ねこぢる草

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2001ねこぢる草

ねこぢる草

★ 3.5 / 5.0コメディホラーサイコロジカル
放送年2001年
フォーマットOVA
話数1話
原作漫画
制作J.C.STAFF

「猫スープ」は超現実的な表現とほぼ台詞がないため、説明が難しい作品です。アニメというより芸術作品です。人間の存在の儚さなど、多くの潜在的テーマがありますが、それらを理解しなくても楽しめます。ストーリーは単純ですが、説明なしには理解しにくいかもしれません。主人公は猫で…

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

弟猫のにゃっ太は、病に伏せる姉・にゃあ子のもとへ向かう途中、彼女の魂を連れ去ろうとする死神のような存在と出くわします。にゃっ太はとっさに姉の魂の半分を取り戻しますが、にゃあ子は心の半分を失ったまま。二匹は残されたもう半分を探し、奇妙で不条理な世界をめぐる旅に出ます。台詞はほとんどなく、シュールで幻想的な映像が淡々と続く、ねこぢるの世界観をそのまま映像化した唯一無二のアート作品です。

みどころ・魅力

① ほぼ無台詞で語られるシュールな映像体験

セリフに頼らず、色彩・音・動きだけで物語を進める独特の構成が魅力です。説明されないからこそ観る人それぞれの解釈が生まれ、何度見ても新しい発見があります。言葉のいらない映像表現の到達点を体感できる一作です。

② 死と再生をめぐる寓話的なストーリー

かわいらしい猫のキャラクターとは裏腹に、生と死、喪失と再生といった重いテーマが静かに横たわっています。残酷さとユーモアが同居する展開が続き、短い尺ながら深い余韻を残します。

③ ねこぢる原作の毒とポップさの融合

原作者・ねこぢる特有のブラックな世界観と、ポップでサイケデリックなビジュアルが見事に溶け合っています。不気味さと愛らしさが共存する独特の手触りは、ほかのアニメではなかなか味わえません。

キャスト・声優一覧

にゃーこ
にゃーこ
メイン
にゃっ太
にゃっ太
メイン
豚
サブ
水象
水象
サブ

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スタッフ

監督佐藤竜雄
音楽手使海ユトロ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

軽い気持ちで再生したのが間違いだった。ねこぢるの名前は知っていて、あのまんまるい目の猫がゆるい四コマで毒を吐くやつ、くらいの認識で見始めた。30分くらいの短いOVAだし、寝る前のつまみにちょうどいいと思っていた。違った。冒頭、妹の猫が死にかけて、魂が半分だけ持っていかれるあたりで、もう寝るどころではなくなっている。台詞がほぼない。説明もない。ただ絵と音だけが淡々と進んでいって、こっちの背筋だけが勝手に冷えていく。最初は「なんだこれ」で見ていたのが、2回目になると「ああ、これは覚悟して見る作品だったんだ」と分かる。一度目はビビっているだけで、絵の細部まで見られていなかった。

死を、子どもの絵本のトーンで淡々と運んでいく話

この作品は単なる「不気味でシュールなアートアニメ」ではなくて、死というものを、泣きも脅かしもせずにただ運搬していく話だと思っている。兄妹の猫が、半分持っていかれた妹の魂を取り戻すために旅に出る。構造だけ取り出せば、神話とか昔話と同じ「あの世まで魂を取りに行く」物語だ。でもこの作品が怖いのは、その道中をまるでお絵描き帳みたいな丸っこい線と、おだやかな色で描いてしまうところにある。残酷なことが起きても、画面はずっと静かで、子ども向けの絵本みたいな顔をしている。そのギャップが効く。
台詞がほとんどないのも、たぶん意図的に「意味」を渡してこない作りなんだと思う。言葉で説明されないから、目の前で起きていることを、自分の中の記憶や恐怖と勝手につなげて見るしかない。砂漠のシーン、水のシーン、時間が止まったり水が抜けたりする一連の流れは、理屈で追うと意味不明だけど、感覚では妙に納得してしまう。夢の中で「これはそういうものだ」と受け入れているときの感触に近い。人の命とか存在の儚さみたいな大きいテーマが背後にあるのは分かるけれど、それを理解しないと楽しめない作品ではない。むしろ理解しようとするほどこぼれ落ちる。1回目で意味を取りにいって、2回目でやっと「意味じゃなくて温度を見る作品なんだ」と分かった。死が、特別なドラマとしてではなく、生活の地続きのところに普通に置いてある。その手触りが、見終わってしばらく残る。

特に刺さったシーン

序盤、妹の魂が半分だけ連れていかれて、もう半分が残ってしまうくだり。完全に死ぬわけでも、ちゃんと生き返るわけでもない、その「中途半端さ」を絵で見せられたとき、思わず再生を止めて少し黙ってしまった。怖いのに、画面のかわいさのせいで悲鳴も出ない。感情のやり場がなくて、ただ画面を見ているしかなくなる。
あと音の使い方が忘れられない。台詞がない代わりに、環境音とぽつぽつした音楽がずっと画面を支配していて、静かな場面ほど音が大きく感じる。中盤、水や時間に関する超現実的な展開が続くところで、音がふっと引いて無音に近くなる瞬間があって、そこで一気に体温が下がった。声優の芝居で泣かせる作品とは真逆で、声がないからこそ、こっちの想像力が勝手に芝居を足してしまう。だから怖さが自分のものになる。2回目はその無音が来るのが分かっていて、来る前から身構えていた。

読んで見たくなったら——『ねこぢる草』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 台詞や説明がなくても、絵と音だけで雰囲気を味わえる人
  • かわいい絵柄と不穏な内容のギャップにゾクッとできる人
  • 「意味が分からない」を欠点ではなく余白として楽しめる人
  • 短いのに後を引くタイプの作品を探しているコアなアニメ好き

合わない人

  • はっきりした起承転結とセリフでの説明がほしい人
  • 死や残酷な描写を、かわいい絵柄でやられるのが特に苦手な人
  • 見終わったあとに「で、結局どういう話?」を求める人

次に見るなら

この手触りが好きなら、いくつか地続きの作品がある。
マインド・ゲーム——同じく「生と死のあいだ」を、もっと爆発的で奔放な色彩でやった一本。ねこぢる草の静かさとは真逆のテンションだけど、根っこにある「死から戻る旅」の感触は近い。色と動きに振り回されたい日に。
カラフル——魂や死を扱いながら、こちらはもっと言葉で語る作品。ねこぢる草で残った余韻を、ちゃんとした物語として受け止め直したくなったときに効く。
パプリカ——夢と現実の境目が溶けていく感覚が好きだったなら。理屈で追えない映像が次々来るのに、感覚では妙に納得してしまうあの体験を、もう一度味わえる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
「ねこぢる草」は、dアニメストアとU-NEXTで視聴できます。アニメ配信に特化したdアニメストアと、幅広いジャンルをそろえるU-NEXTのどちらでも楽しめます。シュールな世界観をじっくり味わいたい方は、自分に合ったサービスを選んで視聴してみてください。

よくある質問

Q. ねこぢる草はどこで見られますか?
A. 現在「ねこぢる草」はdアニメストアとU-NEXTで配信されています。どちらもアニメに強い配信サービスなので、普段使っている方や無料体験を利用したい方に合わせて選ぶのがおすすめです。
Q. 台詞がほとんどないと聞きましたが楽しめますか?
A. はい、本作は映像と音で物語を伝えるタイプの作品です。言葉による説明がない分、自由に解釈しながら没入できます。ストーリーを追うというより、雰囲気そのものを味わう作品として楽しめます。
Q. どんなジャンルの作品ですか?
A. コメディ・ホラー・サイコロジカルの要素を併せ持つ、ジャンル分けが難しい実験的な作品です。かわいらしい絵柄と不条理で不気味な展開が同居しており、ひとことでは説明しづらい独特の魅力があります。
Q. アニメ初心者でも見やすいですか?
A. 王道のストーリー作品とは異なるため、アート系や実験的な映像が好きな方に特に向いています。短編なので構えずに観られますが、わかりやすい起承転結を求める場合は好みが分かれるかもしれません。

まとめ

「ねこぢる草」は、dアニメストアとU-NEXTで視聴できます。アニメ配信に特化したdアニメストアと、幅広いジャンルをそろえるU-NEXTのどちらでも楽しめます。シュールな世界観をじっくり味わいたい方は、自分に合ったサービスを選んで視聴してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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