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はいぱーぽりす
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 25話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Studio Pierrot |
笹原夏希は、モンスターと人間が共存する世界で働く貧乏な賞金稼ぎ。ほとんどの案件は、より強力なモンスターから保護される人間の権利を侵害するモンスターが関わっている。半人間半獣のネコ科生物である夏希は、二つの社会の間に立ち、法を執行しながら両者を理解し尊重しようとしている。彼女は助手によってサポートされている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
モンスターと人間が共存する近未来の東京。半人間・半ネコ族の笹原夏希は、モンスター専門の警察組織「ハイパーポリス」に所属する貧乏な賞金稼ぎだ。人間の権利を侵害するモンスターを取り締まりながら、二つの種族の架け橋となろうとする夏希の奮闘を、コミカルかつハートフルに描いたSFアクションコメディ。みどころ・魅力
① 人間とモンスターが混在する独特の世界観
ネコ族・狼族・吸血鬼など多彩なモンスターが一般市民として暮らす設定は、1990年代アニメとして斬新。法律や権利関係など社会的なリアリティも織り交ぜており、ただのドタバタ劇に終わらない深みが魅力です。② テンポよく笑えるコメディとアクションの融合
半人前ながら懸命に働く夏希と個性豊かな仲間たちによるドタバタ劇は軽快で飽きさせません。バトルシーンのテンポの良さと笑いのバランスが絶妙で、気軽に楽しめる作風が全編を通じて貫かれています。③ 両種族の狭間で葛藤するヒロインの人間ドラマ
人間でもモンスターでもない夏希が、どちらの社会にも完全には属せない孤独と向き合いながら成長していく姿は感情移入しやすく、コメディの陰にある真剣なドラマとして物語に厚みを与えています。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 大森貴弘 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 富田祐弘 |
| キャラクターデザイン | 後藤圭二 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 音響監督 | 菊田浩巳 |
| OP | アヤ「That’s Hypertension!」 |
| ED | 宮村優子と柴田秀子「Hey Hold Up!」 |
| ED | 宮村優子と柴田秀子「HOLD UP!」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルだけ見て、完全に素通りしていた作品だった。「はいぱーぽりす」。なんか語呂が軽い。90年代後半に量産されたアクションコメディの一本だろう、と勝手に棚の奥に仕舞い込んで10年近く経った。引っ張り出したのは、大塚明夫と藤原啓治が同じ作品に出ているという情報を偶然見かけたからで、それだけで視聴決定した。声優の名前で動く人間なので。
見始めてまず気づくのは、世界観のつくり込みが思ったより真剣だということ。モンスターと人間が普通に同じ街を歩いている。そこまではよくある設定として流せる。ただ、主人公の夏希がネコ科の半獣という設定が、ただの「かわいいキャラ属性」ではなく、物語の構造に直接絡んでくる。最初の数話は「へえ、90年代にしてはちゃんとやってるな」くらいの距離感だったが、2周目で見るとその構造の丁寧さが染みてくる。
「どちらでもない者」が法を執行するという矛盾と誠実さ
この作品が描いているのは、共存社会の「きれいごと」ではない。人間とモンスターが同じ世界に生きているとはいっても、そこには差別もあれば権力の非対称もある。夏希はその狭間に立っている——半分人間で、半分ネコ科。どちらの社会にも完全には属せない存在が、その両方に「法を執行する」という仕事をしているのが、この作品の一番の捩れだと思う。
賞金稼ぎという職業は、正義の執行者というより経済的な動機で動く存在だ。ところが夏希はそこに「両者を理解し尊重したい」という意志を重ねている。これは矛盾しているようで、実はすごく正直な人間のかたちをしている。お金のためにやっている、でも見て見ぬふりはできない。その「割り切れなさ」を割り切らないまま走っているのが夏希という人物の核だ。
三石琴乃が演じるフォンヌ・ウォークレイのようなキャラクターが周囲にいることで、「法の側」が一枚岩ではないことも描かれている。三石琴乃の声には、善意と権威が同居したときの独特の圧があって、それが夏希との対比として機能している。関俊彦の千倉朔之進も、表面の軽さの裏にある深みを一声で匂わせてくる。90年代のアニメは声優陣のアンサンブルで世界の奥行きを作っていたが、この作品はそれを正直にやっている。
「単なるアクションコメディ」として見ると拍子抜けするかもしれない。ギャグ回もある。緩い回もある。ただ、そういう回でも夏希の「どちら側でもない」という立場は揺らがない。それが積み重なって、見終わったあとに「あ、これ真剣な話だったな」と気づく構造になっている。97年という時代にこの話を作ろうとした意図は、薄れずに残っている。
特に刺さったシーン
夏希がモンスター側の当事者として案件に関わらざるを得なくなる中盤の展開が、個人的に一番印象に残っている。「法を執行する側」でありながら「執行される対象」になりうる存在として描かれる瞬間があって、そこでの表情と台詞の間が絶妙だった。声優の天野由梨がポー・ド・ロックフォール役で出ていて、この人の声の透明感が夏希の世界の「軽さと痛さが同居している感じ」をうまく補完していた。
大塚明夫のバタネン藤岡は、声だけで「この人は何かを諦めた大人だ」とわかる。セリフの内容より先に声のテクスチャーで人物を理解させてくる。2回目に見たとき、序盤のさりげない一言が後の展開への伏線になっていたことに気づいて、少し背筋が伸びた。藤原啓治の立花誠は、真面目なシーンで真面目にやる人間の誠実さを、ギャグ回でもどこかに残している。その「芯の置き方」が好きだった。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVA・TVアニメの空気感が好きで、今でも定期的に掘り返している人
- 声優のアンサンブルで世界観を読む視聴スタイルの人(大塚明夫・藤原啓治・三石琴乃が同じ画面にいる時点で答えが出る)
- 「人間とモンスターの共存」テーマを、きれいごとなしに扱った作品を探している人
- コメディとシリアスが同じ温度で混在している作品に耐性がある人
合わない人
- テンポが速くアクションの密度が高いものを期待すると、緩急の「緩」が長く感じる
- 作画クオリティの現代的な水準を求めると、97年の絵柄はそれ以上でも以下でもない
- 世界観設定を序盤に丁寧に説明してほしい人(この作品はわりと「見ながら理解してください」スタイル)
- 配信で手軽に見たい人には現状厳しい(Amazon DVDのみ)
次に見るなら
ダーティペア——法の外側で動く女性コンビが宇宙規模の騒動を起こし続ける80年代SF。「はいぱーぽりす」の乾いたユーモアと職業的割り切れなさが好きなら、こちらも同じ温度で刺さる。コメディに振り切った回とシリアスな回の混在も近い。
ヒートガイJ——人間と機械が共存する世界で働く民間警察組織が主軸の2002年作。「はいぱーぽりす」のような「どちら側でもない者が秩序を守る」構造が好きなら、世界観の作り込みと声優陣の演技で同種の満足感がある。
おジャ魔女どれみ(ではなく)エルハザード——ファンタジーと現実が混在する異世界ものとして見るなら、90年代の空気をそのまま保存した時代の近い作品として並べておく価値がある。設定の軽さと物語の誠実さが混在するテイストが近い。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、『はいぱーぽりす』は国内の主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴にはDVDなどのパッケージメディアを利用するのが現実的な手段です。1997年放映のレトロな名作に興味がある方は、中古DVD等を探してみるのがおすすめです。