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イケてる2人
| 放送年 | 1999年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ(短編) |
| 話数 | 16話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
16歳の佐児圭介は美しい女性への恋愛妄想が好きで、小泉明莉に好意を寄せている。しかし小泉は男性全般、特に佐児を暴力的なほど嫌っている。ほとんどの男性は彼女の冷たい態度を諦めるが、佐児は拒絶されても気にせず一途に追い求め続ける。
作品概要・あらすじ
あらすじ
16歳の佐児圭介は美しい女性への妄想を膨らませる平凡な男子高校生。同級生の小泉明莉に一目惚れし、猛アタックを続けている。ところが明莉は男性全般——とりわけ佐児を激しく嫌悪しており、近づくたびに暴力的な拒絶が待ち受ける。それでも懲りない佐児の純粋(?)な一途さと、なぜか関わらずにいられない明莉の関係が引き起こすドタバタを描いたラブコメディ。
みどころ・魅力
① 懲りない佐児と容赦ない明莉の凸凹コンビ
拒絶されても全力で立ち向かう佐児と、全力で撃退する明莉の攻防は本作の核。テンポよく繰り返されるやり取りは短編ならではのスピード感があり、1話ごとに笑いのオチがしっかり決まる。「ラブ」より「コメディ」に振り切ったリズムが心地よい。
② 90年代ラブコメの空気感をそのまま味わえる
1999年放送のTV_SHORT作品として、当時の少年誌的なお色気表現と軽快なギャグが混在するノスタルジックな雰囲気が特徴。現代のラブコメとは異なるアプローチで描かれるキャラクター像は、時代の空気を知る人にも初めて触れる人にも新鮮に映る。
③ 短編フォーマットで気軽に一気観できる
TV_SHORT形式のため1話あたりの尺が短く、スキマ時間にサクッと楽しめる構成になっている。複雑なストーリーを追わず、キャラクターの掛け合いだけで成立する潔さは、長編作品の合間に挟む箸休めとして最適。
キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 山口武志 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 大木良一 |
| 音楽 | MOKA☆ |
| 美術監督 | 廣瀬義憲 |
| 音響監督 | たなかかずや |
| OP | 木村 友紀「Fall In YOU」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルも存在も、知らなかった。1999年のTV_SHORTという時点でほぼノーマークで、見始めたのは「昔の短編ラブコメを片端から掘っていた時期」の副産物だ。「イケてる」という言葉がまだ死語になる前の時代、というだけでなんとなくその空気感が想像できる気がして、軽い気持ちでかけた。
最初は正直、ちょっと古いな、と思った。作画もテンポも、00年代以降のラブコメとは明確に違う質感がある。でも2回目に見たとき、その「古さ」が逆に機能していることに気づいた。今ならたぶん「ハラスメント」で一発アウトな描写が、当時の文脈だとコメディとして成立している——その境界線のすれすれを、この作品は結構な確度で歩いている。そういう作品が、当時どれだけあったか。
「好きだから追う」という言葉が隠している、一方通行の問題
この作品を単純なラブコメとして見ると少しズレる。構造はシンプルで、拒絶されても諦めない男・佐児圭介と、男性全般が苦手で特に佐児を嫌う小泉明莉のすれ違いをショートコメディで繰り返す形式だ。でも見ていると、そのシンプルな構造の中に妙に引っかかるものがある。
佐児が「諦めない」ことは、本人にとっては純粋な恋愛の姿勢だ。しかし小泉の側から見ると、それは「自分の意思を無視され続ける経験」になる。この非対称性を、このアニメは笑いに変えながらも消去していない。小泉の怒りと暴力的な反応は「ツンデレ」の文法で語られがちだけど、実はもう少し切実な自衛の感情に見える瞬間がある。
1999年という時代の作品として見ると、それが「意図された深み」なのか「時代の無自覚」なのかは判断が難しい。でもどちらにせよ、今の目で見直すと「追い続ける男のロマンス」と「追われ続ける女の不快感」が同一フレームに映っていることへの違和感が、このショートアニメの奇妙な後味を生んでいる。
後藤邑子が桜井兼人役で出ているが、彼女の声は独特の「湿度」があって、このコメディの空気の中でひとりだけ違うトーンを持ち込んでいる。81本の出演歴を持つ彼女の技量が、短編ゆえの薄い尺の中でも輪郭のある人物を作り上げているのを感じる。笑えるはずのシーンに、微妙な翳りが乗る瞬間がある。それがこの作品を「単なるエロコメ」以上のものにしている数少ない要素だ。
特に刺さったシーン
佐児が懲りもせず小泉に話しかけ、小泉が問答無用で制裁を加えるパターン——このやりとりのテンポが、慣れてくると妙に心地よくなる瞬間がある。繰り返しの中にある微細な「差」を拾い始めると、2回目以降は全然違う見方になる。
一条和矢が黒木智史と日立のぼるの2役を演じているのだが、これが面白い。同じ声優が同一作品で複数の役を担当すると、音の「癖」がどこかで重なる瞬間があって、そこが気になりだすと止まらない。一条和矢は53本の出演歴で、こういうキャラ付けの出し分けに慣れた人だと思うのだが、短編という制約の中でどう差をつけているか、集中して聴いてみないと気づけないほど自然に処理されている。
個人的に印象に残っているのは、佐児がいつも通り拒絶されて、でもまったく傷ついた様子を見せずに次の手を考えているシーン。この「懲りなさ」が笑えるのか痛々しいのか、自分の中でずっと答えが出なかった。それだけ見ていて引っかかりが残る、ということだと思っている。
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この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代後半のラブコメアニメを掘り返すのが好きな人
- 短編・ショートアニメで当時の空気感をそのまま体験したい人
- 「追いかける系」ラブコメの構造を冷静に楽しめる人
- 後藤邑子・一条和矢の初期〜中期出演作を追いかけている人
合わない人
- 現代的な倫理観でキャラクターの行動を評価したい人
- 作画クオリティや演出密度に一定の水準を求める人
- ラブコメにちゃんとした関係の進展や着地点を期待する人
- 同じ構造の繰り返しで成立するショートアニメが得意でない人
次に見るなら
同じ「追いかける側/逃げる側」の非対称ラブコメとして、らんま1/2は外せない。乱馬と右京・小太刀らの追いかけ構造は規模もテンションも桁違いだが、小泉と佐児のやりとりに近い「拒絶の文法」が共有されている。90年代ラブコメが好きなら基準作として一度は通っておきたい。
ショートアニメ×コメディの文脈ならゴールデンボーイ(1995年OVA)も一緒に見ておくといい。全6話の短い作品だが、当時のエロコメ路線の中でも構成の完成度が高く、「知らなかった」で終わらせるには惜しい一本だ。
より現代的な文法で「追いかけるラブコメ」を楽しみたいならラブひな(2000年)が近い。ドジ男×強い女という構図はイケてる2人とも重なる部分があり、時代的にも地続きなので両方見ると「この時代のラブコメが何を笑いにしていたか」がくっきり見えてくる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点で『イケてる2人』を配信している公式サービスは確認されていません。視聴を希望される場合は、中古DVDやBlu-rayなどのパッケージメディアを探してみてください。旧作アニメの配信状況は変動することもあるため、各種サービスで定期的に検索してみることをおすすめします。