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ぶっとび!!CPU
| 放送年 | 1997年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | OLM |
3年間貯金してきた秋は、モデル9821が発売されると店に走ったが5分で売り切れていた。がっかりして帰宅途中、路地裏で欲しかったコンピュータを持つ男を発見。興奮して購入し家に帰ると、9821ではなく超高度な生体機械コンピュータ2198を買ってしまったことに気づく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
3年間コツコツ貯金を続けてきた秋は、待望の最新パソコン「モデル9821」の発売日に意気揚々と店へ向かうが、わずか5分で完売という現実に打ちのめされる。がっかりしながら帰宅途中、路地裏で不思議な男が例のパソコンを手放そうとしているのを発見。飛びついて購入し家に持ち帰ると、9821などではなく西暦2198年製の「超高度生体機械コンピュータ」だったことが判明する。SF×コメディ×お色気が融合した1997年製OVA。みどころ・魅力
① 「生体機械コンピュータ」という突飛な設定の面白さ
未来から迷い込んだ超高性能コンピュータが「生体機械」という形を取るという発想が本作最大のフック。当時のPCブームを背景に、誰もが夢見た「最強のマシン」を荒唐無稽にまで膨らませたSFコメディならではの飛躍が楽しめる。② 90年代OVAらしいお色気×ドタバタの絶妙なバランス
1990年代のOVA市場を席巻したお色気コメディの文法を踏襲しつつ、SFガジェットを絡めたドタバタ劇が展開される。過剰なほどのテンポと勢いは当時の空気感そのものであり、時代のノスタルジーとしても楽しめる。③ コンパクトな尺に詰め込まれたテンポの良さ
OVAという短い尺の中で設定紹介からコメディ展開まで一気に畳み掛けてくる構成は、無駄がなくテンポよく見られる。長編を見る時間がないときにも気軽に楽しめるボリュームに仕上がっている。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 日高政光 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 千羽由利子 |
| 音楽 | 山本はるきち |
| 音響監督 | 三間雅文 |
| OP | 柊みふゆ「アクセスはあなたから」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「CPU擬人化」というワードだけで手を出したのが正直なところだ。97年のOVA、しかも全2巻という短さ。どうせサクッと消費できるだろうと思っていたら、思いのほか「時代の圧」が濃くて、変な意味で見入ってしまった。
最初に見たとき、主人公の倉田順平が路地裏でコンピュータを買うくだりで「ああ、この時代の人間にとってPCってこういう存在だったんだな」と妙に感慨深くなった。3年間貯金して、5分で売り切れて、路地裏で怪しい男から買う。その執着のリアルさが、コメディとして処理されながらも、ちゃんと刺さる。2回目に見たとき気づいたのは、順平の「欲しかったのはコンピュータだったのに」という困惑が、作品全体のトーンを支えているということだった。
90年代オタクが「コンピュータ」に夢を見ていた、その形がこれだった
この作品を単なる90年代エロコメOVAとして処理してしまうのは、少しもったいない気がしている。
1997年という年を考えると、Windows 95が出て2年、インターネットが一般家庭に入り始めた頃だ。PCは「夢の道具」であり「理解できないもの」であり「持っているだけでステータスになるもの」だった。そのコンピュータを美少女として擬人化するというアイデアは、今の目で見ると「またそれか」で終わるかもしれないが、当時のオタクにとってはむしろ切実なファンタジーだったと思う。
生体機械コンピュータ2198を誤って買ってしまった順平のもとに現れる存在たちは、ただのご都合主義的なハーレム要員ではない。少なくとも設定の段階では、「人間には扱いきれない高性能なものを手に入れてしまった男の話」という骨格がある。超高度な存在を「使いこなせない」という無力感と、それでも手放せないという執着——これはPCに限らず、90年代オタクが新しいメディア・テクノロジーに対して抱いていた感覚そのものではないか。
三石琴乃が演じるクアドラというキャラクターには、その「高性能すぎて扱えない存在」の雰囲気がよく出ている。三石さんの声には、知性的な距離感と同時にどこか人間的な体温を乗せる技術があって、クアドラという役柄に奇妙な説得力を与えていた。「これは機械のふりをした別の何かだ」と感じさせる芝居。
OVAという形式上、世界観の説明や人間関係の構築に割ける尺は少ない。その制約の中で、この作品がやろうとしていたのは「夢のマシンを手に入れた男の日常がどう変わるか」というコメディの皮をかぶった、ちょっとした問いかけだったと思う。答えが出る前に終わるのが90年代OVAの宿命だとしても。
特に刺さったシーン
序盤、順平が路地裏でコンピュータを抱えて帰宅し、箱を開けた瞬間の展開が好きだ。神奈延年が演じる順平の「あ、これ違う」という気づきのリアクションが、コメディとしての間をちゃんと守っていて、笑いながらも「わかる」と思った。高揚感から脱力への落差の芝居が、一発で倉田順平というキャラクターを成立させている。
宮村優子が声を当てているパフォーマの登場シーンは、終盤の混乱期に一際目を引く。宮村さん特有のやや高めで感情が乗りやすい声質が、パフォーマのキャラクター的なポジションをうまく際立てていた。PCショップの店員役の宮田幸季も、短い出番ながら律儀に存在感を残している。こういう脇の芝居が積み重なって、作品全体のテンポが崩れずに保たれている。
関俊彦が演じるフォルテのマスターは、ある意味でこの作品の「語り部」的なポジションで、低いテンションで情報を渡してくる役どころ。関さんがやると無駄に格好よくなるので困る、という感想しか出てこない。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVAのノリと雰囲気が好きな人(あのゆるくて濃い質感)
- 擬人化もの・ロボットもの・SF設定のエロコメが守備範囲に入る人
- 三石琴乃・関俊彦・宮村優子のキャリア初期〜中期の芝居を掘っている人
- 「時代の産物」として俯瞰して楽しめる視点を持っている人
- 30分×2巻という短さで完結する作品を探している人
合わない人
- 現代的な作画クオリティを期待している人(97年OVAとしての水準)
- しっかりした世界観構築や伏線回収を求める人(尺が足りない)
- 性的な描写が含まれる作品が苦手な人(ジャンルが「セクシー」なので)
- CPU擬人化というコンセプト自体にまったく興味が持てない人
次に見るなら
同じ「機械が人間の女の子になる」という構造を、もう少し丁寧に掘り下げたいならちょびっツがある。2002年のTVシリーズで、「パーソコン」と人間の関係性をちゃんとドラマとして描こうとしている。ぶっとびCPUで感じた「扱いきれない存在を手に入れた男」の困惑が、こちらではもっと真剣に展開される。
同時代のOVAとして「機械少女」的な要素を持つ作品を追うならハンドメイドメイもある。2000年のOVAで、やはりロボット少女と主人公の日常コメディ。ぶっとびCPUより少しキャラクターが立っていて、90年代後半から2000年代初頭のエロコメOVAの流れを見るのにちょうどいい位置にある。
「ガジェットが女の子になる」系の元祖を辿るなら電影少女がある。1992年のOVAで、ビデオテープから少女が現れるという設定。こちらはより切なさ寄りの話だが、「テクノロジーを擬人化してオタクの欲望を処理する」という90年代的な発想の源流を感じられる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では『ぶっとび!!CPU』を配信しているサービスは確認されていません。視聴を希望する場合は、中古DVDやソフトを取り扱うショップでの入手が現実的な選択肢になります。90年代OVAのマニアックな掘り出し物として、コレクターズアイテム的な楽しみ方もできる作品です。
