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1992

サイレントメビウス2THE MOTION PICTURE
★ 3.0 / 5.0冒険ファンタジーSF
| 放送年 | 1992年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | AIC |
サイレントメビウス映画1の続編で、最初の映画のフラッシュバック部分のタイムラインを継続している。マンガからのより多くのアイデアと人物を使用し、1998年のサイレントメビウスシリーズとの矛盾がやや少ない。葛月のAMPとの初接触を描く。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
近未来の東京を舞台に、異次元生命体「ルシファーホーク」の脅威に立ち向かう特殊警察部隊AMPを描いた劇場版第2弾。1992年に公開された本作は、前作のフラッシュバック部分のタイムラインを引き継ぎながら、原作漫画からより多くのアイデアとキャラクターを取り込んだ意欲作だ。物語の焦点は、主人公・葛月リキュールがAMPと初めて接触するまでの経緯。謎めいた過去と特殊な能力を持つ彼女が、いかにしてルシファーホークとの戦いに巻き込まれていくのか——その原点が丁寧に描かれる。みどころ・魅力
① 原作漫画に忠実なキャラクターたちの登場
前作よりも原作漫画の設定やキャラクターが多く反映されており、シリーズファンにとって嬉しい一作。1998年のTVシリーズとの矛盾も少なく、サイレントメビウスの世界観をより正確に把握したい人にとって重要な位置づけの作品となっている。② 葛月リキュールの原点——AMPとの初接触
シリーズの主人公である葛月リキュールが、なぜAMPに加わることになったのか。その運命的な出会いと決断の瞬間が本作の核心を成す。キャラクターの内面や動機が丁寧に描かれており、後のシリーズをより深く理解するための重要なピースとなっている。③ 1992年の劇場クオリティが宿す濃密な作画
バブル期末期の劇場作品ならではの、手描きアニメーションの密度と表現力が光る。近未来都市のディテール、アクションシーンのダイナミズム、キャラクターの感情表現——30年以上を経てもなお色あせない映像クオリティは、当時のアニメファンにとっても現代の視聴者にとっても見応え十分だ。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 井出安軌 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 明貴美加 |
| 音楽 | 和田薫 |
| ED | 鈴木綾子「To Journey in the Morning」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
1作目を見たのが入口だった。サイバーパンク調の近未来東京、法術を使う女性捜査官たち、あの独特の世界観——続きがあると知って探したら、配信もDVDも見当たらない。2作目はそういう状態で止まっている。かろうじて映像にたどり着いたとき、1作目とは少し手触りが違うと思った。1作目がどこか「見せ方の実験」に近い構成だったのに対して、2作目はより原作マンガの骨格に沿って動いている。葛月香津美がAMPと出会うまでの話を、もう少し正直に描こうとしている印象だった。呼ばれたのではなく、引き寄せられてしまった——「選ばれた者」ではなく「選んでしまった者」の話
サイレントメビウスを表面だけ見れば、近未来の東京を舞台にした法術捜査隊のアクション作品だ。でも2作目を見て改めて感じるのは、これが「運命に抗う話」ではなく「運命を引き受けるまでの話」だということだ。 葛月香津美はAMPに「仲間になれ」と招かれたわけではない。彼女が持つ力と、逃れようとしていた出自が、最終的に彼女をそこへ引き寄せた。劇場版という尺の制約もあってか、その過程を丁寧に描くより「こうなってしまった」という事実の提示に近い描き方をしている。それがある意味で誠実だと思う。 少女マンガ的な意味での「選ばれし者」ではない。でも「選んでしまった」でもある。この中間のグレーゾーンに葛月香津美というキャラクターは立っている。松井菜桜子の声がその曖昧さをうまく乗せていた——意志が強すぎず、かといって流されてもいない、決意とも戸惑いとも取れる乾いたトーン。あのトーンがなければこのキャラクターはどちらかに振り切れて薄くなっていたと思う。 法術とテクノロジーが同じ土俵に乗った世界観自体が、「人間が制御しきれないものとの共存」を示唆している。AMPが超常的な脅威に対して「法律と組織と装備で対抗する」機関として成立しているのは、90年代アニメらしい真剣さと滑稽さの混在で、今見ると時代がかってはいるが、それがかえって「あの時代の想像力の形」として面白い。マンガ原作のアイデアをより多く取り込んだという2作目の構造が、その世界の広がりを補強している。特に刺さったシーン
鶴ひろみ演じるキディ・フェニルが動くシーンは、体の密度が他と違う。サイボーグという設定上、常人を超えた動きをするキャラクターなのだが、鶴ひろみの声はそこに変な重さを加えない。軽くはないが、重くもない。ちゃんと「強いけど感情がある人間」として動いている。あのバランスを1992年の時点で出せているのが地味に引っかかる。 葛月がAMPと最初に絡む一連のやり取りは、正直なところ若干テンポに引っかかりがある。でもそのぎこちなさが、初対面の人間関係のよそよそしさとなんとなく重なって、悪い印象にならなかった。計算かどうかはわからないが、結果としてキャラクター間の距離感が出ていた。 松井菜桜子の演技は序盤の葛月の「どこか張り詰めている」感じをよく捉えている。2作目という立ち位置上、彼女はまだ完全に場になじんでいない段階にいて、そのよそよそしさが声に乗っている。後から振り返ると「ここから変わっていくんだな」と気づく種類の演技で、最初の接触シーンの静かな緊張感が一番記憶に残っている。この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代サイバーパンク・近未来SFのデザイン感が好きな人
- 女性キャラが複数いる群像劇で、それぞれのバックグラウンドが気になるタイプ
- 松井菜桜子・鶴ひろみの演技歴に思い入れがある人
- 「魔法と科学が共存する世界」という設定だけで読む前向きさがある人
- 1作目を見て「続きが気になる」と思った人(2作目はその直接の答えになっている)
合わない人
- 配信・DVDで手軽に視聴したい人(現状どのプラットフォームでも視聴できない)
- テンポの速い現代アニメに慣れていて、90年代の間のとり方が合わない人
- 1作目を見ていない状態で始める人(世界観の前提が抜けると相当しんどい)
- 説明より展開重視で、世界観の積み上げに付き合えない人
次に見るなら
バブルガムクライシス(1987〜1991)は近未来東京を舞台に、女性チームがハードスーツで戦うOVAシリーズ。サイレントメビウスと同時代に作られた「女性×特殊部隊×サイバーパンク」の文脈を共有しており、あの時代のデザイン感と熱量をそのまま体験できる。チームとしての群像劇的な部分が好きなら先に見てもいい。 機動警察パトレイバー(劇場版・1989)は特殊機動隊が近未来の社会問題に対応する話で、「法と組織と制御できないもの」が交差する構図がサイレントメビウスと重なる。魔法はないが組織ものとしての完成度が高く、同時代の劇場版SFアニメの空気感を別角度で味わえる。 A.D.POLICE(1990)はバブルガムクライシスの世界観から派生した作品で、サイボーグ技術の倫理問題と捜査官の話。キディ・フェニルのキャラクター造形に引っかかりを感じたなら、あのサイボーグ描写の系譜としてこちらも見ておくと文脈がつながる。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現時点では主要な動画配信サービスでの配信は確認されていません。視聴には中古ソフトやレンタルなど物理メディアでの入手が主な手段となります。サイレントメビウスシリーズに興味のある方は、まず前作の劇場版第1弾と合わせてチェックしてみてください。