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ねこぢる草
| 放送年 | 2001年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | J.C.STAFF |
「猫スープ」は超現実的な表現とほぼ台詞がないため、説明が難しい作品です。アニメというより芸術作品です。人間の存在の儚さなど、多くの潜在的テーマがありますが、それらを理解しなくても楽しめます。ストーリーは単純ですが、説明なしには理解しにくいかもしれません。主人公は猫で…
作品概要・あらすじ
あらすじ
弟猫のにゃっ太は、病に伏せる姉・にゃあ子のもとへ向かう途中、彼女の魂を連れ去ろうとする死神のような存在と出くわします。にゃっ太はとっさに姉の魂の半分を取り戻しますが、にゃあ子は心の半分を失ったまま。二匹は残されたもう半分を探し、奇妙で不条理な世界をめぐる旅に出ます。台詞はほとんどなく、シュールで幻想的な映像が淡々と続く、ねこぢるの世界観をそのまま映像化した唯一無二のアート作品です。みどころ・魅力
① ほぼ無台詞で語られるシュールな映像体験
セリフに頼らず、色彩・音・動きだけで物語を進める独特の構成が魅力です。説明されないからこそ観る人それぞれの解釈が生まれ、何度見ても新しい発見があります。言葉のいらない映像表現の到達点を体感できる一作です。② 死と再生をめぐる寓話的なストーリー
かわいらしい猫のキャラクターとは裏腹に、生と死、喪失と再生といった重いテーマが静かに横たわっています。残酷さとユーモアが同居する展開が続き、短い尺ながら深い余韻を残します。③ ねこぢる原作の毒とポップさの融合
原作者・ねこぢる特有のブラックな世界観と、ポップでサイケデリックなビジュアルが見事に溶け合っています。不気味さと愛らしさが共存する独特の手触りは、ほかのアニメではなかなか味わえません。キャスト・声優一覧




スタッフ
| 監督 | 佐藤竜雄 |
|---|---|
| 音楽 | 手使海ユトロ |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
軽い気持ちで再生したのが間違いだった。ねこぢるの名前は知っていて、あのまんまるい目の猫がゆるい四コマで毒を吐くやつ、くらいの認識で見始めた。30分くらいの短いOVAだし、寝る前のつまみにちょうどいいと思っていた。違った。冒頭、妹の猫が死にかけて、魂が半分だけ持っていかれるあたりで、もう寝るどころではなくなっている。台詞がほぼない。説明もない。ただ絵と音だけが淡々と進んでいって、こっちの背筋だけが勝手に冷えていく。最初は「なんだこれ」で見ていたのが、2回目になると「ああ、これは覚悟して見る作品だったんだ」と分かる。一度目はビビっているだけで、絵の細部まで見られていなかった。
死を、子どもの絵本のトーンで淡々と運んでいく話
この作品は単なる「不気味でシュールなアートアニメ」ではなくて、死というものを、泣きも脅かしもせずにただ運搬していく話だと思っている。兄妹の猫が、半分持っていかれた妹の魂を取り戻すために旅に出る。構造だけ取り出せば、神話とか昔話と同じ「あの世まで魂を取りに行く」物語だ。でもこの作品が怖いのは、その道中をまるでお絵描き帳みたいな丸っこい線と、おだやかな色で描いてしまうところにある。残酷なことが起きても、画面はずっと静かで、子ども向けの絵本みたいな顔をしている。そのギャップが効く。
台詞がほとんどないのも、たぶん意図的に「意味」を渡してこない作りなんだと思う。言葉で説明されないから、目の前で起きていることを、自分の中の記憶や恐怖と勝手につなげて見るしかない。砂漠のシーン、水のシーン、時間が止まったり水が抜けたりする一連の流れは、理屈で追うと意味不明だけど、感覚では妙に納得してしまう。夢の中で「これはそういうものだ」と受け入れているときの感触に近い。人の命とか存在の儚さみたいな大きいテーマが背後にあるのは分かるけれど、それを理解しないと楽しめない作品ではない。むしろ理解しようとするほどこぼれ落ちる。1回目で意味を取りにいって、2回目でやっと「意味じゃなくて温度を見る作品なんだ」と分かった。死が、特別なドラマとしてではなく、生活の地続きのところに普通に置いてある。その手触りが、見終わってしばらく残る。
特に刺さったシーン
序盤、妹の魂が半分だけ連れていかれて、もう半分が残ってしまうくだり。完全に死ぬわけでも、ちゃんと生き返るわけでもない、その「中途半端さ」を絵で見せられたとき、思わず再生を止めて少し黙ってしまった。怖いのに、画面のかわいさのせいで悲鳴も出ない。感情のやり場がなくて、ただ画面を見ているしかなくなる。
あと音の使い方が忘れられない。台詞がない代わりに、環境音とぽつぽつした音楽がずっと画面を支配していて、静かな場面ほど音が大きく感じる。中盤、水や時間に関する超現実的な展開が続くところで、音がふっと引いて無音に近くなる瞬間があって、そこで一気に体温が下がった。声優の芝居で泣かせる作品とは真逆で、声がないからこそ、こっちの想像力が勝手に芝居を足してしまう。だから怖さが自分のものになる。2回目はその無音が来るのが分かっていて、来る前から身構えていた。
読んで見たくなったら——『ねこぢる草』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 台詞や説明がなくても、絵と音だけで雰囲気を味わえる人
- かわいい絵柄と不穏な内容のギャップにゾクッとできる人
- 「意味が分からない」を欠点ではなく余白として楽しめる人
- 短いのに後を引くタイプの作品を探しているコアなアニメ好き
合わない人
- はっきりした起承転結とセリフでの説明がほしい人
- 死や残酷な描写を、かわいい絵柄でやられるのが特に苦手な人
- 見終わったあとに「で、結局どういう話?」を求める人
次に見るなら
この手触りが好きなら、いくつか地続きの作品がある。
マインド・ゲーム——同じく「生と死のあいだ」を、もっと爆発的で奔放な色彩でやった一本。ねこぢる草の静かさとは真逆のテンションだけど、根っこにある「死から戻る旅」の感触は近い。色と動きに振り回されたい日に。
カラフル——魂や死を扱いながら、こちらはもっと言葉で語る作品。ねこぢる草で残った余韻を、ちゃんとした物語として受け止め直したくなったときに効く。
パプリカ——夢と現実の境目が溶けていく感覚が好きだったなら。理屈で追えない映像が次々来るのに、感覚では妙に納得してしまうあの体験を、もう一度味わえる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「ねこぢる草」は、dアニメストアとU-NEXTで視聴できます。アニメ配信に特化したdアニメストアと、幅広いジャンルをそろえるU-NEXTのどちらでも楽しめます。シュールな世界観をじっくり味わいたい方は、自分に合ったサービスを選んで視聴してみてください。