熱血を乗せていて、こいつが二番手のエースとして物語を引っ張るんだろうと完全に信じ込まされる。叫び方一つ、テンションの上げ方一つが「ゲキガンガー」の住人そのもので、見ているこっちまで乗せられる。だからこそ、その直後の出来事が効く。劇的でも様式的でもなく、戦場ではこういうことが起きる、という冷たさで処理される。
関智一があそこまで熱量を振り切って演じてくれたから、落差が成立する。あの熱血が嘘くさかったら、ただの記号で終わっていた。本気で熱かったから、現実の理不尽さが何倍も重くのしかかる。桑島法子の御統ユリカが、ふだんの浮かれた声色から艦長の声へ切り替わる瞬間も好きで、この人は天然なんじゃなくて、ちゃんと背負っているんだと分かる。賑やかな艦内の音が一つずつ消えていく演出と合わせて、二周目はここで毎回手が止まる。
読んで見たくなったら——『機動戦艦ナデシコ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ロボットアニメや熱血ものを浴びて育って、その世界観に愛と少しの後ろめたさを同時に感じている人
- ラブコメの顔をした作品が、後半でこっそり牙を剥く構造が好きな人
- 九十年代半ばの、エヴァ前後の「ジャンルを内側から壊す」空気が刺さる人
- 声優の演技の温度差で物語を読む楽しみを知っている人
合わない人
- 序盤のギャグとラブコメのテンポが合わないと、後半の落差まで辿り着けない
- メタ的な「アニメについてのアニメ」が回りくどく感じる人
- ロボットものに純粋な熱血とカタルシスだけを求めている人には、苦味が邪魔になるかもしれない
次に見るなら
新世紀エヴァンゲリオンが好きなら、こちらも同じ年代の「ロボットものを内側から問い直す」系譜として地続きに見られる。重さの出し方は違うが、ジャンルへの愛憎の混じり方がよく似ている。
ラブコメと戦争と歌が一つの船に同居する手触りが気に入ったなら、超時空要塞マクロス。賑やかさと戦場の冷たさを両立させる作りの先輩格で、ナデシコの土台が透けて見える。
逆に、この作品で折られた「熱血」を真正面から信じ切る快感が欲しくなったら、天元突破グレンラガン。ゲキガンガー的なものを照れずに全力でやり切る作品で、対になる一本として効く。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「機動戦艦ナデシコ」は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3つの配信サービスで視聴できます。アニメ専門のdアニメストアはもちろん、作品数の多いU-NEXTやDMM TVでも配信されているため、ご自身の利用しているサービスに合わせて選べます。気になった方は、いずれかのサービスでぜひチェックしてみてください。


