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かのこん
| 放送年 | 2008年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Xebec |
田舎で祖父と暮らす少年・耕太が高校進学のため上京する。新しい家と学校での変化に戸惑う彼だが、最大の試練は女の子たちだった。積極的な狐の妖怪・千鶴と、冷淡な狼の妖怪・望に言い寄られ、耕太は妖怪たちの恋愛劇へと巻き込まれていく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
田舎で祖父と暮らしていた少年・小山田耕太は、高校進学を機に都会で新生活を始めます。慣れない環境に戸惑う彼の前に現れたのは、積極的でグラマラスな狐の妖怪・源千鶴でした。強烈なアプローチを仕掛ける千鶴に振り回される耕太でしたが、彼に想いを寄せるのは彼女だけではありません。クールで無口な狼の妖怪・氷室望もまた、密かに耕太へ心を傾けていました。妖怪の少女たちによる恋のさや当てに巻き込まれ、耕太の騒がしくも甘い学園生活が幕を開けます。
みどころ・魅力
① 対照的な二大ヒロインの魅力
本作最大の見どころは、性格が正反対な二人のヒロインです。情熱的でグイグイ迫る狐の千鶴と、無口でクールながら一途な狼の望。アプローチの仕方も恋の表現もまるで違う二人が耕太を巡って火花を散らす様子は、ラブコメ好きにはたまらない構図になっています。
② コメディとお色気のテンポ感
テンポよく繰り出されるギャグと、随所に散りばめられたサービスシーンが本作の持ち味です。千鶴の大胆な行動に耕太が翻弄されるドタバタ展開は勢いがあり、深く考えずに笑って楽しめる軽快さがあります。深夜アニメらしい振り切ったノリが心地よい一作です。
③ 妖怪設定を活かしたファンタジー要素
狐や狼といった妖怪が人間社会に溶け込んで暮らすという設定が、物語に独特の彩りを添えています。妖力を使ったバトルや、人ならざる者ゆえの切なさが顔をのぞかせる場面もあり、お色気コメディ一辺倒ではない幅の広さが楽しめます。
キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 大槻敦史 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 鈴木雅詞 |
| 原案キャラデザ | 狐印 |
| キャラクターデザイン | 高見明男 |
| 音楽 | 伊藤毅 |
| 美術監督 | 小濱俊裕 |
| 音響監督 | 中嶋聡彦 |
| OP | 宮崎羽衣「PHOSPHOR」 |
| ED | 榊原ゆい「恋の炎」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
最初は名前だけ知っていた。2008年の、いわゆる問題作。配信でさらっと追える作品じゃなくて、わざわざディスクを引っ張り出してくる必要があった。TSUTAYA DISCASの宅配レンタルか、Amazonでディスクを買うか。そこまでして見るほどのものか、と半分疑いながら再生ボタンを押したのを覚えている。最初の数分で、ああ噂通りだ、と思った。露骨で、開き直っていて、画面の温度が妙に高い。これは人を選ぶな、と。ただ、2回目に通したときに気づいたのは、その騒がしさの下に、思っていたより静かなものが沈んでいたことだった。一周目は表面のにぎやかさに気を取られて、そこを完全に見落としていた。
望まれすぎて、何ひとつ選べない少年の話
かのこんを単なるお色気コメディとして片付けるのは簡単だし、表層だけ見ればそれで間違ってもいない。だけど何度か見ているうちに引っかかってくるのは、主人公の耕太がこの物語の中でほとんど何も「選んでいない」という構造だ。狐の妖怪・ちずるは積極的すぎるほど積極的で、狼の妖怪・望は望で別の角度から距離を詰めてくる。耕太はその間で、ただ振り回され、赤面し、逃げ惑うだけ。普通のラブコメなら、主人公が誰かを選んでいく過程そのものがドラマになる。なのにこの作品の耕太は、最後まで選ぶ側に立たない。求められる一方で、自分の欲望を言葉にできない少年として最後まで宙吊りにされている。
そしてもう一歩踏み込むと、引っかかるのはちずるのほうだ。狐の妖怪というのは、設定上、人間より圧倒的に長い時間を生きている。彼女があれだけ一人の平凡な高校生にしがみつくのは、よく考えると不自然なくらい必死で、その必死さの裏に「ずっと独りだった者」の気配がある。攻撃的なまでの好意は、たぶん寂しさの裏返しだ。だから僕は、この作品をエロコメの皮をかぶった孤独の話だと思っている。問題作と呼ばれる過剰さの下に、誰かに本気で求められたことのない者と、長く生きすぎて誰とも繋がれなかった者が、不器用に体温を確かめ合っている。そう読むと、あの過剰さもただの悪ふざけには見えなくなってくる。
特に刺さったシーン
一番効いてくるのは、耕太の声に能登麻美子を当てているという事実だ。少年役を女性声優が、しかもあの低く落ち着いた声で演じている。これが地味に作品の印象を決めている。同じセリフでも、男性声優が当てていたら単なる助平な少年に聞こえたはずの場面が、能登さんの声だと「過剰に求められて怯えている子ども」のニュアンスに転ぶ。困惑が情けなさではなく、ちゃんと無防備さとして響く。終盤、騒がしさが一瞬だけ引いて耕太がぽつりと本音をこぼす場面があるんだけど、あの声だからこそ、コメディの裏にあった寂しさが急に立ち上がってくる。
対するちずるの川澄綾子も、捕食者みたいな艶っぽさと、ふとした瞬間の年相応でない哀しさを行き来していて、声だけで「この子は本当はずっと独りだった」と分からせてくる。朝比奈あかね役の斎藤千和が場をかき回す軽さも含めて、声の配置がこの作品の温度を保っている。最初に見たときは画面のほうばかり見ていたけど、2回目は完全に耳で見ていた。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。TSUTAYA DISCASの30日間無料トライアルでレンタル代ゼロで見れる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 遠慮のない積極的なヒロインに振り回される構図が好きな人
- お色気コメディの下に、ちょっとした寂しさや切実さを読み取りたい人
- 2000年代後半の、開き直った勢いのある作画とテンションが懐かしい人
- 声優の演技で作品の印象がどう変わるかを味わいたい人
合わない人
- 露骨なお色気描写そのものが生理的に受け付けない人
- 主人公が自分の意志で動き、物語を引っ張ってほしい人
- 配信で気軽に見たい人(これはディスクを取り寄せる手間がいる)
- 過剰さの下を読むより、素直に筋を追える作品を求めている人
次に見るなら
気の強いヒロインに平凡な少年が振り回される構図が好きなら、ゼロの使い魔。同じ2000年代の空気をまとっていて、ツンデレと受け身の主人公という関係性の温度はかなり近い。
遠慮のないお色気とハーレム的な勢いをまっすぐ楽しみたいなら、同じ2008年のTo LOVEる -とらぶる-。開き直り方の潔さという点では、かのこんと同じ畑の作品だと思う。
そして「妖怪の狐」というモチーフをもう少し静かな物語として味わいたいなら、我が家のお稲荷さま。。こちらは人と長く生きる者との距離を、笑いと情のほうへ寄せて描いていて、ちずるの孤独に惹かれた人ほど沁みるはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『かのこん』は、現時点で確定している配信サービスの情報がありません。視聴を希望される場合は、各動画配信サービスの最新の取り扱い状況をご自身で確認することをおすすめします。配信状況は時期によって変わることもあるため、定期的にチェックしてみてください。