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怪物王女
| 放送年 | 2007年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 25話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | MADHOUSE |
火呂日寄美が美しい少女を死から救おうとするが、自らが死んでしまう。しかし、その少女がモンスターの王の娘・姫だったため、彼は半死半生の兵士として彼女の護衛団に復活させられる。姫は兄妹たちから送られてくる怪物の軍勢と戦う必要があり、火呂はそれを助けることになる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
心優しい少年・火呂は、トラックに轢かれそうになった美しい少女をかばい、自らが命を落としてしまいます。だが、その少女は人間ではなく、怪物の王の娘である「姫」でした。姫の血を分け与えられた火呂は、半分死んで半分生きる「血の戦士」として蘇り、彼女の従者となります。王位継承をめぐり、姫のもとには兄妹たちが差し向ける怪物の刺客が次々と襲来。火呂は妹の冷たくも気高い姫を守るため、人間離れした戦いに身を投じていくことになります。みどころ・魅力
① クールで気高いお姫様・姫の存在感
本作の主役・姫は、無表情で毒舌、それでいて従者を決して見捨てない気高さを併せ持つカリスマ的ヒロインです。怪物の軍勢を前にしても動じず、チェーンソー片手に堂々と立ち向かう姿は痛快そのもの。冷たさの奥に垣間見える優しさが、視聴者をぐっと引き込みます。② ホラーとアクションとコメディの絶妙な融合
吸血鬼や人造人間、半獣人など多彩なモンスターが登場し、おどろおどろしいホラー要素とスタイリッシュなバトルが展開します。一方で従者たちの賑やかな掛け合いはコメディとして軽妙で、シリアスとギャグの緩急が心地よく、最後まで飽きさせません。③ 個性豊かな従者たちの群像劇
血の戦士となった火呂のほか、半獣人の少女・リザや人造人間のフランドルなど、姫を支える従者たちが続々と集結します。それぞれが抱える事情や姫への忠誠が描かれ、戦いを重ねるごとに深まる絆は本作の大きな見どころのひとつです。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 迫井政行 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 筆安一幸 |
| キャラクターデザイン | 黒田和也 |
| 音響監督 | 高桑一 |
| OP | あき 美郷「BLOOD QUEEN」 |
| ED | アリ・プロジェクト 「跪いて足をお嘗め/Kneel down and Lick my Feet」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
きっかけは名前だった。「怪物王女」。四文字で世界観が立ち上がるタイトルって、そうない。配信を漁っていて見つけて、まあ名前がいいから、くらいの軽さで再生したのを覚えている。第一印象は「思っていたより静かだ」。怪物バトルものと聞くと騒がしい絵面を想像するけれど、姫の佇まいがとにかく落ち着いていて、画面の温度が低い。最初はそのテンションの低さに戸惑った。ところが二度目に見たとき、その低さこそが芯だと気づく。チェーンソーを構えても眉ひとつ動かさない姫の無表情——あれは演出というより、この作品の体温そのものだった。
忠誠は誓うものじゃない——何度も死なされて、後から沁みてくる
この作品を、ただの「怪物がドンパチやるアクション」だと思って見ると、たぶん途中で置いていかれる。火呂が姫を助けて死に、半死半生の身体で蘇らされる——ここまでは導入の派手さだ。面白いのはその先で、彼は姫の血をもらい続けないと本当に死ぬ。つまり彼の忠誠は、最初から純粋な献身だったわけじゃない。生かされているから付き従う、という半分は取引みたいな関係から始まる。
でも、何度も死んで、何度も蘇って、そのたびに姫の隣へ戻ってくるうちに、取引だったはずのものが少しずつ別の何かに変わっていく。これを「絆」の一言で片づけたくない。誓いを立てた瞬間に忠誠が生まれるんじゃなくて、繰り返し死なされて、繰り返し生かされて、気づいたら身体に沁みていた——その時間の積もり方を描いているのがいい。姫が感情を見せないぶん、火呂の側の変化だけが静かに浮かび上がる。兄妹同士で殺し合う王位継承戦という残酷な構造の中で、信じられる他者をどう手に入れるか。怪物しか味方にできない孤独な少女の話として読み直すと、この物語は急に切実になる。
特に刺さったシーン
やっぱり姫がチェーンソーを構える画だ。序盤、敵の怪物を前にしても呼吸ひとつ乱さず、淡々と得物を起動する。あの起動音と、川澄綾子の抑えた声のコントラストがたまらない。声を張らないのに有無を言わせない。主要キャストの中でもこの抑制の効いた芝居は際立っていて、姫というキャラの説得力を一人で支えている。
もう一人挙げるなら、能登麻美子が演じる吸血鬼・嘉村令裡。あの囁くような低い声は吸血鬼という存在とあまりにも相性がよくて、登場するだけで画面の湿度が上がる。甲斐田裕子が演じる狼男・リザ・ワイルドマンの荒っぽさと並ぶと、姫の静と周りの動のバランスが効いてくる。敵側に回るドラクル公やツェペリといった怪物貴族に大塚芳忠や堀内賢雄が当てられているのも効いていて、声の格だけで相手の格が伝わってくる。終盤の、火呂が身を投げ出して姫を庇う展開では、彼が何度目かの死をまるで日常みたいに引き受けていて、その軽さがむしろ重かった。死が安いこの世界で、死を厭わなくなった男の背中。あそこで初めて、忠誠の重さが画になる。
読んで見たくなったら——『怪物王女』はAmazonプライムビデオで視聴できる(30日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 吸血鬼・狼男・人造人間といった西洋怪物の意匠を、ゴシックな絵面で浴びたい人
- 感情を見せないクールなヒロインに惹かれる人
- 2000年代後半の、少し湿った空気感の作画が好きな人
- 兄妹で王位を奪い合うバトルロイヤル構造にワクワクする人
合わない人
- 速いテンポや、親切な説明を求める人
- 主人公にまっすぐ感情移入したい人(姫はなかなか心を見せない)
- 流血やグロテスクな描写が苦手な人
- じわじわ沁みる作品より、初速で掴んでくる即効性を求める人
次に見るなら
吸血鬼や西洋怪物が流血まみれで暴れる画に惹かれたならヘルシング。怪物王女より振り切った残酷さとケレン味で、夜の側の住人たちを描く一本だ。
ゴシックでクールな少女という一点ならローゼンメイデン。人形たちの気位の高さと静かな佇まいは、姫の無表情に確かに通じるものがある。
「死から蘇って戦う少女」というモチーフがハマったなら屍姫。生者との契約で動く屍の少女が怪異と戦う話で、死を軸にした関係性の描き方が怪物王女と響き合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『怪物王女』は、Amazonプライムビデオ、Netflix、Huluで配信されており、いずれのサービスでも視聴できます。複数の大手配信サービスに対応しているため、ご自身がふだん使っているサービスでそのまま楽しめるのは嬉しいポイントです。ホラーとアクションが好きな方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。