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1993

モルダイバー
★ 3.0 / 5.0冒険コメディメカラブコメSF
| 放送年 | 1993年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 6話 |
| 原作 | オリジナル |
尾空弘が無敵にする装置「モルユニット」を発明し、スーパーヒーローになろうとする。しかし妹の未来が誤ってスーツの設定を変更してしまい、弘の計画は短命に終わる。今や未来は、悪のマシンガルと彼の女性アンドロイド集団からひとりで東京を救わねばならない。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
発明家の尾空弘は、着用者を無敵にする装置「モルユニット」を完成させ、自らスーパーヒーローとして東京を守ろうと意気込む。しかし、妹の未来がうっかりスーツの設定を変更してしまったことで、弘の計画は突如として頓挫。スーツの力は妹・未来に移り、今度は彼女が悪の首領マシンガルと、その配下の女性アンドロイド軍団から東京を守るべく、単身で戦いに挑むことになる。みどころ・魅力
① 兄妹の役割逆転が生む笑いとドラマ
自分がヒーローになるはずだった兄・弘と、予期せずスーパーヒーローになってしまった妹・未来。「計画が狂った兄」と「突然の使命を背負った妹」というズレた関係性が、コメディとしての核をなしている。ドタバタ感の中にも兄妹の葛藤や絆が描かれており、感情移入しやすい構成になっている。② 1993年OVAならではの高密度メカアクション
OVA作品らしい作画リソースを活かした迫力のメカ戦闘シーンが見どころのひとつ。モルスーツの変身演出やバトルシーンは、当時のアニメファンを熱狂させたクオリティで描かれている。SF・メカ好きにとって見応えのあるシーンが随所に散りばめられている。③ ラブコメとSFが混ざり合う独特の世界観
悪の組織による東京侵攻というSF的な骨格に、ラブコメ要素がふんだんに盛り込まれた独特の雰囲気が本作の魅力。シリアスになりすぎず、かといって笑いだけでもない絶妙なバランスは、幅広い視聴者が楽しめる作品に仕上げている。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 北爪宏幸 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 北爪宏幸 |
| 音楽 | 若草恵 |
| OP | 野上 ゆかな「Go! Go! Moldiver」 |
| ED | 野上 ゆかな「Time Limit」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
モルダイバー。名前を見た瞬間「絶対90年代のやつだ」と確信した。この音の切り方、このカタカナの並び。案の定1993年だった。 存在をまったく知らなかった。dアニメを流していたら引っかかったのか、どこかで名前を目にしたのか記憶が定かでないが、「積んでいる90年代OVAを消化するか」という気分のときに掘り当てた。 最初の数分は「お兄ちゃんが自作スーツでヒーローになるコメディ」だと思いながら見ていた。それが序盤でひっくり返る。妹に変わってしまう——というより「気づいたら妹が戦っていた」という流れになっていて、そこで急に前のめりになった。2回目に見ると、その切り替わりの演出が思ったより丁寧に作られていることに気づく。最初は笑い飛ばして見ていたものが、少し違って見えてきた。ヒーローになりたかった人ではなく、なってしまった人が世界を救う
この作品の核心は「ヒーローに向いていた人間が、最初から別にいた」という話だ。 大宇宙寛は最初から主人公のつもりだった。「モルユニット」を発明したのは彼だし、自分が無敵になって悪を倒すという青写真まで持っていた。志はある、装置も作った。ただ、妹の未来が誤操作したことでスーツが起動する条件が変わってしまい、結果として未来が戦うことになる。 普通のフォーマットなら「でも兄も頑張れば戻れる」か「兄妹で協力できる仕組みを作る」という方向に流れる。モルダイバーはそうしない。未来がそのまま戦い続ける。兄の夢を、妹が引き受けてしまう。 これが単なるラブコメのドタバタ以上に面白いのは、「女性でもできる」という証明の話でもなく、寛が渋々諦める話でもないからだ。単純に「そっちの方が機能したから、そうなった」という、少し残酷な事実として描いている。向いていたのがたまたま別の人間だった、それだけ、という話。 森川智之が演じる大宇宙寛は、この構造の中でやや気の毒なポジションにいる。森川さんの声はキャラクターに「それでも俺が主人公」という気概を与えているのだが、作品の構造に対してその熱量が空回り気味になる場面があって、笑えるような少し痛いような、妙な距離感がある。これはたぶん意図されたものだ。 1993年のOVAが、ヒーロースーツが「意図した人間でなく別の人間を選んだ」という逆転をコメディとして出してきたこと——今の目で見ると、当時の作り手がどういうつもりでこれを作ったのかが少し気になる。軽く流していい話と、軽く流せない構造が同居している。特に刺さったシーン
序盤、大宇宙寛がモルユニットの完成に高揚するシーンで、森川智之の演技がいい意味でちょっと痛い。スマートな役を演じることが多い森川さんの声が「なのになんか上手くいかない男」に当てられていて、その落差が静かにおかしい。 未来が変身して戦うシーンは、松本梨香の声質が作品のトーンと合っていて聴きやすい。松本さんといえばサトシの「諦めない感じ」が刷り込まれているせいか、戦う理由が最初から能動的でなく「やるしかない」という受動から始まっているキャラクターに、妙に清々しい声が当たっているのがおもしろかった。本人の意図と声の印象がズレているはずなのに成立している。 ゆかなが声を当てているキャラクターは、登場した瞬間に「あ、この人だ」とわかる。143本のキャリアの蓄積がある声なので、OVA全体のバジェット感の中でも一聴してわかる輪郭がある。 悪役側のアンドロイドたちとの対決は、当時のOVAらしいケレン味があって、2回目に見ると「このカット割り、ちゃんと予算かけてるな」という部分が見えてくる。1993年の手描きアニメの底力。読んで見たくなったら——『モルダイバー』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 90年代OVA特有の「ゆるい熱量」と作画の質感が好きな人
- 主人公が最初から「ヒーローをやろうとしていない」系のコメディが肌に合う人
- 森川智之や松本梨香の初期出演作を遡って掘っているコレクター気質の人
- メカ×ラブコメの90年代OVA文脈を押さえたい人
- 30〜60分で完結する短編OVAをサクッと流したいとき
合わない人
- キャラクターの内面描写や感情の掘り下げに重みを求める人
- 1993年の作画クオリティに拒否反応がある人(古さは本物)
- 設定の整合性や「なぜこうなったのか」の説明を重視するタイプ
- TVシリーズ並みの尺と展開密度を期待して見てしまう人
次に見るなら
バブルガムクライシス(1987〜1991・OVA)は、同じく「女性が東京でアンドロイドと戦う」という構造を持ちながら、こちらはずっとシリアスな路線で作られている。モルダイバーのコメディ寄りなノリの反対側にある作品として、セットで見ると90年代OVAのバリエーションの広さがわかる。 天地無用! 魎皇鬼(1992〜1993・OVA)は、ほぼ同時期に作られたラブコメ×SF OVAとして完成度が高い。男の子をめぐって複数のキャラクターが巻き込まれていく構造と、モルダイバーの「なってしまった人間がやるしかない」という構造を並べると、90年代OVAの作り手たちが何を面白がっていたかの輪郭が見えてくる。 魔法少女プリティサミー(1995〜1997・OVA)は、変身ヒロインとドタバタコメディという基本線でモルダイバーと空気感が近い。視聴環境はdアニメストアで確認を。モルダイバー自体もdアニメストアでの配信がある。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『モルダイバー』はdアニメストアで視聴できます。1993年制作のOVA作品ながら、メカアクションとコメディが融合した個性的な世界観は今でも十分に楽しめます。懐かしのOVA作品を掘り起こしたい方は、ぜひdアニメストアでチェックしてみてください。