かくしごと

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2020かくしごと

かくしごと

★ 3.9 / 5.0コメディ日常系
放送年2020年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作Ajiado

独身父親の後藤薫は秘密を抱えている。彼は人気のある成人向けマンガの売れっ子作家だが、純粋な娘・姫には絶対に知られてはならない。薫は彼女の好奇心から職業を隠すため、必死の工夫を凝らす。父と娘の愛と笑いに満ちた物語。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

漫画家の後藤薫は、ちょっと過激な内容の漫画を描いて生計を立てているが、純粋無垢な一人娘・姫にだけは絶対に職業を知られたくないと思っている。「パパの仕事を知ったら姫は悲しむかもしれない」——その一心で、薫は編集者や担当スタッフを巻き込みながら、今日も必死に”かくしごと”を守り続ける。笑いあり、涙ありの父娘の日常コメディ。

みどころ・魅力

① 不器用すぎる父親の”必死な隠蔽”が笑える

バレそうになるたびに全力で逃げ回る薫のドタバタぶりが最大の見どころ。漫画業界あるあるのネタも随所に盛り込まれており、知っている人ほど深く刺さるギャグが満載。テンポよく展開するコメディパートは、気軽に笑えるのに気づけば引き込まれている。

② 姫との日常に滲む、じんわりとした父娘愛

ギャグの合間に描かれる後藤薫と姫の何気ない会話や食卓のシーンが、ひたすら温かい。娘のためにと奔走する父親の姿は笑えるのに切なく、コメディとしてだけでなく家族ドラマとしても丁寧に描かれている点が本作の魅力の核心にある。

③ 現在と未来が交差する構成の巧みさ

本作は”現在の父娘の日常”と”少し成長した姫の未来”が交互に描かれる二層構造を採用。何気ない日常シーンが後半の伏線として機能しており、物語が進むほど見え方が変わってくる。最終話に向けて感情が積み重なる設計は、一気見必至の仕上がり。

キャスト・声優一覧

後藤可久士
後藤可久士
メイン
›
神谷浩史
後藤姫
後藤姫
メイン
›
高橋李依
マリオ
マリオ
サブ
›
浪川大輔
橘地莉子
橘地莉子
サブ
›
和氣あず未
汐越羊
汐越羊
サブ
›
古城門志帆
十丸院五月
十丸院五月
サブ
›
花江夏樹
筧亜美
筧亜美
サブ
›
佐倉綾音
千田奈留
千田奈留
サブ
›
逢田梨香子
後藤ロク
後藤ロク
サブ
›
花江夏樹
芥子駆
芥子駆
サブ
›
村瀬歩
城路久美
城路久美
サブ
›
原由実
相賀加代
相賀加代
サブ
›
大野柚布子

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スタッフ

監督村野佑太
シリーズ構成あおしまたかし
キャラクターデザイン山本周平
音楽橋本由香利
美術監督本田光平
音響監督納谷僚介
OPフランプール「ちいさな日々」
ED大瀧詠一「君は天然色」
EDフランプール「ちいさな日々」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

久米田康治原作、と聞いて「ああ、あの人か」と思った。さよなら絶望先生のひとだ。ギャグと絶望とメタ構造が混ざった、あの作風。だからてっきり「マンガ家の日常をニヤニヤ笑って終わる話」だと思って見始めた。

最初の数話は予想通りだった。後藤薫が娘・姫にバレないように必死で立ち回る、その「大人の必死さ」がひたすら笑える。神谷浩史の演技が絶妙で、威厳と情けなさの間で揺れる薫の声が、あのキャラクターにぴったりはまっている。笑いどころでの緩急のつけ方が、長年こういう役を演じてきた人のそれだ。

2回目に通して見たとき、序盤に差し込まれる「成長した姫」のパートの意味がまるで違って見えた。1回目は「なんか不穏だな」と思って流していた場面が、終盤の展開を知った目で見ると、全然違う重さを持って迫ってくる。こういう構造を、ギャグアニメの皮で包んでやってくるとは思っていなかった。

「かくしごと」は秘密じゃなく、愛の別名だった

タイトルの二重性にまず気づくべきだった。「隠し事」と「書く仕事(描く仕事)」。両方の意味が重なっていて、この作品の核がそこにある。

後藤薫が娘に仕事を隠す理由は、「恥ずかしいから」でも「バレると困るから」でもない。もっとシンプルで、だからこそ切ない動機だ。「純粋な娘には汚いものを見せたくない」——それだけだ。親バカ、と笑うことはできる。実際、劇中のキャラクターたちも薫のやりすぎな隠蔽工作をツッコミ対象にしている。

でもこの作品が描いているのは、「隠すこと=愛情の表現である」という、ちょっとひねくれた真実だ。愛情は必ずしも「すべてをオープンにすること」ではない。見せない、言わない、守るために黙っている——そういう形の愛が確かに存在する。

そして物語が進むにつれてわかってくるのは、薫が隠しているものは「仕事」だけじゃないということだ。姫の母親のこと、家族の過去、薫自身が抱えている傷。秘密は重なり合っていく。

終盤、姫が成長して過去を掘り起こしていく展開は、コメディパートとは質感が全く違う。「こんな話だったんだ」という驚きより、「そうか、最初からこういう話だったんだ」という腑に落ち方をする。久米田康治はギャグ作家だが、感情の積み上げ方をよく知っている。笑いで引き付けておいてから、静かにとどめを刺してくる。

2回目以降に序盤を見ると、薫の「笑える必死さ」の裏に、孤独な親の不安が透けて見える。1回目は笑っていたシーンで、2回目は少し胸が痛くなる。そういう重層性がこの作品の強みだ。

特に刺さったシーン

終盤、姫が子どものころ父と過ごした家——今は閉ざされた「ごとう邸」——を訪れるくだりで、思わず止めてしまった。成長した姫を演じる佐倉綾音の声が、ここだけ明確にトーンを変えている。コメディパートの亜美とは別の声で、静かな喪失感が乗っている。声優の仕事として、同一作品内でこれだけ温度差をつけてくるのは技術がいる。

薫の仕事仲間たちが出てくる場面では、浪川大輔演じるマリオの存在感がいい意味でうるさい。ギャグシーンでは思い切りはっちゃけているのに、薫の事情を知ったときの反応で一瞬だけ表情(声)が変わる。その一瞬が全部だ。

花江夏樹が十丸院と後藤ロクを掛け持ちしているのも、見ながらじわじわ気づいて「そういうことか」となった。ちょっと得した気分になる仕掛けで、制作側の遊び心が好きだった。

音楽も外せない。OP「ちいさな頃から」の牧歌的な明るさと、EDの静けさのギャップが話数を重ねるごとに意味を帯びてくる。コメディとして始まって、音楽だけが最初から別の話をしていた。

読んで見たくなったら——『かくしごと』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人:

  • ギャグアニメが好きだけど「感情をどこかに置いてきた感」が嫌いな人
  • 親子関係の話に弱い人。特に「不器用な父親」もの
  • 久米田康治のメタ的なギャグが好きな人(さよなら絶望先生経由でもいい)
  • 神谷浩史・佐倉綾音の演技を追っている人
  • 1クールで完結していてほしい人。全12話+特別編でまとまっている
  • 2周目に発見がある構造が好きな人

合わない人:

  • ギャグの密度がずっと高いものを求めている人——序盤はともかく、中盤以降はトーンが落ち着いてくる
  • 「隠し事」という設定にどうしてもイライラしてしまう人。薫の判断に共感できないと厳しい
  • 伏線が回収されるまで「意味不明な演出」に見えるものが苦手な人——序盤の未来パートは置いてけぼり感がある

次に見るなら

かくしごとのように「笑えるけど後から来る」ものが好きなら、同じ久米田康治原作のさよなら絶望先生は外せない。絶望的な教師・糸色望を中心にしたブラックギャグの密度は別格で、社会批評とナンセンスが入り混じるあの感覚はかくしごとの源流にある。絵柄も演出もクセが強いが、それがいい。

父親と子どもの関係を正面から描くものとして、昭和元禄落語心中も合う。落語という「見せる仕事」を生きる男たちの話で、かくしごととは真逆に「すべてを晒す」ことへの葛藤がある。重さのベクトルは違うが、「仕事と家族の間で揺れる大人の話」として通じるものがある。

もう少しライトに、でも日常の温度感を保ちたいならからかい上手の高木さん。かくしごとの「姫との日常」パートにある、子どもの無邪気さが大人の心を動かす感覚に近い。見終わったあとの後味がきれいで、かくしごとで少し重くなった気持ちをほぐしたいときに向いている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『かくしごと』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴可能です。いずれも全話配信されているため、好みのサービスや加入状況に合わせて選べます。無料トライアルを活用すれば、まず1話だけ試してみることもできます。

よくある質問

Q. 原作マンガを知らなくても楽しめますか?
A. 問題なく楽しめます。アニメ単体でストーリーが完結しており、原作未読でも父娘の関係性やコメディの魅力は十分に伝わります。原作既読者はアニメオリジナルの演出も合わせて楽しめます。
Q. 全何話ですか?一気見できますか?
A. 全12話構成です。1話あたり約24分なので、まとめて見ても約5時間で完走できます。テンポが良く話数も少ないため、週末の一気見にもぴったりの作品です。
Q. 子どもと一緒に見られますか?
A. 主人公が「成人向けマンガ家」という設定ですが、作中にそういった描写はなく、ほぼ全編が微笑ましい父娘の日常コメディです。家族で一緒に見ても楽しめる内容になっています。
Q. 笑えるだけでなく感動もできますか?
A. はい。コメディ主軸ながら、終盤にかけて父娘の絆や家族の記憶をテーマにした感動的な展開が待っています。笑って泣けるバランスの良さが、多くの視聴者から支持されている理由のひとつです。

まとめ

『かくしごと』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで視聴可能です。いずれも全話配信されているため、好みのサービスや加入状況に合わせて選べます。無料トライアルを活用すれば、まず1話だけ試してみることもできます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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