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マッド★ブル34
| 放送年 | 1990年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Magic Bus |
日系アメリカ人のダイザブロ・エディ・バンがニューヨーク市最高の警察署34分署に配属される。初日、彼は「スリーピー」と呼ばれ、敵からは「マッド・ブル」と呼ばれる警官ジョン・エステスと相棒になる。マッド・ブルは独自の暴力的な正義で犯罪を止める男。わずかな脅威でも容赦なくショットガンで殺害する危険な警官だ。
作品概要・あらすじ
あらすじ
日系アメリカ人の新人刑事ダイザブロ・エディ・バンは、ニューヨーク市警34分署に配属される。そこで彼の相棒となったのは、「マッド・ブル」の異名を持つ問題刑事ジョン・エステス。独自の暴力的な正義を振りかざし、わずかな脅威にもショットガンで即応する危険な男と、生真面目な新人がバディを組み、凶悪犯罪が渦巻くニューヨークの街に挑む。みどころ・魅力
① 1990年代テイスト全開のバイオレンスアクション
規制もコンプライアンスも意に介さない、バブル期ならではの過激な描写が連発される。ショットガンを躊躇なく撃つマッド・ブルの豪快さは、現代のアニメでは絶対に見られないアウトロー刑事の象徴として圧倒的な存在感を放つ。② 凸凹バディが生み出すコメディの妙
正義感あふれる優等生タイプのエディと、倫理観が独自すぎるマッド・ブルの組み合わせが、シリアスなアクションの中にブラックコメディの笑いを絶妙に差し込む。この対比がOVA全4巻を通じた最大の見どころのひとつとなっている。③ 昭和末期の「ニューヨーク暗黒街」のリアル感
1990年当時のニューヨークを舞台に、麻薬・売春・ギャングといった社会問題を直接的に描いた内容は、時代の空気を色濃く反映している。荒廃した都市を舞台にした骨太なストーリーは、時代劇としての面白さもある。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 出﨑哲 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 清水恵蔵 |
| 音楽 | 清水勝則 |
| 美術監督 | 池信孝 |
| 音響監督 | 清水勝則 |
| ED | ジェームス・ブラウン「Time to Get Busy」 |
| ED | マイヅラ「We Can Make It」 |
| ED | マイヅラ「Living in the City」 |
| ED | マイヅラ「Believe in Love Again」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
きっかけは「大塚明夫の若い頃の仕事を掘る」という、オタクなら一度はやる作業だった。『マッド★ブル34』というタイトルを見て、何の予備知識もなく再生した。最初の10分で「あ、これは配信に乗らない種類の作品だ」とわかった。現在の配信状況を確認したら全滅で、「そうだよね」と笑いながら頷いた。
1990年のOVA、全4本。原作は小池一夫と井上紀良のコンビで、新宿を舞台にした警察マンガとは別軸の、ニューヨーク34分署が舞台。2回目を見たとき気づいたのは、これは「アクションコメディ」というより「ブラックコメディにアクションが全力で乗っかっている」作品だということ。笑わせにきているのか怖がらせにきているのかが最後まで曖昧で、それがこのOVAの核心だと思う。
「悪を止めるために悪になる」というロジックを、1990年代の日本アニメが全力でアメリカに投影した話
マッド・ブルことジョン・エスティースは、わずかな脅威でもショットガンで即座に対処する。これをどう見るかで、この作品の受け取り方がまるで変わる。
一方でダイザブロー・エディ・伴は「普通の正義感を持った新人」として機能する。彼が相棒に振り回されながら少しずつ「34分署の論理」に染まっていく構造は、実は1990年前後のバディコップもので繰り返されてきた王道だ。ただし本作の場合、その染まり方が「感化される」ではなく「麻痺する」に近い。見ているうちに視聴者も同じ麻痺を体験させられる設計になっている、と2回目を見たときに確信した。
この作品が単なるバイオレンスOVAではないのは、その「麻痺のプロセス」をコメディのトーンで包んでいるからだと思う。笑いながら見ているうちに、いつのまにかマッド・ブルの論理を受け入れかけている自分がいる。それが怖い。1990年当時の日本が「アメリカの暴力」をどう消費しようとしていたか、という視点でも読める作品だ。小池一夫原作ならではの、笑いと暴力が切り離せない世界観が全力で展開される。
大塚明夫のマッド・ブルは、若いころの声でありながら既にあの低音の凄みがある。「危険な男」を声だけで成立させる技術が、この頃すでに確立されていたことがわかって、それだけでも見る価値がある。松本保典のダイザブローは対照的に真面目な熱量で、だからこそ二人の噛み合わなさがコメディとして機能している。
特に刺さったシーン
序盤、ダイザブローがマッド・ブルの「仕事のやり方」を初めて目撃するシーンが忘れられない。そこで松本保典の演じる驚きと困惑の間で揺れる芝居が妙にリアルで、「これはギャグなのか」「これは本気で怒っているのか」が判別できないテンポで進む。大塚明夫が平然とした声で「これが俺のやり方だ」というのに対して、松本保典が「おかしいだろ普通に」という正論をぶつけるのだが、そのやりとりが成立してしまっているのが本作の強みだと思う。
天野由梨と勝生真沙子が演じるキャラクターたちは、この荒れたニューヨークの描写の中で、別のトーンを持ち込んでいる。乱暴な世界の中でかろうじて別の価値観を担う役割で、だからこそ終盤の展開が効いてくる。
2回目に見て気づいたのは、アクションのテンポが妙に独特だということ。暴力シーンが長引かず、でも余韻なく次に行くでもなく、独特の「間」がある。これが笑えるのか笑えないのかの境界線を演出していると思う。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 大塚明夫・松本保典の仕事を年代順に掘っているオタク
- 80〜90年代のバイオレンスOVA文化に興味がある人
- 小池一夫原作の「笑いと暴力が同居する世界観」が平気な人
- 「配信に乗っていない理由がわかる作品」をあえて探している人
- 当時の日本がアメリカをどう表象していたか、という文脈で見られる人
合わない人
- 暴力描写・性的描写に敏感な人(本作はそのへん容赦がない)
- スッキリしたカタルシスのあるアクションを求めている人
- 「正義の描き方」に一貫性を求める人
- Amazonでわざわざディスクを買う気になれない人(現状それしか手段がない)
次に見るなら
同じ1990年代のバイオレンス×コメディ路線で言えば、クライングフリーマンが近い感触を持っている。小池一夫原作つながりでもあり、あちらも「倫理的にどうなんだ」という問いをコンテンツとして成立させた90年代OVAの代表格だ。マッド★ブル34が好きなら確実に引っかかるはず。
「バディコップの噛み合わなさ」で見るなら、バブルガムクライシスも候補に挙がる。同時代のOVAで、こちらはSFアクション路線だが、「組織の論理と個人の正義」という軸は共通している。絵のテイストが好きなら続けて見ると時代感が掴める。
大塚明夫の仕事を掘る目的なら、MONSTERに飛ぶのも一手。90年代OVAとは全然違うが、大塚明夫が「静かな危険性を持つ男」を演じる技術の到達点として、マッド★ブル34と対比すると聞こえ方が変わる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、マッド★ブル34は国内の主要な公式配信サービスでの配信は確認されていません。視聴を希望される場合は、DVDなどのパッケージメディアをご利用いただくのが現実的な選択肢です。1990年代のアウトロー刑事アクションOVAとして、バイオレンスとコメディが融合した独特の世界観をぜひ体験してみてください。
