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機動警察パトレイバーREBOOT
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Studio Khara |
機動警察パトレイバー リブートは、日本アニメーター見本市の一部として公開されたアニメ映画である。
作品概要・あらすじ
あらすじ
「日本アニメーター見本市」の一環として制作・公開された短編アニメ映画。舞台は近未来の東京で、大型ロボット(レイバー)が建設現場や警備に活用される社会。警視庁特科車両二課(特車二課)の面々が、個性豊かなキャラクターとレイバーを駆使して事件に立ち向かう。往年のパトレイバーファンへのオマージュを随所に盛り込みながら、現代のアニメ技術でリフレッシュされた映像が楽しめる作品となっている。
みどころ・魅力
① 現代技術で蘇るレイバーの重厚なアクション
1980〜90年代に一世を風靡したパトレイバーシリーズを、最新のアニメーション技術でリブート。メカの質感や動きがよりリアルに表現され、重機としてのレイバーの説得力が増している。短編ながらもメカ描写のクオリティは高く、シリーズファンも初見も楽しめる映像体験が詰まっている。
② コメディとシリアスが絶妙に混在するバランス
特車二課の個性派メンバーたちによるコミカルなやりとりと、SF設定ならではの社会的テーマが違和感なく融合している。軽妙な笑いを交えながらも、近未来における人間とロボットの関係性をさりげなく描く脚本は、パトレイバーシリーズ本来の魅力を凝縮したものとなっている。
③ 「日本アニメーター見本市」ならではの実験的な表現
本作はスタジオKhara(カラー)が主導する「日本アニメーター見本市」の一作品として制作されており、商業的な制約を超えた自由な表現が随所に見られる。ベテランクリエイターの技量と実験精神が融合した、ショートフィルムならではの密度の高い仕上がりが楽しめる。
スタッフ
| 監督 | 吉浦康裕 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | ゆうきまさみ |
| キャラクターデザイン | 浅野直之 |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 美術監督 | 金子雄司 |
| 音響監督 | 山田陽 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
「パトレイバー」という名前は知っていた。知ってはいたけど、見たことはなかった。そのくらいの距離感のまま長年過ごしてきたやつが、リブートを劇場で見る羽目になった経緯というのはだいたい決まっていて、「日本アニメーター見本市」という文字列を見て「これは押さえておかないとまずい気がする」という謎の義務感が働いたからだ。
最初の数分は完全に初見の人間として見ていた。ロボットが出てくる警察もの、コメディ成分もある、そのくらいの理解。ところが中盤あたりで気づくのが、この短尺の中に「懐かしさの文法」が詰め込まれているという事実で、それは元ネタを知らなくても伝わってくる。スクリーンから漂う「平成的な空気」とでも言うべきもの、とにかくそれが思っていたより強かった。
「ロボットが街にいる日常」という、失われた未来の話
パトレイバーという作品が本来持っていたコアは何かというと、たぶん「SF的な設定を日常に落とし込んだ時のリアリティ」だと思う。巨大ロボットが警察組織に組み込まれていて、そこには予算の問題があり、人間関係の摩擦があり、書類仕事がある。そういう地に足のついたSFの感触は、このリブート版でも確かに息づいている。
ただ面白いのは、2016年に作られたこの作品が放つ「懐かしさ」の種類についてで、これは単純に「80〜90年代のオリジナルへのリスペクト」という話ではない。「ロボットが街で働いている未来」というビジョン自体が、今となってはある種のレトロフューチャーになってしまったという文脈がある。現実の2010年代にロボットが警察に配備される未来は来なかった。その代わりにスマートフォンとAIが来た。
パトレイバーが描いていた未来は、来なかった未来だ。このリブートを見ていると、その「来なかった未来への愛惜」みたいなものが画面の端々から滲んでいる気がした。コメディのトーンで包まれているけれど、根っこにあるのはそういうセンチメンタリズムではないかと思う。短尺ゆえに語られないことの方が多いが、それがかえって「わかる人にはわかる余白」として機能している。
元ネタを知らないまま見ると、このニュアンスの半分くらいは素通りしてしまう。でも残りの半分は、初見の人間にもちゃんと届く。それがアニメーター見本市という企画の中で作られた作品のポテンシャルの高さで、短い尺でここまで空気感を出せるというのは純粋に技術的な話だ。
特に刺さったシーン
終盤の出動シーン、レイバーが街中を走る場面の「重量感」が思ったより良かった。最近のロボットアクションが持つ派手な空中戦やスピード感とは真逆の、地面に足をつけた動き方。ああ、これが「働くロボット」の文法だと納得する瞬間がある。
声の芝居の話をすると、キャラクターたちの掛け合いのテンポが妙に心地よくて、これは脚本の問題でも演出の問題でもなく、声優陣の間の取り方によるものだと感じた。コメディとして笑えるのに妙に渋い、その匙加減が劇場のスクリーンと音響で聴くと際立つ。映画館の空間全体でセリフが響く感じは、配信で見るのとは別物で、特にこの作品みたいにセリフに乗ったコメディは劇場向きだと思う。
読んで見たくなったら——『機動警察パトレイバーREBOOT』はHuluで視聴できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- オリジナルのパトレイバーを通ってきた世代
- 「働くロボット」「日常に落ちたSF」が好きな人
- 短尺アニメに対してちゃんと向き合える人
- 平成アニメのテンションや文法が懐かしい人
- 日本アニメーター見本市という企画自体を追っている人
合わない人
- 元ネタ知識なしでフルに楽しもうとする人(半分くらいは届くが、半分は素通りする)
- 30分以上の起承転結と世界観構築を求める人
- 派手なロボットバトルを期待して見る人
- 笑いのテンポが乾いていてどこがオチかわからないタイプが苦手な人
次に見るなら
同じ「日常に落とし込んだロボット」の文脈で言うと、機動警察パトレイバー THE MOVIEは当然の筆頭になる。リブートを先に見てしまったなら、逆向きに遡る価値がある。押井守が撮った劇場版の空気は現在も変わらず独特で、「雨と機械と官僚主義」という組み合わせが好きになれるかどうか試されている感じがある。
FLCLはジャンルが違うようで実は近い。ガイナックス/Production I.G系の「実験的な短尺で何かを詰め込む」文法の系譜として見ると、リブートとの共鳴が見えてくる。コメディとメカと青春をごった煮にしたような感触が好きなら間違いなく合う。
もう少し落ち着いたトーンで「SF的日常」を味わいたいならプラネテスが最適に近い。宇宙空間で働く人間の話で、ロボットは出ないが「SF設定の中の労働と人間関係」というパトレイバーの本質的な部分を引き継いでいる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『機動警察パトレイバーREBOOT』は、現在Huluで視聴できます。往年のパトレイバーファンはもちろん、メカアニメやSFコメディが好きな方にもおすすめの作品です。短編作品のため気軽に視聴できるので、まずは一度チェックしてみてください。