※本ページはアフィリエイト広告を含みます。

後宮の烏
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 13話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | Bandai Namco Pictures |
皇帝に仕えない特別な妃が、深い宮殿の中に住んでいる。彼女は烏妃として知られている。彼女を見た人は、老婆にも若い娘にも見えると言う。彼女は神秘的な力を使い、死の呪いから失われたものの探索まで、あらゆる依頼を引き受けるという。当代の
作品概要・あらすじ
あらすじ
後宮の奥深くに、皇帝の寵愛を受けない特別な妃が暮らしていました。人々から「烏妃(うひ)」と呼ばれる彼女は、老婆にも若い娘にも見える神秘的な存在。死をもたらす呪いから失せ物探しまで、どんな依頼も引き受けると噂されています。その力を頼って、当代の若き皇帝・高峻が烏妃のもとを訪れたことから、二人の関係は静かに動き始めます。やがて後宮に秘められた謎と、烏妃自身の出自にまつわる真実が、少しずつ姿を現していきます。みどころ・魅力
① 中華風の世界観と幻想的な後宮絵巻
緻密に描かれた宮殿の意匠や衣装、灯りに浮かぶ夜の後宮など、画面づくりの美しさが大きな魅力です。中華ファンタジーならではの妖しくも荘厳な空気感が全編を包み、一枚絵のような映像美に引き込まれます。② 烏妃・寿雪と皇帝・高峻の距離が縮まる関係性
孤独を抱える烏妃・寿雪と、彼女に真摯に向き合う皇帝・高峻。立場も心も隔てられた二人が、依頼を重ねるなかで少しずつ信頼を育んでいきます。淡く丁寧に紡がれる関係の変化が、物語の芯になっています。③ 一話完結の怪異譚と、全体を貫く大きな謎
持ち込まれる呪いや失せ物の依頼を解いていくミステリー的な構成と、後宮や寿雪の宿命にまつわる縦軸の謎が巧みに絡み合います。一話ごとに余韻を残しつつ、物語が深部へと進んでいく構成も見どころです。キャスト・声優一覧
















スタッフ
| シリーズ構成 | 大島里美 |
|---|---|
| 原作 | 白川紺子 |
| 原案キャラデザ | 香魚子 |
| キャラクターデザイン | 竹内進二 |
| 美術監督 | 中村典史 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | 女王蜂「MYSTERIOUS」 |
| ED | krage「夏の雪」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
後宮ものに弱い。豪奢な衣装と回廊の奥に閉じ込められた感情、あの湿度の高い空気が好きで、タイトルに「後宮」と入っているだけで一応チェックしてしまう。『後宮の烏』も、最初はその習慣で再生ボタンを押した。皇帝に侍らない妃、見る者によって老婆にも娘にも見える烏妃——あらすじだけ読むと、いかにも雰囲気で押すタイプの作品に見えた。実際、序盤は静かだ。派手な事件が起きるわけでもなく、薄暗い殿舎で寿雪が誰かの依頼を聞いている。最初に見たときは「綺麗だけど淡いな」くらいの印象だった。ところが2回目に見返して気づいたのは、この静けさそのものが仕掛けだということ。誰とも関わらないと決めた人間の部屋が、どれだけ広くて寒いか。そこをちゃんと画面で見せてくる作品だった。
「誰も要らない」と決めた人間が、それでも誰かを抱えてしまう話
この作品は、ミステリーの体裁を借りた孤独の話だと思っている。烏妃・寿雪は神を宿す特別な存在で、後宮の奥で死の呪いや失せ物探しといった依頼を引き受ける。一話ごとに持ち込まれる怪異は、たいてい誰かの未練や悔いの形をしている。成仏できない者、消えない恨み、置き去りにされた約束。寿雪はそれを淡々と解いていくのだが、回を重ねるほどに見えてくるのは、解決される側ではなく解決する側の心の方だ。烏妃は人と交わってはいけない、誰も愛してはいけない——そう生きるよう定められた寿雪が、皇帝の依頼をきっかけに、少しずつ自分の周りに人を置きはじめる。侍女、宦官、出入りする者たち。本人は突き放そうとするのに、気づけば彼らの生活が彼女の日常に染み込んでいる。
単なる中華ファンタジー・ミステリーではなく、これは「関わらないことで自分を守ってきた人間が、関わってしまったあとにどう壊れて、どう作り直されるか」を描く物語なんだと思う。怪異が一件解決するたび、寿雪の側の壁が一枚ずつ剥がれていく構成になっていて、依頼人の事情と寿雪自身の過去がうっすら鏡像になっている回もある。だから他人の悲しみを覗いているはずが、最後にはこちらが寿雪の孤独の輪郭をなぞらされている。終盤、彼女が背負わされてきた血と役割の重さが明かされる展開まで来ると、序盤のあの淡さは「まだ心を開いていなかった人の温度」だったんだと分かる。冷たい話のふりをして、ずっと体温の話をしている。そこがこの作品の芯だと感じた。
特に刺さったシーン
刺さったのは派手な怪異の場面ではなく、寿雪が誰かに何かを差し出される、何でもない瞬間の方だった。食べ物だったり、言葉だったり、ほんの小さな気遣い。突き放そうとして突き放しきれない、あの一拍の間が良い。侍女・温螢を演じる島﨑信長の、低く落ち着いた声で寄り添う芝居が効いていて、彼が静かに控えているだけで殿舎の寒さが少し和らぐ。逆に岡本信彦の淡海はもう少し人間くさい体温を持ち込んでくる役で、二人の温度差が寿雪の周りの空気をちょうどよく満たしていく。個人的にいちばん息を呑んだのは、上田麗奈が声をあてる雲花娘が関わる序盤のとある依頼。あの透き通った声が悲しみの芯を撫でるように響いた瞬間、思わず画面を止めてしまった。そして全編を貫く井上喜久子のナレーションが、童話を読み聞かせるような距離感で物語を縁取っていて、これがあるだけで作品全体が一段品のいい怪談になる。声で世界を成立させているアニメだと思う。
読んで見たくなったら——『後宮の烏』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 後宮もの・中華ファンタジーの湿度のある空気感が好きな人
- 派手なバトルより、静かな怪異と人の未練を一話ずつ味わいたい人
- 孤独な主人公が少しずつ心を開いていく過程をじっくり追いたい人
- 声優の芝居と劇伴で世界に浸るタイプの視聴が好きな人
合わない人
- 序盤からテンポよく事件が動く展開を求める人
- 恋愛や関係の進展がはっきり描かれないと物足りない人
- 1話完結の怪異話が続く構成を退屈に感じやすい人
次に見るなら
後宮の謎解きと主人公の人となりを同時に楽しみたいなら薬屋のひとりごと。毒と薬の知識で宮中の事件を解いていく話で、頭の回る主人公が少しずつ周囲と関わっていく温度の上がり方が『後宮の烏』と地続きに感じられる。中華風の世界観と、運命に縛られた者たちの重みが好きなら十二国記。異界の理と王の責務を骨太に描く長編で、寿雪が背負う役割の話に痺れた人ほど刺さるはず。そして静かな怪異と、救いきれない未練の手触りが忘れられないなら蟲species——ではなく蟲師。人ならざるものと人の縁を一話ずつ淡々と綴る空気は、烏妃が引き受けてきた依頼の余韻にいちばん近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ | |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『後宮の烏』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Netflix、Huluで視聴できます。複数の主要な配信サービスに対応しているため、ご自身が普段お使いのサービスから手軽に楽しめます。中華ファンタジーの世界観をじっくり味わいたい方は、お好みのサービスでチェックしてみてください。
