ピーチボーイリバーサイド

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2021ピーチボーイリバーサイド

ピーチボーイリバーサイド

★ 3.0 / 5.0冒険ファンタジー
放送年2021年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作Asahi Production

アルダレイク王国の姫サルテリーネは、世界旅行を夢見ていた。しかし怪物が跋扈し、人間が高い城壁の中に暮らす危険な土地では、それは叶わぬ夢だった。旅人ミコトとの出会いで希望が生まれるが、彼は無慈悲な鬼退治人・桃太郎だった。恐怖を感じながらも、姫は彼と共に冒険へ踏み出すことになる。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

アルダレイク王国の姫サルテリーネは、世界中を自由に旅することを夢見ていた。しかし鬼や怪物が跋扈するこの世界では、人々は高い城壁の内側で怯えながら暮らすしかない。ある日、彼女は謎めいた旅人ミコトと出会う。彼の正体は、鬼を狩る恐るべき力を持つ”桃太郎”だった。その圧倒的な力に恐怖を感じながらも、姫は外の世界への希望を胸に、ミコトとともに城壁の外へと踏み出す冒険の旅を始める。

みどころ・魅力

① 「桃太郎」を独自解釈した異色ダーク・ファンタジー

日本の昔話「桃太郎」をベースにしながらも、主人公ミコトは人間離れした殺戮本能を持つ危うい存在として描かれる。勧善懲悪の英雄像を覆す設定が物語全体にダークな緊張感をもたらしており、従来の異世界ファンタジーとは一線を画す独特の世界観が楽しめる。

② 姫とミコトの対照的な関係が生む人間ドラマ

世界への好奇心と善意を持つ姫サルテリーネと、感情を超越した鬼殺しのミコト。正反対の二人がともに旅をすることで生まれる緊張感や、互いが影響を与え合う過程が物語の核心となっている。キャラクターの感情の機微を丁寧に追うことで、より深く作品世界に引き込まれる。

③ 個性豊かな仲間たちとの群像劇

旅を通じてサルテリーネのもとに集まる多彩なキャラクターたちが、それぞれの事情と価値観を持ちながら物語を動かす。人間と鬼、異なる種族の間に生まれる葛藤や絆が丁寧に描かれており、単純な善悪では割り切れない複雑な関係性が見どころのひとつとなっている。

キャスト・声優一覧

サルトリーヌ・アルダレイク
サルトリーヌ・アルダレイク
メイン
›
白石晴香
キビツ・ミコト
キビツ・ミコト
メイン
›
東山奈央
フラウ
フラウ
メイン
›
市道真央
ジュセリノ
ジュセリノ
サブ
›
久保ユリカ
猛鬼
猛鬼
サブ
›
藤沼建人
樹鬼
樹鬼
サブ
›
麦人
麦人
アトラ
アトラ
サブ
›
鈴華ゆう子
轟鬼
轟鬼
サブ
›
村井美里
ホーソン
ホーソン
サブ
›
増田俊樹
皇鬼
皇鬼
サブ
›
平川大輔
キャロット
キャロット
サブ
›
戸田めぐみ
セト
セト
サブ
›
蓮岳大

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スタッフ

監督上田繁
シリーズ構成大知慶一郎
原作クール教信者
原案キャラデザヨハネ
キャラクターデザイン栗田聡美、加藤真人
音楽中橋孝晃
美術監督福島孝喜
音響監督田中亮
OPQ-MHz「Dark spiral journey」
ED「夜を越える足音」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

放送当時、SNSで「順番シャッフルされてる」という話を聞いて、最初は冗談かと思った。いや、マジで時系列がシャッフルされてる。1話を見ても2話を見ても、「ん、これ何話目の話……?」という感覚が抜けない異様な作品だった。桃太郎モチーフという情報だけ頭に入れて見始めたら、鬼に街が滅ぼされるところから始まって、次の回では全然違う時点の話になっていて、しばらく「これは自分の理解力の問題なのか?」と自問自答した。2周目に正時系列で並べ直して見たとき、ようやく制作側の意図がわかってきた。シャッフルで見るのと、順番通りに見るのとでは、キャラクターの印象がまるで違う。特に白石晴香さん演じるサルテリーネの「姫」としての初期状態と、中盤以降の彼女の変化。これは意図的に順番を崩すことで、視聴者に何かを先に見せてから「実はこうだった」と返す構造になっている。

「普通の人間」が世界の残酷さと折り合いをつけていく話

表面上は鬼退治の冒険ファンタジーだが、この作品が一番執拗に描いているのは「力を持たない者が、力を持つ者の隣で旅をするとはどういうことか」という問いだと思う。

サルテリーネは城壁の中で守られてきた姫で、世界旅行を夢見ている。その夢自体は微笑ましいのだが、彼女が出会うミコトは「桃太郎」だ。桃太郎というのは、この作品においては英雄の称号ではなく、ほとんど災害に近い存在として描かれている。鬼を殺す力を持ち、それを行使することに躊躇がない。白石晴香さんのサルテリーネは、その恐怖をきちんと演じている。最初の数話でのミコトへの反応、あの声のトーンの揺れ方は、「怖いけど頼らざるを得ない」という複雑な感情を一音で表現していて、初回視聴時から印象に残った。

東山奈央さんのミコトは、いわゆる主人公らしい主人公ではない。善悪の判断が独特で、鬼を前にした瞬間の豹変っぷりは、東山さんのこれまでの出演作のイメージを意図的に裏切るような配役に感じた。戦闘時と日常時で声のモードが切り替わる精度が高くて、2周目で改めて聞くと、切り替わりの前後での「ためらいのなさ」が際立って聞こえる。

この作品が単なる桃太郎リスペクトではないと思う理由は、物語が「鬼は悪だから退治する」という単純な図式を最後まで採用しないところにある。市道真央さんが声を当てるフラウのような存在が、その図式を崩す役割を担っている。フラウという存在は、人間側にも鬼側にも属さない曖昧な立ち位置で、市道さんの演技はその曖昧さをキャラクターの「どこか浮いた感じ」として表現していて、シリアスな場面でもどこか掴みどころがない。それが意図的な設計になっている。

放送の時系列シャッフルも、この「どちらの側にも確定した答えがない」という作品のテーマと無関係ではないと思う。正しい順番で見ると「理解できる」が、シャッフルで見ると「混乱する」——それ自体が、この世界で生きるサルテリーネの視点に近い体験として機能している。制作サイドがそこまで計算していたかどうかはわからないが、少なくとも2周目に正時系列で見たとき、そういう読み方ができると気づいた。

特に刺さったシーン

平川大輔さんが演じる皇鬼が登場するシーン群は、全体を通じてもっとも「この作品の本気」を感じた場所だった。平川さんの低音はこういう役にはまりすぎるくらいはまっていて、圧迫感と、どこか哀愁のある響きが同居している。鬼の首領格として威圧するシーンと、単純な悪役ではないことを示すシーンとで、声の質をほとんど変えずに意味だけ変えてくる演技は、何度見ても「うまいな」という感想しか出てこない。

増田俊樹さんのホーソンは、終盤に向けてキャラクターの内面が変化していく過程を、セリフの少ない場面でも声のテクスチャで表現していた。セリフが少ない分、声だけで「この人物が今何を感じているか」を伝える場面が多くて、2周目に音だけ集中して聞き直したとき、初回で気づかなかったニュアンスがいくつも出てきた。

サルテリーネが旅の中で徐々に「守られる姫」から「自分の足で立とうとする人間」に変わっていく描写は、白石晴香さんの演技の変化と完全に連動していて、これはシリーズを通して追いかける価値がある。

読んで見たくなったら——『ピーチボーイリバーサイド』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 時系列シャッフルのような「変わった見せ方」を積極的に楽しめる人
  • 桃太郎・鬼退治の神話・民話モチーフが好きな人
  • 主人公が善悪の基準としてあやふやで、それが面白いと思える人
  • 東山奈央・白石晴香・市道真央のファンで、普段と違う役を見たい人
  • 2周、3周してキャラクターの変化を追うのが好きなタイプ

合わない人

  • 1クールで綺麗に完結してほしい人(この作品は途中で終わる)
  • 時系列が崩れているとストレスが溜まる人
  • 鬼退治ものでも「勧善懲悪」を期待している人
  • キャラクターの関係性が深まる前に物語が終わってしまうことへの不満に耐えられない人

次に見るなら

鬼滅の刃は、同じく「鬼と人間」の対立構造を持ちながら、こちらは鬼の側にも事情と過去があることを丁寧に描く。ピーチボーイリバーサイドで「鬼は本当に悪なのか」という問いが気になった人には、比較しながら見ると面白い。

転生したらスライムだった件は、異世界ファンタジーとして世界観の広がり方が近い。種族間の対立と共存をどう描くかというテーマが重なる部分があって、ピーチボーイのサルテリーネのような「外側から世界を見ようとするキャラクター」が好きなら入りやすい。

魔王学院の不適合者は、「圧倒的な力を持つ主人公と、その隣にいる人間の心理」という点でピーチボーイのミコトとサルテリーネの関係に構造的な近さがある。こちらはもっとエンタメ寄りで、見やすさは高い。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『ピーチボーイリバーサイド』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。まずは第1話から、姫と桃太郎の異色の出会いをぜひ確かめてみてください。

よくある質問

Q. ピーチボーイリバーサイドはどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。各サービスの無料トライアルを利用すれば、まとめて一気見することも可能です。
Q. 原作漫画は読まなくてもアニメを楽しめますか?
A. はい、アニメ単体でも世界観やキャラクターはしっかり把握できます。ただし原作漫画はアニメ未収録のエピソードも多いため、続きが気になった方は読んでみることをおすすめします。
Q. アニメの放送順は原作通りではないと聞きましたが?
A. 本作はあえて時系列をシャッフルして放送された珍しい構成です。視聴後に話数を並べ替えて再視聴すると、また違った楽しみ方ができるという声もあります。
Q. グロ・暴力描写はどの程度ありますか?
A. 鬼との戦闘シーンを中心に、ダークな描写が含まれます。激しいアクションや重めのシーンが苦手な方は注意が必要ですが、ストーリー自体は人間ドラマが軸なのでキャラクター重視の視聴者にも刺さる作品です。

まとめ

『ピーチボーイリバーサイド』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Huluで配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。まずは第1話から、姫と桃太郎の異色の出会いをぜひ確かめてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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