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バビル2世
| 放送年 | 1992年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 4話 |
| 原作 | 漫画 |
学生の光一は、地球の防衛者として転生した宇宙人保護者であることを知る。彼は3人の超能力を持つ宇宙人の仲間とチームを組み、邪悪なカルト指導者の闇の勢力に立ち向かう。人類救済の戦いは、光一/バベルを南アジアの砂漠から東海岸へと導く。
作品概要・あらすじ
あらすじ
普通の学生・光一は、ある日自分が地球を守るために転生した宇宙人の保護者「バビル2世」であることを知る。バベルの塔と呼ばれる秘密の拠点を拠点に、超能力を持つ3体の従者とともに行動を開始。南アジアの砂漠から東海岸へと戦場を移しながら、人類の支配を企む邪悪なカルト指導者の組織に立ち向かっていく。少年が宿命を受け入れ、守護者として覚醒する姿を描いたSFアクション作品。みどころ・魅力
① 3体の超能力従者が魅せる圧倒的なバトル演出
ロプロス、ポセイドン、ロデムという3体の従者がそれぞれ異なる能力を持ち、戦闘シーンに多彩な展開をもたらす。1992年OVAならではの作画クオリティで描かれる迫力あるアクションは、原作ファンにも新鮮な映像体験を提供する。② 原作漫画の世界観を忠実に再現したSF設定
横山光輝の原作が持つ独特の宇宙的スケールと、超古代文明「バベルの塔」という神秘的な舞台設定が丁寧に再現されている。人類の起源と宇宙的な守護者の物語が交差するSF的世界観は、現代から見ても色あせない魅力を持つ。③ 宿命に目覚める少年の成長と葛藤
ごく普通の学生だった光一が、突然課せられた使命と向き合いながら覚醒していく過程が物語の軸となっている。戦いの中で自らのアイデンティティを確立していく姿は、ヒーロー物の王道でありながら感情移入しやすいドラマを生み出している。キャスト・声優一覧













スタッフ
| 監督 | 松本佳久 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 荒木伸吾、姫野美智 |
| 音響監督 | 田中英行 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——「どれを見ればいい」問題から逃げ続けて30年
横山光輝の名前は知っていた。三国志も読んだ。バビル2世も原作を何冊か手に取ったことはある。ただアニメ化が1973年のTVシリーズ、そして1992年にOVA、という構成が頭の中でずっと整理できなくて、「どっちから入ればいい?」と思ったまま放置し続けていた。
今回見たのは1992年のOVAのほう。TVシリーズとは別物として作られた作品で、原作の大きな流れを踏まえつつ、よりコンパクトに再構成されている。原作を知っていると「あのエピソードはこう処理したのか」という見方ができるし、知らなくてもSF超能力アクションとして普通に成立している。
第一印象は、思ったより硬質だということ。90年代OVAの質感——細かい影の作画、抑えたBGM、声優陣の芝居のトーン——が、原作の荒涼とした世界観とよく合っている。草尾毅が演じるバビル2世の「荷を背負いすぎている少年」感が、最初から画面に漂っていた。
「継承」は呪いか、使命か——選ばれた者の孤独と重さ
バビル2世というタイトルは、「二代目」である。宇宙から来た存在の意志を継ぐ者、という設定は、一見すると少年漫画的な「選ばれし主人公」のフォーマットに見える。だがこのOVAを見ていると、その「継承」がどこか重苦しい呪いとして描かれていることに気づく。
光一は自分の意志でバビル2世になったわけではない。記憶が呼び覚まされ、使命を課せられ、三人の超能力者を従えて戦う。その構造は、英雄譚というよりも「召喚されてしまった者」の話だ。砂漠のバベルの塔を拠点に戦い続ける姿には、自由意志の欠如みたいなものが常につきまとう。
対になる存在としてのヨミの造形が、この作品の深みをかなり担っている。大塚明夫の低くしかし静かな声が、ヨミという人物の「邪悪でありながら信念がある」部分を丁寧に立体化していて、単なる悪役には見えない。むしろバビル2世と対称構造を持つ「もう一人の継承者」として機能している。誰かに選ばれ、何かを背負い、それぞれの方向に進んでいく二人——この構図がなければ、このOVAは原作の再現に留まっていたと思う。
三石琴乃演じるジュジュの存在感も見どころで、超能力者でありながら光一に寄り添う描き方が、作品全体の情緒的な支柱になっている。関俊彦のニコラも含め、「仲間」たちのキャラクターが薄くならないよう声の芝居で補完されているのが、90年代OVAの職人仕事という感じがした。
「人類を守るために戦う」という大義は掲げているが、作品が実際に描いているのは個人の重さだ。使命を持たされた者が、その使命をどう内側から引き受けるか——そこに時代を超えて残る問いがある。
特に刺さったシーン
終盤、ヨミとバビル2世が対峙する場面で、大塚明夫の声が一段低くなる瞬間がある。怒鳴るでも威圧するでもなく、静かに、しかし確かな重量で言葉を置いてくる。あの芝居のトーンは、2回見て初めて「ヨミはこの戦いを楽しんでいるのではなく、ある種の必然として受け入れている」と読めた。1回目は単純に「強い敵」として処理してしまっていた。
砂漠のシーンの作画も印象に残っている。熱気や乾燥感を色調で表現する選択が、物語の閉塞感とちょうど重なっていて、「この戦いには出口がない」という空気を絵だけで作っていた。セリフで説明しない演出が90年代OVAの良さで、この作品はそれが比較的きれいに機能している。
草尾毅の芝居は、力強さより「疲弊を隠している少年」のニュアンスが出ていて、ヒーローものの主人公には珍しい質感だった。強さを誇示しない主人公、というのがこの作品の空気と合っている。
読んで見たくなったら——『バビル2世』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 横山光輝の原作を読んだことがあり、アニメ化の解釈に興味がある人
- 90年代OVA特有の硬質な作画と芝居の質感が好きな人
- 大塚明夫・三石琴乃・草尾毅の演技をじっくり聴きたいヴォイス重視の人
- 派手な爽快感より「重さのある戦い」が好みの人
- TVシリーズを見た上で、別解釈として楽しめる人
合わない人
- スピーディーな展開や派手なバトル演出を期待している人
- キャラクターの内面描写が少ないと物足りなく感じる人
- 原作や旧TVシリーズの前知識なしで感情移入したい人
- OVAの短い尺で完結した物語を求めている人(続きがある構成のため)
次に見るなら
超能力・SF・選ばれた者の使命という軸が好きなら、幻魔大戦(1983年劇場版)はほぼ同じ問いを別スケールで描いている。バビル2世より圧倒的に予算が違う映像体験でありながら、「人類の命運を背負う者の孤独」という主題は驚くほど重なる。角川アニメの到達点として見る価値がある。
横山光輝原作つながりで見るなら魔法使いサリーより鉄人28号(2004年リメイク版)が近い。こちらは昭和の怪物コンテンツを現代的な重さで再解釈した作品で、「継承と重さ」というテーマを別文脈で追える。音楽の質とモノクロ演出への愛情が見どころ。
声優陣の仕事を軸に追うなら、大塚明夫が全く異なるトーンで参加している攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXを改めて見直すのも面白い。バビル2世でのヨミと、バトーという役の幅の違いを意識して聴くと、あの声の引き出しの多さが別の角度から見えてくる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『バビル2世』(1992年OVA)は、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVの3サービスで現在視聴できます。複数の主要プラットフォームで配信されているため、すでに加入しているサービスからすぐに視聴を始められます。昭和の名作を現代の配信環境で手軽に楽しめるのは嬉しいポイントです。
