プラネテス

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2003プラネテス

プラネテス

★ 4.0 / 5.0ドラマラブコメSF日常系
放送年2003年
フォーマットTVアニメ
話数26話
原作漫画
制作Sunrise

2075年、人類は地球と月、宇宙ステーション間の移動が日常となっていた。しかし宇宙技術の発展に伴い、宇宙ゴミが宇宙船や機器に甚大な被害をもたらす問題が生じた。この物語は、テクノーラのデブリ回収部門と、EVA作業員ハチの活躍を描く。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

2075年。宇宙旅行が日常化した時代、増え続ける宇宙ゴミ(デブリ)は船舶や施設への深刻な脅威となっていた。宇宙開発企業テクノーラのデブリ回収部門「ハーフセクション」に配属された新人・タナベ・アイは、夢を持つことを忘れかけた先輩・ハチマキこと星野八郎太と出会う。命がけの宇宙作業を続けながら、二人はそれぞれの夢と現実のはざまで葛藤していく。

みどころ・魅力

① リアルに描かれた「宇宙で働く」という日常

宇宙飛行士の英雄譚ではなく、宇宙空間で地味なゴミ拾いをこなす労働者たちの姿を丁寧に描く。無重力・真空・放射線といったハードなSF考証に裏打ちされた宇宙描写が、未来の「宇宙の日常」をリアルに体感させてくれる。

② 夢と現実のはざまで揺れる人間ドラマ

「宇宙船を買う」という大きな夢を持つハチマキと、純粋に人を愛することを信じるタナベ。二人の成長と葛藤を軸に、宇宙開発の光と影、人類の進歩の意味が問われる。SF作品でありながら、働くことの意味を深く問いかける骨太なドラマが展開される。

③ ラブコメと社会派テーマの絶妙なバランス

ハチマキとタナベの不器用な恋愛模様が随所に散りばめられ、重くなりすぎない温かみを作品に与えている。テロ・格差・環境問題といった社会的テーマと、笑えるキャラクターの掛け合いが絶妙に共存する稀有な作品。

キャスト・声優一覧

田名部愛
田名部愛
メイン
›
ゆきのさつき
星野八郎太
星野八郎太
メイン
›
田中一成
エーデルガルド・リヴェラ
エーデルガルド・リヴェラ
サブ
›
伊藤舞子
サブ
›
後藤哲夫
サリー・シルバーストーン
サリー・シルバーストーン
サブ
›
勝生真沙子
リュシー・アスカム
リュシー・アスカム
サブ
›
倉田雅世
サブ
›
檜山修之
ウェルナー・ロックスミス
ウェルナー・ロックスミス
サブ
›
石塚運昇
チャド
チャド
サブ
›
岡和男
フィー·カーマイケル
フィー·カーマイケル
サブ
›
折笠愛

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スタッフ

監督谷口悟朗
シリーズ構成大河内一楼
キャラクターデザイン千羽由利子
音楽中川幸太郎
音響監督浦上靖夫
OP坂井道生「Dive in the Sky」
ED坂井道生「Wonderful Life」
ED黒石ひとみ「PLANETES ~Affettuosso~」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——「名作らしい」で止まっていた話

「宇宙ゴミ拾いの話」と聞いて、何年も積んでいた。面白そうではある。でも急いで見る理由もない。そういう距離感のまま、気づいたら20年が経っていた。

見始めたきっかけは大したことではなくて、深夜に他に見るものがなかっただけだ。1話目が終わった時点での感想は「思ったより地味だな」だった。宇宙が舞台なのに、画面の大半はゴミだらけの狭い船内と、くたびれた顔をした大人たちで構成されている。2075年の未来なのに、デブリ回収船のなかの空気は今の職場と変わらない。

2周目に入ってから気づいたのは、その「地味さ」がこの作品の設計そのものだということだ。宇宙は背景ではなく舞台装置で、描かれているのは徹頭徹尾、人間の話だった。1周目には素通りしていた序盤の会話に、ちゃんと意味が埋まっていた。

夢に酔った人間が、地面を踏む話

プラネテスを「宇宙版お仕事アニメ」と呼ぶのは間違ってはいないけれど、そこで止まると核心を外す。この作品が本当に描いているのは、「夢を持つこと」と「現実を生きること」がどうやって折り合うか、あるいは折り合わないか、その過程だと思っている。

主人公のハチマキは、自分だけの宇宙船を持つという夢に取り憑かれている。ゴミ拾いの仕事を「通過点」として捉えていて、今ここにある日常をどこか低く見ている。保志総一朗の声の作り方が巧くて、序盤のハチマキはわずかに鼻にかかった、青臭い高揚感がある。それが中盤以降、少しずつ削れていく変化が、台詞の量ではなく間と息で伝わってくる。

対照的に、田名部愛はほとんど迷わない。ゆきのさつきが演じるこのキャラクターは、楽観とか純粋とか言われがちだけど、実際には強さの種類が違う。彼女は今の仕事に意味を見出せる人間で、ハチマキにはそれができない——この非対称が、ラブコメの皮を被ったまま、かなり深い場所を刺してくる。

フィー・カーマイケルというキャラクターも、この構造を支えている。折笠愛の演技は、疲れと意地が同居している。くたびれているのに仕事を続けている。それも夢のためじゃなくて、自分がそこにいるからという理由で。この「夢のない強さ」が作品のなかで一種の回答として機能していて、見るたびにフィーのセリフが違う重さで聞こえる。

ウェルナー・ロックスミスは、石塚運昇が演じることで別次元に引き上げられているキャラクターだ。あの声で語られる「大義のための犠牲」論は、単純な悪役演説ではなく、ちゃんと一定の論理を持って聞こえてしまう。それが怖い。

2003年のアニメが今見ても古びていない理由は、宇宙技術の考証がしっかりしているせいもあるが、それより「夢を持った人間が現実に削られる話」の普遍性が強いからだと思う。宇宙をITスタートアップに変えても、漫画家に変えても、たぶん同じ話が成立する。

特に刺さったシーン

終盤のハチマキが自分の限界を直視するくだりは、1周目には「しんどい展開だな」としか思わなかった。2周目で見ると、そこに至るまでの細かい積み上げが全部見えてくる。保志総一朗が感情を張らずに届けるシーンで、叫ばないから余計に重い。「大声を出さない芝居」の強度を久々に意識した。

それとは別の意味で刺さったのが、フィーがただ煙草を吸っているだけの場面だ。特に何かが起きているわけじゃない。でもあの間と、折笠愛の「存在している」感じの演技で、このキャラクターが何十年もかけて今の自分になったんだという質量が伝わってくる。派手じゃないのに忘れられない。

田名部愛が序盤にデブリ回収の意義を語るくだりも、最初は「真面目すぎるキャラだな」と流していたのに、2回目はちゃんと聞こえた。ゆきのさつきの声に押しつけがましさがなくて、ただ本人がそう思っているから言っているという質感がある。その自然さが、ハチマキとの対比を作っている。

読んで見たくなったら——『プラネテス』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「夢を持て」という言葉にうっすら疲れている人
  • 仕事の意味を考えたことがある、あるいは考えるのをやめた人
  • SF設定より人間関係の機微で読む派
  • 脇キャラクターの人生に感情移入できる人(フィーとユーリ目当てで見続けられる)
  • NHKアニメの空気が好きな人(ソリッドな作画・落ち着いたテンポ)

合わない人

  • 宇宙アニメにバトルかスペクタクルを期待している人
  • 主人公に共感できないと乗れないタイプ(ハチマキは序盤かなり面倒くさい)
  • テンポが速い作品に慣れすぎている人(日常パートが長く感じる話数がある)
  • ラブコメ要素を期待すると拍子抜けするかもしれない(恋愛は添え物ではないが主軸でもない)

次に見るなら

宇宙兄弟——「夢を諦めなかった大人」の話としてプラネテスと対をなす。ハチマキと違ってムッタは愛嬌があるので感情移入しやすいが、どちらも「宇宙を目指す人間の内側」を丁寧に描いている。プラネテスの後に見ると宇宙観の違いが面白い。

ヴィノランド・サガ(TVアニメ)——「自分は何のために戦うのか」という問いが軸になっていて、プラネテスの「自分は何のために宇宙に行くのか」と構造が近い。序盤の主人公が目的に取り憑かれていて、それが崩れていく展開の作り方が似ている。ジャンルは全然違うが根っこが同じ。

昭和元禄落語心中——宇宙は関係ないが、「芸に人生を賭けた人間の業」を描く密度がプラネテスと通じる。仕事や技術に対する執着と、それが人間関係に及ぼす歪みの描き方が丁寧。落語に興味がなくても引き込まれる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT×¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『プラネテス』はdアニメストアおよびDMM TVで視聴可能です。どちらも月額サブスクリプションで全話配信されているため、手軽に一気見できます。宇宙という舞台でありながら等身大の人間ドラマが楽しめる本作、配信で改めて確かめてみてください。

よくある質問

Q. プラネテスは原作漫画と内容が違いますか?
A. 原作は幸村誠による短編連作漫画ですが、アニメ版は全26話に再構成・加筆されています。キャラクターやテーマは共通しつつ、アニメ独自のエピソードや社会的描写が大幅に追加されており、どちらを先に触れても楽しめる内容です。
Q. ハードSFが苦手でも楽しめますか?
A. 楽しめます。SF考証はしっかりしていますが、物語の中心は人間関係と感情ドラマです。宇宙の知識がなくても、働く人々の葛藤や恋愛模様を軸に自然と引き込まれる構成になっています。
Q. 全何話ですか?一気見できる長さですか?
A. 全26話(1話約25分)です。週末にまとめて視聴するなら2〜3日で完走できるボリューム感。序盤は日常系エピソードが多く、後半に向けて一気にドラマが加速する構成のため、気づいたら止まらなくなる作品です。
Q. どこで視聴できますか?
A. dアニメストアとDMM TVで配信中です。両サービスとも月額プランで全話視聴可能です。各サービスの無料トライアル期間を利用して視聴するのもよいでしょう。

まとめ

『プラネテス』はdアニメストアおよびDMM TVで視聴可能です。どちらも月額サブスクリプションで全話配信されているため、手軽に一気見できます。宇宙という舞台でありながら等身大の人間ドラマが楽しめる本作、配信で改めて確かめてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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