かくりよの宿飯

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2018かくりよの宿飯

かくりよの宿飯

★ 3.6 / 5.0ドラマラブコメ超自然
放送年2018年
フォーマットTVアニメ
話数26話
原作ライトノベル
制作GONZO

女子大学生・葵は亡き祖父から霊が見える能力を受け継いでいた。料理が得意な葵が農業精霊に食事を与えていると、突然「天神屋」という宿の主である神が現れ、彼女を連れ去る。祖父の借金のため、葵は彼の嫁になるよう強要される。葵はこの状況を拒否するが、運命は彼女を予期せぬ道へ導いていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

料理好きの女子大学生・葵は、幼い頃から霊が見える特別な力を持ち、亡き祖父からその能力を受け継いでいた。ある日、見知らぬ妖怪たちに食事を振る舞っていた葵の前に、かくりよ(隠世)に存在する高級旅館「天神屋」の主・大旦那が突然現れる。祖父が残した莫大な借金のかたとして、大旦那は葵を自分の嫁にするよう要求。それを頑なに断った葵は、借金を自ら返済するため、天神屋で働くことを決意する。人間でありながら妖怪の世界に飛び込んだ葵が、料理の腕を武器に逞しく生きていく和風ファンタジー。

みどころ・魅力

① 料理が物語を動かす「食」中心のファンタジー

本作の大きな特徴は、主人公・葵の料理が単なる趣味を超え、妖怪たちとの関係構築や問題解決の鍵になる点。丁寧に描かれる和食・家庭料理の数々は見た目にも美しく、「食」を通じて人(妖怪)の心が動く瞬間に温かみがある。グルメ好きにも刺さる作品。

② 強引な設定をはねのける葵の自立心

「嫁になれ」という理不尽な要求をきっぱり断り、借金返済のために自ら働く道を選ぶ葵のキャラクターが爽快。か弱いヒロインではなく、誰かに頼るより自分の力で切り開こうとする姿勢が、物語全体に芯を通している。逆境でも前向きな主人公が好きな人に刺さる。

③ 和風世界観と多彩な妖怪キャラクター

天神屋に集う個性豊かな妖怪たちとの交流が見どころのひとつ。日本の伝承や神話を下敷きにした世界観は統一感があり、妖怪たちの生態や文化が丁寧に描かれる。謎めいた大旦那との関係性がゆっくりと変化していくロマンスの行方も、全26話を通じた大きな牽引力になっている。

キャスト・声優一覧

津場木葵
津場木葵
メイン
東山奈央
大旦那
大旦那
メイン
小西克幸
銀次
銀次
メイン
土岐隼一
津場木史郎
津場木史郎
サブ
井上和彦
薄荷坊
薄荷坊
サブ
杉山紀彰
梅
サブ
齋藤小浪
千秋
千秋
サブ
江口拓也
三成
三成
サブ
赤羽根健治
静奈
静奈
サブ
上田麗奈
秀吉
秀吉
サブ
柿原徹也
松葉
松葉
サブ
大塚明夫
縫ノ陰
縫ノ陰
サブ
増元拓也

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スタッフ

監督奥田佳子
シリーズ構成金春智子
原案キャラデザLaruha
キャラクターデザイン佐藤陽子
音楽伊賀拓郎
美術監督中村典史
音響監督郷文裕貴
OPナノ 「灯火のまにまに」
OPナノ「ウツシヨノユメ」
ED沼倉 真「彩 -color-」
EDウーダンナ「願い花」
EDアカツキ「時の砂」
ED白夜「My sweet sweet love」
EDギンジ「風」
EDナノ「ウツシヨノユメ」
ED中島愛「知らない気持ち」
ED羽鳥「ヤシホノハナ」
ED秀吉「恋守唄」
EDライジュウ「刹那の煌めき」
EDランマル「永遠の絆」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

「あやかしと料理の話」という説明だけ聞いて、正直かなり後回しにしていた。どうせ雰囲気だけの異世界ご飯系でしょ、と決めつけていたら、ある夜に気づいたら3話まで見ていた。そういう引力がある作品だった。

最初に目を引いたのは東山奈央の声だった。津場木葵というキャラクター、押しつけられた状況に不条理を感じながらもそれを怒鳴り返さず、静かに抗うタイプで、それを東山奈央が演じるとかなり奥行きが出る。ヒロインの芯の強さが声の硬さじゃなくて、息の置き方とかセリフ間の溜めで伝わってくるのが好きで、1話目から妙に安心感があった。

2回目に見て気づくのは、序盤から散りばめられている伏線の密度。料理のシーンが単なる「料理描写」じゃなくて、全部ちゃんとキャラクターの関係性の変化に繋がっている。1周目は「雰囲気いいな」で流してたところが、2周目だと「ここで大旦那の見る目が変わってたのか」と気づく。そういう構造をしている。

誰かに必要とされる場所を、自分の手で作る話

かくりよの宿飯は「あやかしとの恋愛もの」として紹介されることが多いけど、それだけ見るとこの作品の半分くらいしか伝わらない。

核心にあるのは、居場所を「与えられる」か「作る」かという話だと思う。葵は最初から「嫁として連れてこられた」という立場で隠世に放り込まれる。大旦那(小西克幸の声が絶妙で、320本の出演歴がある人がこの「面倒くさい神様」をやると本当に厄介さのレイヤーが増す)には借金の担保として扱われ、天神屋の面々からも最初は異物として見られる。

そこで葵が選ぶのが「食堂を開く」という手段なのが面白い。恋愛で居場所を確保しようとするんじゃなくて、自分の得意なことで価値を証明しようとする。料理が単なるスキルじゃなくて、葵が世界に「ここにいていいですか」と問いかける手段になっている。

あやかしたちが食事を通じて葵に心を開いていく過程は、異世界を舞台にしてはいるけど、構造としては「新参者が職場でどう認められていくか」という話でもある。松葉役の大塚明夫みたいな古参キャラが徐々に葵を認めていく流れは、そういう普遍性がある。大塚明夫の声が持つ「重さ」が、その認容の重みを倍にしている。

もうひとつ、祖父の影響というテーマが通底していて、葵が料理を通じて持ち込んでいるものが、実は祖父が隠世に残したものでもある、という構図が後半になるほど効いてくる。「なぜ亡くなった祖父がこんなに隠世に慕われていたのか」という謎が、葵自身のアイデンティティとも繋がっていく。単なる借金の肩代わりから始まった話が、どこに着地しようとしているのかが見えてくるのは中盤以降で、そこまで付き合う価値は十分にある。

特に刺さったシーン

中盤、葵が初めてあやかし客に料理を出して受け入れてもらえる流れの描写は何度見ても好きで、特に葵の表情が変わる瞬間の作画がいい。セリフで「嬉しかった」とは言わないのに、目の動きと口元の微妙な緩み方で全部わかる。東山奈央の声のトーンも同じで、「喜んでいる」と言葉で説明しない。表情と声が両方で静かに変わる。

秀吉(柿原徹也)が葵に何気ない言葉をかけるシーンも印象深い。柿原徹也の声のトーンが「軽口のふりをして実は気にかけている」という複雑なニュアンスをちゃんと乗せていて、軽薄系キャラに見えて、結構葵を見ていた人なんだというのが声だけで伝わる。台詞の内容より声の空気で意味が届いてくる演技。

葵の父・史郎に関わる展開は、あえてここで詳しく書かない。ただ、井上和彦がこの役をやっている意味が、声を聞いた瞬間にわかる。あの声で「その立場のキャラクター」をやるとどういう効果が生まれるかは、見てのお楽しみ。

読んで見たくなったら——『かくりよの宿飯』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • あやかし・和風ファンタジー全般が好きで、夏目友人帳や神様はじめましたを楽しめた人
  • 料理描写に癒しを求めている人(飯テロとしての完成度は高い)
  • 恋愛より主人公の成長とコミュニティ形成の過程を見たい人
  • 東山奈央小西克幸のファン。この二人の掛け合いは贅沢な時間

合わない人

  • 恋愛の進展を主軸に求める人。ロマンスはかなりスローバーンで、全26話でも「まだそこ?」と感じる人はいる
  • 1話完結型より連続した謎解き・アクションを好む人
  • 料理描写に興味が持てない人。ここが薄いと感じると全体的に動力源を失う構造になっている

次に見るなら

かくりよの宿飯を楽しんだなら、同じく「人間の女の子が神様や妖怪の世界に飛び込む」構造の神様はじめましたは自然な次の一手。恋愛の進展がもう少し前に出ていて、和風ファンタジーとして似た空気を持っている。こちらもヒロインが自分の力で居場所を切り開く話なので、葵の生き方が好きなら刺さる。

あやかし・妖怪との共存という部分に引っかかったなら夏目友人帳は外せない。料理要素はないが、人外キャラクターへの愛し方が丁寧で、かくりよの宿飯が持つ「あやかしをちゃんと描く」誠実さと通じるものがある。雰囲気の近さでいえばシリーズ全体を通して楽しめる。

「飯テロ×女性主人公の奮闘」という切り口で見るなら甘々と稲妻も面白い。あやかし要素はゼロだが、料理を通じた人と人の繋がり方という点で、かくりよの宿飯と重なる感触がある。ジャンルは全然違うのに見終わった後の温度が似ている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+

「かくりよの宿飯」は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Hulu・Disney+の各サービスで配信中です。主要な動画配信プラットフォームに幅広く対応しているため、すでに加入しているサービスでそのまま視聴できる可能性が高いです。字幕・吹替の対応状況は各サービスでご確認ください。

よくある質問

Q. 「かくりよの宿飯」は何話まであるの?
A. 全26話構成です。2018年4月から9月まで放送されました。原作は小説家になろう発の同名ライトノベルで、アニメはその序盤〜中盤にあたるエピソードを描いています。
Q. 続きが気になる場合、原作は読める?
A. はい。原作ライトノベルはKADOKAWA(富士見L文庫)から刊行されており、電子書籍でも購入可能です。アニメの続きとなるエピソードも原作で楽しめます。
Q. 恋愛要素は強い?
A. じわじわと進むスロー展開の恋愛です。序盤は葵と大旦那の関係がぎこちなく、全26話を通して少しずつ距離が縮まっていく過程が描かれます。ドキドキより温かみを重視した雰囲気です。
Q. どんな人におすすめ?
A. 和風ファンタジー・グルメアニメ・ゆったりしたラブコメが好きな方に向いています。激しいアクションや複雑な伏線より、日常と人間関係の変化をじっくり楽しみたい人にぴったりです。

まとめ

「かくりよの宿飯」は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TV・Hulu・Disney+の各サービスで配信中です。主要な動画配信プラットフォームに幅広く対応しているため、すでに加入しているサービスでそのまま視聴できる可能性が高いです。字幕・吹替の対応状況は各サービスでご確認ください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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