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十二大戦
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Graphinica |
12年ごとに開催される十二支トーナメント。十二支の名を持つ12人の戦士たちが、命と魂をかけて戦う。参加者は「鼠」「牛」「虎」「兎」「竜」「蛇」「馬」「羊」「猿」「鶏」「犬」「豚」という12人の奇妙な戦士たち。血腥い戦いの記録が始まる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
12年に一度、十二支の名を持つ12人の戦士が集い、命と魂をかけた最強決定戦「十二大戦」が幕を開ける。鼠・牛・虎・兎・竜・蛇・馬・羊・猿・鶏・犬・豚——それぞれ異なる能力と過去を背負った12人の戦士たちが一つの街を戦場に死闘を繰り広げる。勝者に与えられるのは「どんな願いも叶う」という唯一無二の権利。生き残れるのはたった一人。血と策略が交差する、極限のバトルロワイヤルが始まる。
みどころ・魅力
① 西尾維新が生み出す12人の濃密なキャラクター造形
「物語シリーズ」で知られる西尾維新が原作を担当。十二支それぞれに固有の能力・哲学・過去を与えており、1話ごとに特定の戦士に焦点を当てる構成が独特。単なる強さの比較に終わらず、各キャラクターの思想と信念が戦いに深みを加える。
② 予測不能な展開と伏線回収の快感
バトルロワイヤル形式でありながら、単純な強者勝利では終わらない意外な決着が連続する。西尾維新らしいどんでん返しと言葉遊びが随所に仕掛けられており、各エピソードの締め方に独特のカタルシスがある。先の読めない展開が最後まで視聴を引きつける。
③ 個性派声優陣による圧倒的なキャラクター表現
12人の戦士を豪華声優陣が担当。井上和彦、小野大輔、沢城みゆきら実力派が揃い、各キャラクターの個性を声で際立たせる。アニメーション制作はTOMSOUL×Graphinica、スタイリッシュな映像と合わさって独自の世界観を構築している。
キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 細田直人 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 村井さだゆき |
| 原作 | 西尾維新 |
| 原案キャラデザ | 中村光 |
| キャラクターデザイン | 嘉手苅睦 |
| 音楽 | 椎名豪 |
| OP | パノラマパナマタウン「ラプチャー」 |
| ED | ドゥ・アズ・インフィニティ 「化身の獣」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
西尾維新って書いてあったから見た。それだけだ。『化物語』シリーズで培われた「どうせ会話劇でしょ」という先入観を抱えたまま1話を再生したら、いきなり12人がお互いを殺し合うルールを説明され始めて、あ、これ全然違うやつだ、と気づいた。バトルロワイアル。しかも十二支全員。
最初に見たとき、正直キャラクターの名前が頭に入らなかった。異能肉、砂粒、庭取——漢字二文字の固有名詞が12個、一気に画面に出てくる。2回目で初めて「ああ、この人が砂粒か」とわかった部分がいくつかある。1周目は誰が誰だかわからないまま人が死んでいく奇妙な体験で、それはそれで悪くない見方だった。
12話かけて描かれる、「望みを持った人間が死ぬ」という残酷な様式美
この作品の構造を知ってから見ると、だいぶ見え方が変わる。基本的に各話は「今回死ぬキャラクターの過去と欲望」を描いて、そのキャラクターが死ぬ、という繰り返しだ。
普通のバトルロワイアルなら、強いやつが生き残る。だがこの作品は意図的に、読者(視聴者)が共感しやすいキャラクター、あるいは深く掘り下げられたキャラクターから順に退場させていく印象がある。丁寧に育てた感情移入を、作品自体がぶち壊してくる。西尾維新らしいと言えばそうだが、アニメフォーマットでやると独特の温度感になる。
勝ちたい理由がある人間が死ぬ。欲望があるから死ぬ、とまで言い切れないが、それに近い皮肉な法則性がある。そして最終的に生き残るのは、という結末は——初見で「あ、そういうことか」と思った視聴者も多いはずだ。2回目に見ると伏線が随所にあって、制作側がかなり意図的にその結末に向けて組み立てていたことがわかる。
テーマとして読むなら、「願いを持つことの重さ」だと思っている。12人はそれぞれ戦いに勝ったら叶えたい望みを持っていて、その望みの描写が各話の見どころになっている。でも望みを持つということは、失うものができるということでもある。望みの重さが、そのまま弱点になる。西尾維新的な逆説の構造で、エンタメとして乗りやすいかというと、一周目は正直ついていくだけで精一杯だった。
特に刺さったシーン
鳥海浩輔が演じる断罪兄弟の弟が出てくる回。断罪兄弟というネーミングの時点でだいぶ概念が強いのだが、鳥海さんの声がこの役にはまりすぎていて、セリフの少ない場面でも画面に圧があった。叫ぶシーンより、むしろ低く抑えたセリフのほうが怖い。「声を抑える演技」の密度が高い回で、2回目に音量を上げて見直した。
日笠陽子演じる異能肉は、この作品の中でもキャラクターとしての記号性が強い側で、でも日笠さんはその記号性を受け入れた上で演じている感じがあった。セリフの端々に「このキャラクターを楽しんでいる」という気配があって、それが視聴体験をちょっと軽くしてくれる。重くなりすぎる手前で呼吸を入れてくれる役割。
早見沙織の砂粒は終盤の場面が印象的だった。感情の出し方が最小限で、それが逆に刺さる。叫ばない、崩れない、でも何かが終わっている——という演技の選択を、この人は毎回やってくれる。
読んで見たくなったら——『十二大戦』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 西尾維新作品を他にも見ていて、文体的なケレン味に耐性がある人
- バトルロワイアルものを見慣れていて、「誰が死ぬか」より「どう死ぬか」に興味がある人
- 豪華声優陣の競演を純粋に楽しめる人(キャストは間違いなく豪華だ)
- 12話完結で終わりのあるものを求めている人
合わない人
- キャラクターに愛着を持ってから退場を見届けたい人(構造的に逆になっている)
- 名前と顔が一致しないまま話が進むのがストレスになる人(12人は多い)
- アクションシーンのカタルシスを期待している人(そこは主眼ではない)
- 西尾維新の語り口が合わない人(本作はかなり地の文的な語りが多い)
次に見るなら
魔法少女まどか☆マギカ——バトルロワイアルではないが、「丁寧に育てた感情移入を作品がぶち壊してくる」構造の完成形。十二大戦の後味が好きなら、こちらも似た衝撃がある。声優陣の演技密度も近い水準。
Darwin’s Game——デスゲーム・サバイバル系で、こちらは主人公視点でストーリーが進む。十二大戦の群像劇的な視点と比べると王道寄りだが、「ルールのある殺し合い」という骨格が共通しているので口直しに見やすい。
アカメが斬る!——12人ほどではないが、メインキャラクターが次々と退場していく構成が近い。感情移入させてから失わせるリズムに慣れたい人、あるいはそのリズムが好きだとわかった人向け。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
『十二大戦』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中のため、すぐに全話視聴できる環境が整っている。各サービスの月額プランや無料トライアルを活用すれば、手軽に視聴を始めることが可能だ。西尾維新ファンはもちろん、本格バトルロワイヤルが好きな方にも一度チェックしてほしい作品となっている。
よくある質問
まとめ
『十二大戦』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中のため、すぐに全話視聴できる環境が整っている。各サービスの月額プランや無料トライアルを活用すれば、手軽に視聴を始めることが可能だ。西尾維新ファンはもちろん、本格バトルロワイヤルが好きな方にも一度チェックしてほしい作品となっている。
