怪物王女:昏睡王女

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2008怪物王女:昏睡王女

怪物王女:昏睡王女

★ 3.3 / 5.0コメディホラー超自然
放送年2008年
フォーマットスペシャル
話数1話
原作漫画

フランドルが屋敷内で行方不明になり、レイリ、リザ、ヒロ、ヒメは力を失ってしまう。カーテンを燃やして幻を暴露した後、彼らはこれが悪夢の中であることに気づく。彼らは強力な敵に直面しながら、悪夢から脱出する道を見つけるために協力する必要がある。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

屋敷の中でフランドルが突然行方不明になり、ヒメたちは次々と力を失い始める。カーテンに火をつけることで幻が暴かれ、一行は自分たちが悪夢の中に閉じ込められていることを悟る。強大な敵が行く手を阻む中、ヒメ、ヒロ、リザ、レイリは互いの力を頼りに悪夢からの脱出口を探していく。2008年放送のOVA作品。

みどころ・魅力

① 「悪夢の中」という閉鎖空間サスペンス

屋敷という密室がさらに悪夢という異空間に重なることで、独特の緊張感と閉塞感が生まれる。敵の正体も環境も信用できない状況の中で物語が展開し、ホラー要素とミステリー的な謎解きが融合した構成が楽しめる。

② ヒメとその仲間たちの結束

力を失った状態で強敵に立ち向かうという設定が、キャラクター同士の信頼と連携を前面に押し出す。普段は飄々としたキャラクターたちが追い詰められることで、普段とは異なる一面や絆の深さが垣間見える点が見どころ。

③ コメディとホラーが共存する独特のテイスト

本作はホラー・超自然要素を軸にしながらも、コメディのエッセンスが随所に盛り込まれている。シリアスな場面と笑いが交互に現れる緩急のあるテンポが、緊張しすぎず最後まで楽しめる雰囲気を作り出している。

キャスト・声優一覧

リリアーヌ
リリアーヌ
メイン
川澄綾子
嘉村令裡
嘉村令裡
メイン
能登麻美子
リザ・ワイルドマン
リザ・ワイルドマン
メイン
甲斐田裕子
日和見日郎
日和見日郎
メイン
大浦冬華
フランドル
フランドル
サブ
河原木志穂
劉劉
劉劉
サブ
亮夫加藤
シャーウッド
シャーウッド
サブ
清水愛
マスター
マスター
サブ
亮夫加藤
日和見紗和々
日和見紗和々
サブ
皆口裕子
フランシスカ
フランシスカ
サブ
理科森永

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スタッフ

監督迫井政行
キャラクターデザイン黒田和也
OPあき 美郷「BLOOD QUEEN」
EDアリ・プロジェクト 「跪いて足をお嘗め/Kneel down and Lick my Feet」

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

本編未視聴でいきなりSPから入るのは無謀だとわかっていた。怪物王女、タイトルは知ってる。吸血鬼とか不死とか、そういうやつだろうという程度の認識でサムネを踏んだ。「昏睡王女」という副題を見ながら「誰が昏睡してるんだ、ヒメ本人か?」と思っていたら、冒頭からフランドルが行方不明になるという展開で、まず「フランドルって誰?」というところから始まった。コアファン向けSPに本編未経験で突入した自業自得ではある。ただ2回目に見たときには逆にこれがよかった。知識ゼロのまま「悪夢の中に閉じ込められた面々」を眺めると、奇妙な連帯感の輪郭だけがくっきり見える。関係性の文脈を知らないからこそ、声だけで伝わってくるものに集中できた。

力を奪われても「姫」であり続けることの、静かな重さ

このSPの核心は、超常的な力を持つキャラクターたちが悪夢の中でその力を失う、という設定にある。ヒメも、レイリも、リザも、シャーウッドも、それぞれが依拠していた「武器」を封じられた状態で動かなければならない。

ホラーコメディのフォーマットでこの設定を使うとき、普通は「それでもなんとかなった」という形で笑いや安堵に着地させる。このSPがやっているのはそのパターンの亜種なのだが、面白いのはヒメの振る舞いがほとんどブレないことだ。力を失ったはずの王女が、それでも「決断する側」にいる。悪夢の幻を見抜いて行動に移す流れは象徴的で、「力がないから見抜けない」ではなく「見抜いた上で動く」という順番になっている。

能登麻美子の演技がここにきいてくる。力を失って焦るわけでも、弱みを露呈するわけでもなく、あの独特の「静けさに乾いた断固さが混じったトーン」でヒメが台詞を発するとき、視聴者は「あ、この人は強さを力に依存させていないんだ」と理解する。声だけでキャラクターの根幹を伝える仕事で、能登麻美子は344本のキャリアを積んできた人間の誠実さを出してくる。

川澄綾子のリリアーヌ、甲斐田裕子のリザは対照的に「各自の個性がそのままパニックになる」方向で機能していて、悪夢の中での混乱がコメディに転化する役を担っている。3人の声の質感の差が、そのままキャラクターの性格差として機能している回だった。音だけで「誰がどういう人か」を仕分けさせてしまうキャスティングの精度は、地味に高い。

テーマを一言で言えば、「役割は能力の上にあるのではなく、意志の上にある」というものだと思う。OVAの短い尺でそれを説教にならずに通し切ったのは、脚本の手腕というより、声優たちがキャラクターを内側から理解していたからではないか、と2回目を見て思った。

特に刺さったシーン

カーテンを燃やして悪夢の幻を暴く場面が一番印象に残っている。悪夢の中で「これは偽物だ」と気づいて、その証明方法として火を使うという判断が、怪物王女らしい乱暴さと合理性の合体だと思った。思わず「あ、そうやって解決するのか」と声に出た。

清水愛のシャーウッドが混乱しているシーンは、ああいう「強がりキャラが本気でパニックになるとき」の演技として面白かった。ちょっと素が出る瞬間のテンポ感が、本編でどういうポジションのキャラなのかを知らなくても「この子はいつもこういう子なんだろうな」と伝わる密度で入っていた。76本のキャリアの中で積み上げてきた、瞬発的な感情表現の精度だと思う。

皆口裕子の日和見紗和々は出番こそ少ないが、「立場が曖昧なキャラ」を声で存在感として残す仕事は地味にうまい。本編未視聴だとキャラの背景を追えないのが惜しかった。これはやはり本編を見てから来る作品だった。それだけははっきり言える。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 怪物王女の本編をひと通り見終えて、キャラへの愛着がついている人
  • ホラー×コメディの絶妙なブレンドが好きな人(どちらかに振り切らない塩梅を楽しめる)
  • 能登麻美子川澄綾子の演技を声だけで追いかけている人
  • 「悪夢に閉じ込められた」系の密室サバイバルが好きな人

合わない人

  • 本編未視聴でいきなりSPから入ろうとしている人(これは正直きつい。自分がそうだったのでよくわかる)
  • 本格ホラーを期待している人(コメディが半分以上を占める)
  • キャラクター同士の関係性の積み重ねがない状態では感情移入できない人

次に見るなら

まず怪物王女(TVシリーズ)を見ることを強く勧める。このSPはTVシリーズへの愛着があって初めて機能する。ゴシックホラー×日常コメディの構造は、このSPと同じ空気を持っている。順番を間違えた人間が言っているので信頼してほしい。

これはゾンビですか?は、不死のキャラクターが日常と非日常を行き来するホラーコメディという軸で近い。ハーレム要素が強いのでジャンルとしては別物だが、「死や異形と笑いを共存させる」感覚は怪物王女と通じる部分がある。

屍鬼は怪物王女のコメディ成分を全部削ってホラー純度を上げたような作品。川澄綾子が重要な役で出ており、怪物王女とは全く異なる演技の仕事を聴き比べるのも面白い。同一声優の異なるジャンルでの仕事を追うのが好きな人向け。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア×¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+
現時点では『怪物王女:昏睡王女』を配信している公式サービスは確認されていません。視聴を検討される場合は、レンタルサービスやパッケージソフトでの入手をご検討ください。配信状況は変わることもありますので、最新情報はお使いの配信サービスで直接ご確認ください。

よくある質問

Q. 怪物王女:昏睡王女はどこで見られますか?
A. 現時点では主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。DVDなどのパッケージや動画レンタルサービスをご利用ください。
Q. 怪物王女の本編を見ていなくても楽しめますか?
A. 本編を視聴済みの方がキャラクターの関係性や設定を把握した上で楽しめます。スペシャル作品のため、先に本編を見ておくことをおすすめします。
Q. 怖いシーンは多いですか?ホラーが苦手でも見られますか?
A. ホラー・超自然要素はありますが、コメディ要素も多く含まれているため、本格的なホラーほど怖い印象はありません。ホラーが少し苦手な方でも比較的楽しめる作風です。
Q. 上映時間・話数はどのくらいですか?
A. 本作は2008年放送のスペシャル作品(SP)です。通常の連続アニメではなく単発の特別編となっており、比較的短い時間でまとまったストーリーが楽しめます。

まとめ

現時点では『怪物王女:昏睡王女』を配信している公式サービスは確認されていません。視聴を検討される場合は、レンタルサービスやパッケージソフトでの入手をご検討ください。配信状況は変わることもありますので、最新情報はお使いの配信サービスで直接ご確認ください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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