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RS計画 -Rebirth Storage-
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | オリジナル |
10年前に異星生命体「奇光」が空から落下し、人類を襲撃する並行世界の日本が舞台。パイロット・水流美土と助手・浜佐神風は、敵の遺骸で造られたメカを操り戦う。
作品概要・あらすじ
あらすじ
10年前、突如として空から異星生命体「奇光(きこう)」が降り注ぎ、人類への襲撃を繰り返す並行世界の日本が舞台。特殊機関に所属するパイロット・水流美土(みずるみど)と、助手の浜佐神風(はまさかみかぜ)は、倒した奇光の遺骸を素材として造られた特機「RS」を駆り、迫り来る脅威と戦い続ける。人間と異星生命体の境界線が曖昧になるなか、二人は知られざる「RS計画」の真実へと近づいていく。
みどころ・魅力
① 敵の遺骸で造られたメカという異色の設定
本作最大の特徴は、倒した異星生命体「奇光」の骸(むくろ)を素材として構築された特殊機動兵器「RS」のコンセプトにある。人類の技術とエイリアンの有機的な構造が融合したデザインは独自のビジュアルを生み出しており、他のロボットアニメとは一線を画す重厚な世界観を形成している。
② アクション×ミステリーが絡み合うSP作品の密度
スペシャル単話という尺の中に、奇光との戦闘アクションだけでなく「RS計画」をめぐるミステリー要素が凝縮されている。情報が小出しに明かされるストーリー構成により、短い尺ながら最後まで緊張感が途切れず、謎を追うサスペンスとしても楽しめる仕上がりとなっている。
③ 戦場でバディを組む二人の関係性
パイロットの水流美土と助手の浜佐神風、対照的なキャラクター性を持つ二人のコンビネーションが本作の人間ドラマの軸を担う。任務のなかで積み重なる信頼と葛藤が描かれており、メカアクションと並行して二人の関係性の変化を追う楽しみ方もできる。
スタッフ
| 監督 | 亀井治 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 政尾翼 |
| 音楽 | 小山嘉嵩 |
| 美術監督 | 小幡和寛 |
| 音響監督 | 山田陽 |
| ED | ペンデュラム「Crush」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見て何がわかるか、正直に言う。何もわからない。「RS計画」だけではアルファベット2文字の企業内コードみたいだし、「Rebirth Storage」というサブタイトルを足してもSFっぽい雰囲気が漂うだけで内容の輪郭はまったく見えない。それでも手を伸ばしたのは、2016年という時期にこういう地味な立ち位置のSP作品が出てきたとき、たいていの場合「誰かがどうしても作りたかったもの」が入っているからだ。
序盤を見始めて、舞台設定のスケールに少し面食らった。10年前に宇宙から降ってきた異星生命体「奇光」に人類が襲われた並行世界の日本という、なかなか重い前提を短い尺で扱っている。SP作品としての密度の出し方が独特で、1回目は世界観を追うのに必死だった。2回目で気づいたのは、その密度自体が意図的だということ。説明を省いたところに、TVシリーズを見てきた層への信頼がある。
敵の骸を奪って戦う——「何を使って戦うか」が「何者か」を決める、という話
この作品の核心は、メカのデザインコンセプトそのものに埋め込まれている。水流美土と浜佐神風が操るのは、倒した「奇光」の遺骸を素材に造られた機体だ。敵の身体を解体して、それを自分たちの武器にする。
表面だけ見るとよくある「鹵獲兵器」的な設定に見えるが、この作品がそこで止まっていないのは、「Rebirth(再生)」という言葉の使い方にある。異星生命体の骸は単なる素材ではなく、何らかの形で再起動する可能性を内包しているように描かれている。「Storage(貯蔵)」という言葉も引っかかる——何が、誰のために、貯蔵されているのか。
人間側の論理で言えば、敵の体を使って戦うのは合理的な選択だ。でもその行為は同時に、「奇光」の存在を自分たちの中に取り込むことでもある。水流美土がパイロットとして機体と向き合うとき、そこにある種の倒錯した親密さが生まれているように見える——これは人間の乗り物ではなく、「かつて生きていたもの」を纏って戦う行為だから。
SFメカもので「パイロットと機体の関係性」が主題になる作品は多いが、この作品が特異なのは、機体の出自が「敵」である点が倫理的な問いとして機能していることだ。単純な「パイロットと機体の絆」の話に落とさず、「その武器を使うことで何かが変質しないか」という問いを底に敷いている。ミステリー要素として提示される謎の多くも、結局この核心に帰ってくる構造をしている。
タイトルが表に出さないのも、たぶん意図的だ。「RS計画」が何の略で、誰が立案した計画なのかを知った後に読み返すと、このタイトルの無表情さが一種の皮肉として機能している。
特に刺さったシーン
終盤、水流美土が機体の内側から「奇光」の痕跡に直接触れるような構図のシーンがある。あそこの間の取り方が異様に好きで、声優の演技が台詞の量に対してやけに情報量が多い。セリフで説明しないで、息遣いと間と視線の動きだけで「これは人間と機械の話ではない」と伝えてくる。
浜佐神風の立ち位置も面白くて、「助手」という役割のわりに要所でシナリオの核を握っている。序盤の静かな存在感からある転換点を経た後の変化は、2回目で見るとずっと前から布石が打たれていたことに気づく。最初の視聴では「そういうキャラ」として流してしまいがちな言動が、実は全部意味を持っている。このタイプの仕掛けは好きだ。舞台装置として配置されていたはずの人物が、実は話の中心軸にいたと気づく瞬間の読み直し感。
BGMは派手な主張をしないタイプで、それがかえって「奇光」の描写シーンで効いてくる。無音に近い状態から低音域のノイズが滑り込んでくる演出は、短尺SPでこれをやるかという意外感があった。
読んで見たくなったら——『RS計画 -Rebirth Storage-』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- メカとパイロットの関係に倫理的な問いを求めている人
- 世界観の説明を省いた高密度な短尺作品が得意な人
- 異星生命体ものでもロマン系よりホラー寄りのトーンが好きな人
- 「2回目で見え方が変わる」仕掛けを楽しめる人
- TVシリーズを完走していて、その補完としてSPに手を伸ばす習慣がある人
合わない人
- 設定を丁寧に説明してほしい人(SP故に前提知識ありきの展開が多い)
- 熱血・王道寄りのロボットアニメを期待している人
- 短尺で詰め込み過ぎな構成にストレスを感じる人
- ミステリー要素が回収しきれていないと感じると白ける人
次に見るなら
蒼穹のファフナーが好きなら間違いなく入れる。異星生命体との戦争を抱えた閉塞した世界で、人類の兵器として子供や若者が消耗されていく構造と、機体に「取り込まれる」感覚の描写は、RS計画が持つ「敵の骸を纏う」倫理観と同じ地平にある。こちらは長編だが腰を据える価値はある。
RahXephonは2002年の作品だが、「異星生命体の産物である機体を操るパイロット」という構造がほぼ直接的に重なる。ミステリー的な情報の出し方とSF設定の絡み方も似た系譜にあって、RS計画でのテーマ意識に共鳴するものを感じるなら、この作品は外せない。
アルドノア・ゼロは比較的新しく、火星由来の技術で武装した敵に対して地球側がその技術を逆用していく構造を持つ。「敵の技術を奪って使う」という点での類縁性があり、SF的な設定の組み立て方が好きなら繋がりを感じやすいはず。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『RS計画 -Rebirth Storage-』は、dアニメストアおよびU-NEXTにて配信中です。どちらのサービスも対応デバイスが豊富で、スマートフォンやテレビからも手軽に視聴できます。気になる方はぜひ各サービスの無料トライアルを活用してみてください。