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東のエデン
| 放送年 | 2009年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Production I.G |
2010年11月22日、日本に10発のミサイルが落下する。「無責任な月曜日」と呼ばれたこのテロ行為は、目立った犠牲者を出さず、やがて忘れ去られる。3ヶ月後、卒業旅行でアメリカにいた森美咲は、ワシントンDCのホワイトハウス前で、突然謎の存在に遭遇する。
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配信状況まとめ
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
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| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『東のエデン』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。TVシリーズ全11話に加え、劇場版2作品(『劇場版I 賢王』『劇場版II Paradise Lost』)も多くのサービスで視聴可能なため、一気に完結まで楽しめる環境が整っています。まずはTVシリーズから入り、続きは劇場版で——という流れでぜひ堪能してください。
作品概要・あらすじ
あらすじ
2010年11月、日本各地に10発のミサイルが着弾する。死者ゼロという奇妙な結末から「無責任な月曜日」と揶揄されたこの事件は、やがて人々の記憶から薄れていく。3か月後、卒業旅行中の大学生・森美咲はワシントンDCのホワイトハウス前で、全裸で記憶を失った謎の青年と出会う。彼の名は滝沢朗——手には8,200億円のマネーが入った特殊な携帯電話と一丁の銃。「日本を救う」という使命を背負わされた12人の選者(セレソン)の一人として、巨大な陰謀の渦へと引き込まれていく。
みどころ・魅力
① 「日本を救う」ゲームという独特の設定
8,200億円と専属コンシェルジュが与えられ、「日本を救う」ことを課された12人の選者たちが暗躍するという斬新な世界観が最大の魅力。お金で何でも叶えられる万能感と、「救えなければ消される」という緊張感が絶妙に同居し、物語に独自のスリルをもたらしている。
② 神山健治監督×Production I.Gが生んだ洗練された映像美
『攻殻機動隊 S.A.C.』の神山健治が監督を務め、キャラクターデザインにイラストレーターの羽海野チカを起用。現実の街並みをリアルに描いたロケーション描写と、緊張感あるシナリオの緩急が高水準でまとめられており、アニメファン以外にも広く評価されている。
③ 謎解きとラブコメが絶妙に絡み合う構成
記憶喪失の滝沢と純粋な美咲の関係は、ミステリアスな謎解きの合間に温かなラブコメの味わいをもたらす。「この人は善人か悪人か」という問いを視聴者に問い続けながら進むストーリーは、全11話という短さの中で飽きさせない密度を保っている。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 神山健治 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 神山健治 |
| 原案キャラデザ | 羽海野チカ |
| キャラクターデザイン | 森川聡子 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 美術監督 | 竹田悠介 |
| 音響監督 | 若林和弘 |
| OP | Oasis「FALLING DOWN」 |
| OP | Saori Hayami「Michael Ka Belial」 |
| ED | school food punishment「futuristic imagination」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・考察
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
2009年春、深夜アニメの録画リストに入れたのはたぶん「なんかオシャレそう」という理由だったと思う。神山健治監督、Production I.G、しかもOPがOasis。その組み合わせだけで録画ボタンを押せる時代だった。
で、最初に見たとき一番残ったのが携帯電話の使い方だった。主人公・滝沢朗が持つ特殊な携帯で「ジュイス」という謎のオペレーターに電話をかける。その演出が、当時のどのアニメとも違う質感で。「電話で何でも叶えてもらえる」という設定なのに、画面から漂う空気はサスペンス寄りで、ラブコメ成分がちゃんと機能している不思議なバランス。
ただ、正直に言うと最後まで見たかどうか記憶が曖昧だ。劇場版2本まで追いかけたかどうか……おそらく途中で止まって、「機会があったら続き」パターンに入れた作品のひとつ。こういう作品を今になって見直すと、当時と印象がだいぶ変わる。2009年という時代の空気がそのまま封印されていて、それがノスタルジーなのか批評眼なのか判断しながら見ることになる。
「10億円と携帯電話」で日本を変えろ——責任を押しつけ合う社会への、静かな怒り
東のエデンのセントラルギミックは「セレソン」と呼ばれるゲームだ。12人の人間が10億円と特殊な携帯電話を与えられ、「日本を救う」ことを課せられる。使いきれなければ粛清。ルールはそれだけ。
これを最初は「デスゲームもの」として見ていた。でも、2周目で気づいたのは、このゲームの本質がデスゲームじゃないということだ。このゲームには「勝ち条件」が明示されていない。「日本を救う」とはどういう状態なのか、誰も定義していない。定義する役割を持つ人間でさえ、正解を知らないまま10億円を使い続けている。
これは2009年という時代設定と切り離せない。リーマンショック直後、就職氷河期の残滓、閉塞感が可視化されはじめた時期に、「ニート」という言葉をキーワードに置いた作品だ。滝沢朗は記憶を失い、素っ裸でホワイトハウス前に立っているところから始まる。何者かも分からない、何をすべきかも分からない状態で、巨額の金と「日本を救え」という命令だけを渡された男の話。
早見沙織が演じる森美咲が面白いのは、この作品の「普通の人間」側の視点を担いながら、彼女自身も「ニート」とラベルされた世代の一人として描かれているところだ。卒業旅行でアメリカに来て、コインを投げて、謎の男に出会う。彼女が滝沢に惹かれていく動機は「この人が何かをやってくれそうだから」という受動性を含んでいて、それを早見のどこか芯の通った声が絶妙に中和している。依存でも恋愛でもない、もう少し複雑な感情として聞こえる。
木村良平が演じる滝沢は、記憶を失っているにもかかわらず言動に一切の迷いがない。このキャラクターの奇妙な軽さは木村の演技が相当貢献していて、シリアスになりすぎるシーンをすっと日常温度に引き戻す。「重い設定を軽い空気で包む」という神山演出の核心が、キャスティングの段階からすでに計算されていた感じがする。
ただ、この作品の「怒り」は直接的には表出しない。ミサイルが10発落ちて死者がゼロで、社会がそれをあっさり忘れる——「無責任な月曜日」というエピソードタイトルがそのまま作品の批評眼になっている。誰も責任を取らず、誰も変えようとしないなら、誰かが10億円を持って立ち上がるしかない。そのロジックを「ゲーム」という形式で表現することで、作品は直接的な政治批評を回避しながら、ちゃんと刺さるものを残している。
特に刺さったシーン
第1話の冒頭、森美咲がホワイトハウス前でコインを投げているところに素っ裸の滝沢が現れる場面。「裸で銃を持った記憶喪失の男」という状況をシリアスに処理しないで、ちょっと間の抜けたテンションで始める判断が好きだった。木村良平の第一声のトーンがとにかく絶妙で、「これ怖い人じゃないな」が声で分かる。
それと、ジュイスへの電話シーン全般。どんな無茶な要求も「かしこまりました、滝沢様」と受け付けるオペレーターの声がひたすら丁寧で、その落差が笑いでも恐怖でもある独特の間として機能している。このシーンで10億円という金額の「重さ」と「軽さ」が同時に体感できる設計になっていて、ここが毎回一番面白かった。
遊佐浩二が演じる辻仁太郎のシーンもよかった。遊佐の声はどんな役でも「裏に何かある」感が自然に出るので、セレソンの中でもとりわけ不穏な位置に置かれたキャラクターとして成立していた。「この人が味方か敵か分からない」という視聴者の感覚を、演技だけで引っ張り続けられるのは特定の声優にしかできないことだと思う。
読んで見たくなったら——『東のエデン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「社会を変える」という言葉に対して、鼻で笑いながらも少し本気になれる人
- 2000年代後半の日本のあの空気感を知っている、もしくは知りたい人
- ラブコメとサスペンスが混在する温度感が好きな人(NANA、のだめくらいのバランス感)
- Production I.Gの作画を「ちゃんと見る」タイプの視聴者
- 声優の演技密度を楽しめる人——早見・木村・遊佐・江口・森田と、各話で誰かの「この人このキャラだったのか」発見がある
合わない人
- 謎が全部きれいに回収されることを期待している人(劇場版2本込みでも「ふわっと終わる」感は残る)
- 11話+映画2本というボリュームを連続で消化する気力がない時期(途中で止まると戻りにくい構造になっている)
- ラブコメ要素が邪魔に感じるタイプ——SF・サスペンス純度を求めると少し散漫に見える
- 2009年当時の「ネット・スマホ以前」の空気感をリアルタイムで知らないと、いくつかの演出の「新鮮さ」が伝わりにくいかもしれない
次に見るなら
C -THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL-——「金で日本の未来を賭けろ」という設定の近さが異常なくらい似ている。2011年作品で、経済とアイデンティティをバトルで表現するアプローチ。東のエデンの「誰が日本を変えるか」という問いが好きなら、こちらも同じ問いに別角度から刺さってくる。
PSYCHO-PASS——同じく Production I.G × 社会批評。「システムが人間を管理する社会で個人はどう動くか」というテーマは東のエデンの延長線上にある。セレソンゲームのような「外部から与えられた使命」ではなく、主人公が自分でルールに向き合う構造に変わるが、問いの根っこは同じだと思う。
STEINS;GATE——同じ2009〜2011年ライン、同じ「現代日本の日常+SF」フォーマット。東のエデンが「社会」を問うなら、こちらは「個人の選択と因果」を徹底的に問う。どちらも「重い設定を軽い日常温度で包む」演出が核にある。
よくある質問
まとめ
『東のエデン』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluの4サービスで配信中です。TVシリーズ全11話に加え、劇場版2作品(『劇場版I 賢王』『劇場版II Paradise Lost』)も多くのサービスで視聴可能なため、一気に完結まで楽しめる環境が整っています。まずはTVシリーズから入り、続きは劇場版で——という流れでぜひ堪能してください。



